活動報告

職業を知ろう! No1. 『客室乗務員(キャビンアテンダント)』❷

2016/08/24

ーーホテルスタッフから、グランドスタッフ、そして客室乗務員というように、徐々に夢に近づいていったのですね。


山下さん  はい。ただ、客室乗務員になるといっても、そんなに簡単な道のりではありませんでした。まず、最初に、当時の日本エアシステム(JAS)の採用試験では、一次試験(書類選考)で不合格でした。めげずに、次の全日空(ANA)の採用試験に臨むも、二時試験で不合格になってしまいました。

 

ーー確かに、客室乗務員の採用試験は志願者も多く、倍率も高いと聞きます。ふつうだったら、不合格が二回続いたことで、めげてしまいそうですが。


山下さん  そうですね、今の私であれば、めげてしまうかもしれません(笑)でも、当時の私はあきらめきれず、日本航空(JAL)の採用試験に臨みました。そして、何とか最終面接を突破して、晴れて客室乗務員になることができました。

 

ーーあきらめずに挑戦し続けた結果、3度目の正直で山下さんの夢が叶ったということですね。このような成功体験は、十代の学生たちが聞くと、非常に勇気づけられ、自分の夢に向かって行動しようとする気持ちがわいてくるのではないでしょうか?


山下さん  そう言って頂けると嬉しいです。

 

ーー客室乗務員には、一般的に華やかでスマートなイメージがあります。高校生に抱いた憧れがきっかけで客室乗務員になったわけですが、実際に仕事をされる前と、された後で感じたギャップのようなものはありましたか?


山下さん  はい、とても大きなギャップを感じました。私が頭の中で描いていた憧れの客室乗務員のイメージとは、優雅でエレガントなものでした。ところが、現実はそれとは全く違い、最初の頃の私にとっては、とにかく過酷なものでした。

 

ーー抱いていた憧れのイメージと現実は大きく異なっていたんですね。


山下さん  そうです。採用試験をパスしたと言っても、まず研修期間があるので、旅客機で客室乗務員としてすぐに働けるわけではありませんでした。研修期間は、全員が寮で生活を共にして、接客や英語など様々なことを学びました。英語が苦手だった私は、とにかく授業についていくのに必死でした。厳しい研修についていけず、途中でやめてしまう方もいらっしゃいました。

 

ーー採用試験をパスしたのも束の間、すぐに旅客機で働くための大変な研修期間があったんですね。


山下さん  研修期間を修了した者でしか、憧れの客室乗務員の制服を身につけることはできなかったんです。とにかく、「あの制服を着て働きたい」という一心で、なんとか研修期間を終えることができました。

 

ーー憧れの制服を初めて着ることができた時は、本当に嬉しかったでしょうね。


山下さん  はい、私の人生の中でも特別な瞬間でした。

 

続く。

 

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職業を知ろう! No1. 『客室乗務員(キャビンアテンダント)』❶

2016/08/23

客室乗務員とは、旅客機に搭乗して、乗客の搭乗から到着まで、機内サービスや乗客の安全を守る対応など、さまざまな業務を行う仕事です。CA(キャビンアテンダント)というのは和製英語であり、海外ではフライトアテンダントまたはキャビンクルーと呼ばれています。

 

今回は、昨年まで17年間、日本航空(JAL)で客室乗務員(キャビンアテンダント)を務めた山下里佳さんに、インタビューを行いました。

 

 

ーー山下さんが、客室乗務員を目指したきっかけを教えて頂けますか?


山下さん  高校の修学旅行で初めて飛行機に乗った際に、客室乗務員の方と記念撮影をして頂きました。客室乗務員の方の帽子をかぶせてもらい写真を撮ったのですが、その時に強く憧れを抱いたことを覚えています。

 

ーー客室乗務員との記念撮影がきっかけだったんですね。


山下さん  はい。現在の客室乗務員は、帽子はすでに着用していないのですが、当時は着用していました。本当に素敵でした。

 

ーー客室乗務員になるまでの過程を教えて頂けますか?


山下さん  短大を卒業後、ホテル日航金沢に就職しました。そのホテル日航金沢の一角に、航空券を販売するブースがあり、そこで働いている「グランドスタッフ」に強い憧れを抱きました。

 

ーー最初は、ホテルスタッフとして就職されたんですね。その職場であるホテルで、グランドスタッフに強い関心を持たれたのですか?


