「#不登校は不幸じゃない」
「#不登校は不幸じゃない」
2018/08/27先日、この活動報告でもご紹介しました「#不登校は不幸じゃない」と掲げたイベントが全国100カ所で開催されました。
ここでは、その様子の一部をご紹介します。
以下は、8月24日の「琉球新報」からの一部抜粋です。
夏休み明けを前に開かれた「#不登校は不幸じゃない」イベント。
夏休み明けに多発する子どもの自殺を防ごうと「#不登校は不幸じゃない」と掲げた催しが19日、全国100カ所で同時開催された。沖縄県内では那覇市の子ども図書館「にじの森文庫」で開かれ、社会人として活躍する元不登校者やその親ら5人が「学校に行かないのは選択肢の一つ。苦しむ必要はない」「つらくなったらいつでもここに来て」と呼び掛けた。当初の定員20人を大幅に上回る当事者や家族が申し込み、うなずいたり涙をぬぐったりしながら耳を傾けた。登壇者の発言を紹介する。
<元不登校者>
◇目標見つけ、自信に/盛島楓さん(サロンモデル)
学級のムードメーカーだったが小学3年でいじめに遭い、中学2年の途中まで学校に行けなくなった。その間の記憶はほぼない。「なぜ行かないの」と言う先生が怖くて引きこもった。近所の友達が誘いに来てくれたが、外に出るのは好きじゃなかった。
好きなお菓子作りを学ぼうと高校を目指した。勉強していなかったので大変だったが、できないところから学べる塾に通い成績が上がった。休まず行けた高校で始めたバンド活動では、練習した分、自信が付き、人前が怖くなくなった。
卒業後は東京の美容専門学校で学び、自信のない人が自信を付けられるようなメークをしたいと沖縄に戻った。
将来に目を向けるようになって、夢のために学校に行く、そのために点数を取る、と逆算して勉強するようになった。目標があれば向かって行ける。好きなことが見つかるよう、周囲が支えてくれたらいい。
◇「道」はたくさんある/親川政明さん(日本パーソナルビジネス協代表理事)
小学1年で不登校になったのは、けがで入院中、看護師に勉強を教えてもらい、復学すると自分の方が進んでいて、学校に行く意義を感じなくなったから。でも学校に行かないと白眼視される。大人になっていいことがあると思えず、毎日死にたいと思っていた。中学、高校も入学したが「学校行ってなかったんだって」と言われ「普通の子」との壁を感じ、行かなくなった。
高校中退後、カラオケ店で働き、社会の仕組みが分かり、生きていけると分かった。自分で自分を雇おうと26歳で起業し、41歳の今は二つの会社を経営し、コンサルタントもしている。
学校教育は画一的な人を育てるためのもの。学校に行かなくても食べる道はたくさんある。未来に不安を感じる前に睡眠や食事を改善して健康になり、生き延びるすべを見つけて。
◇笑顔と健康が大切/志堅原京子さん(ピラティスインストラクター)
小学校3年生のころから7年間、学校に行こうとすると吐き続ける日が1週間続き、8日目に重湯が飲めるようになって学校に行こうとするとまた吐くことの繰り返し。地獄のような毎日だった。30年前で不登校の理解も知識もなく、親と多くの病院を回って検査をし、ユタや宗教にも行ったが、原因は今も分からない。
最初は学校に行かそうと頑張った母も、私の体が弱ってきたのを見て「生きていたらいい」と思うようになり、それから私の表情が変わったと言っていた。
中3の2学期で急に吐くのが止まり、泊高校を卒業し、沖縄国際大に進んだ。学費が払えず泣く泣く中退したが、働いて海外に出て、IT企業に11年間勤め一流大学出の人と肩を並べて仕事もした。
人はいつからでも何でもできる。私には母の支えが大きかった。大切なのは毎日を笑顔で健康に過ごすこと。心の中に生きる力が育まれれば、学校に行かなくても生きていける。
<家族>
◇子を信じ、待つだけ/伊志嶺幸美さん(にじの森文庫館長)
中2の息子が小5の時、登校渋りになった。「でーじなとん」と最初はバトルだった。でも不登校の理由は分からず、本人が選んでいるからでしかない。
子育てのゴールは子どもが自分で生きること。彼は釣りが好きで、同世代から60代まで釣り仲間がいて、自分で釣ってさばいて料理して食べ「野宿してくる」と出ることもあった。彼は自分で生きていける。親にできることはいつでも戻れるよう、困ったときには助けられるよう信じて待つだけ。息子は「友達とは好きなことが違うだけ。学校に行かなくてもいい」と自分のスタイルを持っている。彼が私を導いてくれた。
学校は授業の間は「子どもを外に出さないで」と言う。でも子どもが子どもらしく生きるには太陽の下で活動しなければ。自分の子でなくても、権利を守り、育ってもらいたい。つらい子はここに来てほしい。
◇学歴より、生きる力/盛島美奈子さん(ヨガインストラクター)
娘の楓(かえで)はいじめがきっかけで不登校になった。娘は怖くて行けないのに、学校には「なぜ来ない」と言われる。学校に行けない子を育てたと負い目を感じた。
