問い合わせのメールから

問い合わせのメールから❸

2017/11/29

確かに、学校へ通えず、家で一日の大半をゲームや動画視聴の時間に没頭する子どもを目の当たりにして、何も思わない親御さんはほとんどいらっしゃらないでしょう。

 

そのため、ゲーム機やタブレットなどのデジタル機器を取り上げるケースも多く見聞きします。

 

また、それらを取り上げないまでも、時間制限を設けている御家庭は一般的だと思います。

 

いろいろな意見があり、個人差もあるでしょうが、子どもの心身の状態によっては、時間制限を設けない方が元気になる事例は多いです。

 

加えて、子どもが周囲に気兼ねなく、安心して好きなことをするためには、このことに対して、親御さんなど、周囲の方の理解が何より必要になります。

 

そして、ある程度元気になれば、「暇だ〜」と言うようになり、デジタル機器を触る以外のことにも目を向けやすくなります。

 

その段階になって、やっと外出するという選択肢が出てくるはずです。

 

まずは、ゲーム依存のことより「安心して、心や体を休ませるには?」を考えるべきです。

問い合わせのメールから❷

2017/11/26

『心や身体が休めている』と言えるのはどのような状態でしょうか?

 

一つには、自分の趣味や好きなことを、周囲に気兼ねせずに思う存分に出来る状態です。

 

例えば、ゲームやアニメなど好きなことに没頭することによって、少しずつ元気になっていく、回復していくケースはあちこちで見かけます。

 

ゲームやアニメだと、それらの依存への恐れから、どうしても制限をかけてしまう親御さんはいらっしゃるでしょう。

 

もちろん、心も身体も元気な状態であれば、時間などを決めて、しっかりとルールを守らせることは非常に大切です。

 

しかし、心や身体が弱っている状態というのは、いわば非常事態です。そのような状態では、ゲームでもアニメでも何でも、本人が好きなことを肯定し、思う存分させてあげてください。

 

ただ、子どもが「周囲に気兼ねをせず」に、思う存分に好きなことをするというのはなかなか簡単ではありません。

 

それは、ゲームやアニメなどに時間制限を設けないことに対して、強い抵抗を持たれる親御さんが多く、そのことを子どもが感じとっているからです。

 

続く。

 

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問い合わせのメールから❶

2017/11/24

先日、メールでの問い合わせで「中2の息子が二ヶ月ほど引きこもっています。どうすれば外へ出るようになるでしょうか?」の質問がありました。

 

『外へ出したい理由は何でしょうか?』をお尋ねしたところ、「学校の先生に、『外に出れず家にひきこもっている限りは、学校へも来れないでしょう。まずは家の外へ本人を連れ出してください』と言われたからです」と返信がありました。

 

それを受けて、「学校へ行くかどうか、外出するかどうかは、息子さん自身が決めるべきだということ」を、今までの事例をあげながら具体的に伝えました。

 

加えて、「安心して心や身体を休ませられる場所」が今の息子さんにとって必要だということも伝えました。

 

すると、「二ヶ月間、ずっと家にいて自分の部屋にいるのだから、十分休めていると思います」の返信がありました。

 

過去の活動報告でも書きましたが、『部屋にひきこもっている=心や身体が休めている』と、必ずしも言えるわけではありません。

 

続く。

 

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