山下さん  はい、そうです。グランドスタッフとは、「グランドホステス」とも呼ばれていて、主に空港での接客業務に携わる人を指します。結局一年後に、グランドスタッフ採用試験を受けて転職しました。

 

ーーホテルスタッフからグランドスタッフに転職されたんですね。


山下さん  その後、グランドスタッフとして働き、とても充実した日々を送っていました。そんな時に、会社が取り寄せていたエアライン雑誌を何となく読んでいたら、客室乗務員の募集記事が掲載されている箇所に目がとまりました。その瞬間、高校の修学旅行で強く憧れを抱いた記憶が蘇ってきたんです。それで、思い切って客室乗務員の採用試験に挑戦する決心をしました。

 

続く。

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2016/08/22

来週8月31日の水曜日は加賀市で、「いまここ親の会」が開かれます。

 

いまここ親の会は、ひきこもりや不登校に関する取り組みを行っています。現在、悩まれている親御さんだけでなく、過去にひきこもりを経験した若者も参加されますので、非常に参考になる話を聴けるのではないでしょうか。

 

また、代表の林さんを中心に、親身になって話を聴いて頂けますし、話をしやすい雰囲気づくりも行っていますので、初めて参加される方も安心です。

 

関心のある方は、ぜひご参加ください。

 

8月31日(水)
いまここ親の会
場所: 加賀市山中温泉西桂木町ヌ26加賀市消防署山中分署近く
時間: 午後7時30分〜
会費: 500円 (会員の方は100円)
電話: 070-5633-2667
E-mail: dekunobodo@yahoo.co.jp
代表: 林昌則

 

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9月に入って、2日の金曜日は金沢市で、「おーぷんはうす」のお茶会が開かれます。

 

午後の昼下がりの時間帯から夕方にかけて、好きな時間帯に訪れることができます。お茶やお菓子を囲みながら、ゆっくりと話を聴いてもらうのはいかがですか?

 

当日参加も大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。

 

9月2日(金) おーぷんはうす お茶会
場所:金沢市泉野出町 (詳細な場所はお電話でお知らせします)
時間:午後2〜6時頃
会費:300円
電話:090-5175-5432

 

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『職業を知ろう!』とは?

2016/08/21

世の中には、実に多くの職業があります。

 

でも、どうせ働くなら、「自分に適した職業」に就きたいと思う若者は多いはずです。

 

なぜなら、自分に適した職業は、お金だけでなく充実感をもたらし、生きる意欲を大きく高めてくれるからです。

 

しかし実際には、学生時代において、英語や数学など教科学習の大切さを教えられる一方で、さまざまな職業について詳しく教えられる機会は非常に少ないです。

 

自分がやりがいを感じ、前向きに働くことができる職業に出逢うために、どうすればいいのでしょうか?

 

その答えの一つとして、まずは職業を「知る」必要があります。

 

「職業を知ろう!」では、さまざまな職業の方にお会いし、インタビューを通してその職業を詳しく伝えていきます。彼らのインタビューから、それぞれの職業を「知る」ことによって、好奇心が刺激され、興味がわく瞬間に出逢えるかもしれません。

 

たとえ、今が不登校(ひきこもり)であったとしても、興味がわく瞬間に出逢うことで意欲が高まり、いろいろなことを試すための勇気や行動につながるのではないでしょうか?

 

そして、近い将来、「自分に適した職業」に出逢うための第一歩になることを期待したいです。

 

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親の会でのひとコマ『父親たちの飲み会』

2016/08/20

先日、小松市で開かれた親の会、「えいむ石川」の定例会は、14名の参加者のうち過半数の8名が男性でした。

 

また、毎回男性参加者が多いこともあってか、奥様に連れられて参加されたご主人もいらっしゃいました。

 

それを受けて、今秋、「えいむ石川」の定例会終了後に、「父親たちの飲み会」を開こうという意見がありました。

 

父親たちだけの場所だからこそ、思い切って本音や悩みを語れる絶好の機会になりそうです。

 

また、妻や家族から言われて素直に飲み込めないことも、同年代の父親達と話をすることで、共感し素直に受け入れることができるかもしれません。

 

さらに、不登校の子供を持つ父親達が同じ問題を共有して共感し合うことは、ふだんの気持ちにゆとりを与え、今後の子供や妻との会話にも何らかの好影響を与えることも期待できます。

 

もちろん、初参加の方も大歓迎です。例えば、飲み会で楽しく過ごすことを目的に、気軽に参加されてもOKです。詳細は来月の「えいむ石川」の定例会でお知らせする予定です。

 

親の会に参加された、ある父親の言葉です。
「子供が元気になるために大切なのは、父親と母親、両方の足なみをそろえることだと、ようやく気づきました」

 

「父親たちの飲み会」が夫婦の足なみをそろえる良いきっかけになればと思います。

 