本人の気持ちより「周りのことを考えて」と協調性を重視し、厳しく育てすぎたかもしれない。「頑張れ、負けるな」と車で連れて行ったこともある。私もいじめに遭って頑張った経験があり、同じように求める気持ちもあった。かわいそうなことをした。
ある日、娘が表情のない顔をしているのに気付き「やばい、死んじゃう」と思った。どうしたら希望を持って生き続けられるかと考え、身近な大人である自分が楽しそうになろうと言葉や行動を変え、我慢していた趣味も始めた。すると子どもへの言葉も変わった。悩みはあるが子どもも大きくなると力を付ける。学歴がなくても生きる力があれば生きていける。
月別アーカイブ
- 2024年12月 (1)
- 2024年10月 (1)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年6月 (2)
- 2024年5月 (1)
- 2024年3月 (1)
- 2024年1月 (1)
- 2023年12月 (1)
- 2023年11月 (1)
- 2023年10月 (5)
- 2021年4月 (6)
- 2021年3月 (1)
- 2020年9月 (3)
- 2020年7月 (4)
- 2020年6月 (7)
- 2020年4月 (5)
- 2020年3月 (21)
- 2020年2月 (29)
- 2020年1月 (15)
- 2019年12月 (16)
- 2019年11月 (16)
- 2019年10月 (20)
- 2019年9月 (17)
- 2019年8月 (16)
- 2019年7月 (16)
- 2019年6月 (24)
- 2019年5月 (33)
- 2019年4月 (15)
- 2019年3月 (14)
- 2019年2月 (11)
- 2019年1月 (10)
- 2018年12月 (11)
- 2018年11月 (20)
- 2018年10月 (22)
- 2018年9月 (38)
- 2018年8月 (43)
- 2018年7月 (28)
- 2018年6月 (26)
- 2018年5月 (21)
- 2018年4月 (23)
- 2018年3月 (24)
- 2018年2月 (29)
- 2018年1月 (30)
- 2017年12月 (30)
- 2017年11月 (30)
- 2017年10月 (30)
- 2017年9月 (30)
- 2017年8月 (31)
- 2017年7月 (32)
- 2017年6月 (30)
- 2017年5月 (32)
- 2017年4月 (30)
- 2017年3月 (32)
- 2017年2月 (29)
- 2017年1月 (31)
- 2016年12月 (31)
- 2016年11月 (30)
- 2016年10月 (31)
- 2016年9月 (30)
- 2016年8月 (31)
- 2016年7月 (31)
- 2016年6月 (30)
- 2016年5月 (6)
- 2016年4月 (11)
- 2016年3月 (10)
- 2016年2月 (10)
- 2016年1月 (2)
- 2015年12月 (2)
- 2015年11月 (6)
- 2015年10月 (9)
- 2015年9月 (4)
- 2015年8月 (5)
- 2015年7月 (5)
- 2015年6月 (5)
- 2015年5月 (4)
- 2015年4月 (4)
- 2015年3月 (4)
- 2015年2月 (5)
カテゴリー別アーカイブ
- メディア報告 (3)
- 短所の向こう側に気づく (2)
- 褒めるために (3)
- 勉強の習慣をつけるために (3)
- 不登校を少なくするために (3)
- 不登校とHSP (3)
- HSP自己診断テスト (1)
- 不登校だった生徒の「その後」 (3)
- 新法制定は「不登校を救う希望の光」となるか (2)
- 子供が学校へ行かなくなったら (3)
- 親御さんからの質問 (6)
- 不登校をポジティブにとらえる (2)
- 「親の会」について (3)
- 高校認定試験について (9)
- 子供の自殺を防ぐために (2)
- 不登校の生徒数が二年連続で増加 (1)
- 不登校の「親の会」の紹介 (8)
- イベントのお知らせ (94)
- 来週開催される「親の会」のご案内 (277)
- LINE×家庭教師 (16)
- 安心して学校を休むために (2)
- 朝日新聞に掲載されました! (3)
- 集中力を持続させるために (1)
- 「不登校で長期欠席」最多 (1)
- 入試情報 (21)
- 「やる気」はどこから生まれるのか? (1)
- 石川県/定時制高等学校の入試情報(平成28年度) (8)
- 発達障害と不登校 (2)