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不登校 Q&A

2016/08/19

24.「中学2年の息子が半年前から不登校です。息子が毎日ダラダラしているのを近くで見ていると、正直イライラします。学校に行かない息子に対して、どのように接することが一番望ましいのでしょうか?」

 

 
子供が不登校になると、家族が不安になるのは当然です。ストレスがたまることも多いかもしれません。

 

一般的に父親は、不登校の子供の気持ちを理解しづらいと言われます。その理由として、「自分は毎日会社に行き必死に働いている」「どんなに嫌なことがあっても、それを乗り越えて家族のために働いている」という自負があります。そのため、不登校を受け入れることが難しく、学校に行かせようとする場合が多いです。

 

母親は、父親ほど学校に行けない子供を責め続けることは少ないかもしれません。それでも、子供と一緒にいる時間が父親より長いので、長時間ゲームをしたり、だらだら寝ている子供の姿を見てイライラしたり、不安になったりすることは多いでしょう。

 

一方で、子供は、「学校に行かなければならない」と分かっていても行けない状況です。そんな時に、自分にイライラしている親の姿を見たら、「だれも自分のことをわかってくれない」「なぜこんなに悩んでいる自分を理解してくれないのか」と、落ち込み不安になります。

 

親御さんは、子供の将来を憂うがあまり、子供が「今不安に思う気持ち」に気付かず、つい学校へ行かせがちになってしまいます。そのため、子供の気持ちに共感しようと思いながらも、結果的に、「将来を不安に思う気持ち」を優先してしまうことが多いのです。

 

子供は、「今の不安な自分」を飛ばして「未来の自分」を考えることは到底できません。まずは、子供にとって、自分の家が、落ち着いてゆっくりできる居場所になることが、元気になるための絶対条件です。元気になってはじめて、将来のことを考えることができるのです。

 

そのようなことに注意しながら、子供の気持ちに寄り添い、共感しようとする意識を持つことが大切ではないでしょうか。

 

もちろん、親御さんも人間ですので、決して完璧である必要はありません。共感できたりできなかったり、失敗しながらでいいのです。

 

また、親の会で話を聴いてもらったり、他の親御さんの経験談を聴くのも、子供の気持ちに共感しやすくなる一つの方法です。少しずつでいいので、子供の気持ちに寄り添う時間を増やしていきましょう。

 

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イベントのお知らせ 『東京ゲームショウ2016』

2016/08/18

来月の9月17日(土)・18日(日)に、千葉県の幕張メッセで『東京ゲームショウ2016』が開催されます。

 

東京ゲームショウとは、コンピュータエンターテインメント協会の主催によって開催される、コンピューターエンタテイメントの日本最大規模の総合展示会です。略称としてTGSと呼ばれており、アメリカのE3、ドイツのGamescomと並ぶ、世界三大ゲームショウです。

 

1996年の第1回開催以来、毎年大勢の来場者を集め、日本のゲーム業界およびゲームファンにとっての年に一度のお祭りになっています。昨年2015年の来場者数は、27万人近くであることから、その注目度の高さが伺えます。

 
今年で20周年を迎える東京ゲームショウは、出展社数が史上最多を更新すると見込まれています。発売目前の話題の新型ゲームハードなど、さまざまなジャンルのコンピュータエンターテインメントの最新情報が東京から世界に発信されます。

 

近年は、コスプレの来場者が増えたり、ゲーム好きのお笑い芸人やアーティストなど、芸能人のトークセッションイベントが行われる場合もあるので、ゲームにあまり関心がなくても楽しむことができます。

 
一般(中学生以上)は、前売り券1,000円、当日券1,200円で、小学生以下は無料です。また、障害者や70歳以上の人などは、当日券のみですが、100円で入場できます。開催時間は2日間とも、10:00〜17:00です。

 

ゲームに興味のある子供と、話題を共有して共感できる絶好の機会です。ふだん、不登校(ひきこもり)で家に閉じこもりがちな子供でも、大好きなゲームであれば関心を示すかもしれません。東京ゲームショウ2016へ親子で行かれてみませんか?

 

http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2016/public/

 

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傾聴(アクティブリスニング)のすすめ❷

2016/08/17

❷子供の話す声の調子やスピードに合わせる。

 

要約しながら返す時に、子供が話す声の調子やスピードに合わせます。子供が早口で話してきた時は、早口で返します。また、ゆっくりと話してきた時は、ゆっくりしたペースで返します。ペースを同じに保つことで一体感が生まれ、子供は安心感を持ちます。

 

ふだん、話すスピードに大きな差がある親子(例えば、早口で話す親と、ゆっくりで話す子供の場合など)は、特に意識し、合わせて話すように心がけましょう。

 

 

❸子供の話を要約する時に、声に抑揚を入れて感情を表現する。

 
せっかく要約して返しても、単なる棒読みのようになってしまうと、事務的に聴いている印象を与えてしまうので、子供は共感してくれてるとは感じません。一本調子にならないように、声に抑揚をつけて感情を表現することで、共感する姿勢になります。

 

 

日常生活において、家庭や職場で様々な人間に会い、様々な話を聴く機会があります。その時に、傾聴(アクティブリスニング)の意識を持つことで、相手の態度はいつもと少し違うものになるでしょう。

 

とりわけ、子供が不登校になってしまった時に、子供の話に対して傾聴(アクティブリスニング)する意識を持つことは、その後の展開に大きな影響を与えるはずです。

 

まずは、子供にとって話しやすい環境を整えるために、傾聴(アクティブリスニング)を始めてみてはいかがでしょうか?

 

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傾聴(アクティブリスニング)のすすめ❶

2016/08/16

アクティブリスニング(傾聴)とは、臨床心理士などカウンセラーが悩みを抱えた相手と接する際に用いる基本スキルで、受け身の状態で話を聞くのではなく、「能動的に話を聴く」方法です。つまり、「子供の気持ちに共感しようとする聴き方」です。

 

傾聴をすることによって、子供は「自分の話をしっかり聴いてもらえた」と感じ、もっと親に話そうという意欲がわいてきます。

 
では、具体的にどんなふうに聴けば良いのでしょうか?

 

 

❶子供が話した内容を要約して返す。子供が話している間は、適度にうなずきながら聴く。

 

子供と母親の会話です。

 

子供 :「今日学校で先生に文句言われて、すごいムカついたわ」

 

母親 :「先生に文句言われてムカついたんやね」

 

子供 :「そう。それ以来、気分悪かったから、友達とカラオケ行ってきた」

 

母親 :「そっか、気分ずっと悪かったから友達とカラオケ行ってきたんだね」

 

子供 :「そう。大声出してスッキリしたよ。その後ね…」

 

 
ここで、母親は「何があったの?」とか「また何かやらかしたの?」と言ってはいけません。「ムカついたんやね」と、ムカついた子供の気持ちに共感する言葉がけが大切です。子供は自分の話に共感してもらえたことで、もっと話したい意欲がわいてきます。

 

「共感する言葉がけ」とは、適度にうなずき、子供が話した内容を要約して返すことです。つまり、「言おう言おう」ではなく、「聴こう聴こう」の姿勢です。そうすることによって、子供の意欲を引き出し、子供の自己肯定感を高めます。

 

続く。

 

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『メイクフレンズ・インタビュー』No.2

2016/08/15

今回は、現在不登校である中学3年の女子二人、希美さんと絵里さん(仮名)に話を伺いました。彼女らは、先月に実施された第1回目の石川県総合模試を一緒に受験しました。去年の秋にメイクフレンズを通して出会い、今年の春から一緒に勉強する時間を持つようになりました。普段から、一人より二人で勉強する時間のほうが、やる気を保ちやすいと話しています。

 

 
ーー模試を受験した感想は?

 

希美さん  すごく緊張しました。

 

絵里さん  私も会場へ向かう時はとても緊張しました。

 

ーー二人とも緊張したんだね。会場の雰囲気はどうだった?

 

希美さん  不登校になって以来、初めてのテストだったからドキドキしたけど、絵里ちゃんと同じ会場だったので安心でした。模試の前に、絵里ちゃんと少し話したら落ち着きました。

 

絵里さん  私も同じ。希美ちゃんがいなかったら、模試を欠席してたかも(笑)

 

ーーお互いにとって心強い存在だったんだね。

 

絵里さん  はい、お昼の休憩時間も雑談できて良かったです。

 

希美さん  私も話せる人がいたから、何とか最後の教科まで受験できた気がします。

 

ーー二人で受験できて良かったね。模試を終えての感想は?

 

希美さん  本当に疲れたし勉強不足だったけど、受験できて良かったです。

 

絵里さん  私も受験できて、今の実力が分かったので良かった。久しぶりのテストだったせいか疲れてしまい、帰宅後すぐに寝てしまったみたいです。

 

ーー本当にお疲れ様でした。受験できたこと自体が大収穫だと思います!

 

 

今後の総合模試も、できるだけ二人で受験したいと話しており、お互いにとってさらに心強い存在になっているようです。彼女らを見ていると、一人では乗り越えられないことも、二人でなら乗り越えられることも多いのだと再認識させられます。

 

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