- 石川県/通信制高等学校の入試情報 (2)
- 今、不登校をふりかえって〜子供の視点と親の視点〜 (17)
- 不登校 Q&A (9)
- 親の会でのひとコマ (9)
- 『メイクフレンズ』〜同年代との交流〜 (5)
- 書籍案内 (15)
- 流行りのゲーム・アニメや遊び (10)
- 『居場所』 (2)
- 私立高校のご紹介 (10)
- 『話を聴いてもらう場所』 (3)
- 〝いま聞きたい人〟 (17)
- 高校体験入学 (1)
- 石川県総合模試のご案内 (27)
- 不登校を未然に防ぐために家族ができること (2)
- メイクフレンズインタビュー (9)
- 石川県総合模試の結果 (10)
- 『いしかわ県民教育文化センター』の通信に掲載されました! (2)
- 「おーぷんはうす・夏合宿」をふりかえって (4)
- 傾聴(アクティブリスニング)のすすめ (2)
- 職業を知ろう! (3)
- 職業を知ろう!No.1『客室乗務員(キャビンアテンダント)』 (7)
- みんなの家庭教師が、『みんなのニュース』で紹介されます! (3)
- LINEによる無料添削指導がもたらす効果 (1)
- アナログゲームのすすめ (2)
- 受け入れること (2)
- 不登校になった後の進路 (2)
- 不登校がもたらす『副産物』 (1)
- 家庭教師の日々あれこれ (1)
- さかなクンからのメッセージ (1)
- 不登校における親子の回復段階 (3)
- 高校受験はどうすればいい? (4)
- 動物が与える効果 (1)
- 一人一人に適した形を (2)
- 100%自分の意思で決断すること (3)
- 職業を知ろう!No.2『加賀象嵌(かがぞうがん)作家』 (6)
- たとえ「現在は」学校へ行けていても。。。 (2)
- 『いま』を大切に生きること (2)
- 「不登校に対する支援」について (3)
- 『一般社団法人LYHTY(リュフト)』のご紹介 (1)
- 選べる『場所や時間帯』 (1)
- ゲーム(動画)依存について (3)
- 心のうぶ毛 (2)
- 職業を知ろう!No.3『美容師』 (6)
- 『面接』も練習します! (2)
- 四コマ漫画を使って国語力UP! (2)
- 『見守り、待つ姿勢』を保つこと (2)
- ふさわしい伝え方 (2)
- スマホ・タブレットと共存する (2)
- 合格発表‼︎ (4)
- 学校に復帰しやすい環境をつくる (2)
- 自分自身が決断する人生 (3)
- 「学校第一」から「生徒第一」の姿勢へ (2)
- 教育機会確保法とは? (2)
- 凧(たこ)の糸を引くように (2)
- 家の中に新しい風を入れる (1)
- ニンテンドースイッチ (1)
- 職業を知ろう!No.4『ナレーター』 (8)
- 金沢市にある「フリースクール」 (4)
- 金沢市にある主な「通信制高校」 (6)
- 学校に行けなかった本当の理由 (2)
- どのように通信制高校を選択するべきか? (2)
- 新年度へ向けて (1)
- フリースクール「IRORI」の活動風景 (15)
- 今日の出来事 (1)
- 3分ホームワーク (1)
- 「ありがとう」のチカラ (2)
- 新学期を迎えて (1)
- 子供のため?親のため? (2)
- 背中を押すこと (2)
- 一秒でも早く学校に戻ってほしくて (3)
- 不登校新聞のご案内 (1)
- 『フリースクール リスタ金沢』を訪問して (2)
- 修学旅行ギャップ (1)
- 敏感だと感じる瞬間 (2)
- ファーストステップとして (3)
- 最近のニュースから (2)
- 20歳を過ぎて (2)
- みんなの家庭教師が、NHKで紹介されます! (4)
- 再び通学する生徒たち (2)
- HSCと不登校 (3)
- 『プラス1』の言葉 (4)
- 今回の放送の反響について (2)
- とても敏感な子どもへの言葉がけ (2)
- 会うことの難しさ (2)
- 聴いてもらうこと (2)
- 充実感 (2)
- 手紙 (2)
- 相手を肯定するために (2)
- 心がけるべき接し方 (2)
- メイクフレンズの新しい試み (3)
- 受け入れることの大切さ (2)
- HSCに関すること (4)
- 『親の会』に参加するメリット (2)
- 考えること、行動すること (3)
- HSCを知ることのメリット (2)
- 心のエネルギー (3)
- 一学期を振り返って (3)
- 待つべきか?働きかけるべきか? (2)
- 特別支援学級について思うこと (2)
- 出発点として (1)
- いったん受けとめること (2)
- LINEを用いたアイスブレーキング (1)
- とても敏感な子ども(HSC)との接し方 (2)
- ネットゲームや動画について (2)
- 真の決断で、自立へ近づく (3)
- 生徒に会う前の準備 (2)
- 家庭教師に求められる役割 (2)
- 通信制高校について思うこと (2)
- 親にできることは? (2)
- 継続を自信につなげるために (2)
- フリースクールとの連携 (3)
- ホームエデュケーションについて (2)
- 〝安心の種〟をまこう! (3)
- 安心感を与えること (3)
- 生徒たちを繋ぐ役割 (2)
- 積極的に待つこと (2)
- 調子が悪くなったとき (2)
- 親御さんにとって必要なこと (2)
- 一人一人にふさわしい環境を整える (2)
- 自宅受験の意義 (2)
- モヤモヤの気持ち (3)
- 受験シーズンを前に (3)
- 一つの教科だけ (2)
- 問い合わせのメールから (3)
- フリースクール リスタ金沢の活動風景 (3)
- 私立受験の心得 (2)
- 志望校を決めるにあたって (2)
- 2017年を振り返って (4)
- フリースクールのクリスマス会 (2)
- 2018年を迎えて (2)
- 失敗と書いて「せいちょう(成長)」と読む (2)
- 3学期を前に思うこと (1)
- 初めての会場受験 (2)
- 新しい『居場所』を考える (3)
- 入試前夜 (2)
- 合格発表を前に (1)
- 豪雪でも。。 (1)
- 私立高校・合格発表を終えて (2)
- 改めて気付かされたこと (2)
- 定時制高校に合格するために (2)
- 成長の証 (1)
- 仮入学までに、今すべきことは? (2)
- メイクフレンズについて (1)
- 年度末に思うこと (2)
- 仮入学前に、メイクフレンズ (2)
- 仮入学を終えて (1)
- 美容院 (2)
- 元気になったのは? (2)
- 正しい情報を得ること (2)
- 心の内 (3)
- 4月を迎えて (1)
- 課外授業 (1)
- 新しい学校生活に必要なことは? (1)
- 最初の週 (3)
- 入学して二週間 (3)
- coconoma カフェ (97)
- ちょうどいい場所 (3)
- ゴールデンウィーク明け (1)
- 再会から (3)
- 出席日数という圧力 (2)
- どんな状態であろうとも (4)
- みんなの居場所 (7)
- 北陸中日新聞・石川テレビ放送に掲載・放送されます! (1)
- 北國新聞、北陸中日新聞に掲載されました! (3)
- 今回の放送について (2)
- MRO北陸放送『レオスタ』、石川テレビ放送『石川さん プライムニュース』にて紹介されました! (1)
- HSCかどうかを知るための、23のチェックリスト (1)
- 『守る』石川テレビ×北陸中日新聞 共同企画公式サイト (1)
- 『みんなの居場所』で出来ること (2)
- 『みんなの居場所』来週の営業時間 (49)
- ドキュメント番組から思うこと (3)
- みんなの居場所NEWS (3)
- 2週間が過ぎて。。 (1)
- 『9月1日』問題へ向けて (4)
- 〝中間〟を目指す意味 (4)
- 毎日新聞に掲載されました! (1)
- 讀賣新聞に掲載されました! (1)
- ひきこもりを越えて (5)
- 「#不登校は不幸じゃない」 (1)
- 高校入学後の彼らは?5カ月後の今は? (1)
- MRO北陸放送「レオスタ」にて、『みんなの居場所』が紹介されました! (1)
- 読書するきっかけ (2)
- 高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は? (7)
- 新しい道へのサポート (1)
- 勉強再開への第一歩として (1)
- 一番の問題は。。 (1)
- 学校説明会に参加して (1)
- 連休明けに備えて (3)
- 4月を終えて。。 (1)
- 積み重ねていく大切さ (1)
- 10連休後の様子は。。 (1)
- 来週からテスト期間! (1)
- LINEで毎日の学習をサポート! (2)
- 通学できなくなったら。。 (6)
- 『◯(まる)』が与える肯定感 (1)
- みんなの居場所の活用法 (2)
- 講演会で話したこと (7)
- 英検準一級に合格! (1)
- 私立高校入試を終えて (1)
- お知らせ (6)
- 今年も全員合格でした! (1)
- 吐露カフェについて (2)
- 進路に関するあれこれ。 (1)
- 公立高校入試まで残り20日 (1)
- Clubism(クラビズム)3月号に掲載されました! (1)
- 新型コロナウイルスに関して (1)
- どのように生徒の安心を担保するか (3)
- 入試が終わって。。 (1)
- 『リモート家庭教師』始めました! (3)
- 褒めるときに意識すること (2)
- 入学式を前に (1)
- 生徒からの便り (1)
- 新学期が始まり。。 (1)
- りもかて(リモート家庭教師) (2)