2016年9月の活動報告

受け入れること❷

2016/09/30

過去に子供の不登校に悩んだ親御さんたちが、よく言われる言葉です。
「親の気持ちが学校にとらわれ過ぎている間は、子供が元気になることはありません」

 

どちらかと言えば、周りの大人たちは、学校側も含め、早めに学校に連れ戻すことを第一に考え過ぎているように感じます。

 

しかし、周囲の大人たちが子供に対して、早期の復帰や、卒業式までの復帰をゴールに考えさせてしまうと、子供も空気を読んで、無理に頑張って学校復帰を目指します。

 

卒業式は何とか笑顔で出席して、「めでたしめでたし」で終わっても、進学先の学校で再び不登校になるケースをよく見かけます。

 

これは、子供の意思で学校復帰しなかった場合、十分に休めなかったために、蓄積していた疲れが表面化するからです。

 

このような再不登校は、親子ともに大きなショックを受け、長期のひきこもりにつながってしまう可能性があり、何としても防がなければなりません。

 

これらのことから、親御さんはもちろんですが、周囲の大人たちは、本当の意味で、子供の将来の社会的自立を第一に考えたサポートをする必要があります。

 

まず、親御さんは、子供の不登校を周囲に隠すのではなく、親の会など信頼できる誰かに相談する行動をとるべきです。

 

そして、近い将来の学校復帰や社会復帰を強く願うからこそ、まずは不登校で苦しんでいる子供の今の気持ちを認めて受け入れ、丁寧に丁寧に話を聴くことが大切です。

 

吃音や不登校など、ネガティブだと思われる部分(本当はネガティブな部分ではない)は、どうしても隠したり強引にどうにかしようとしがちです。

 

でも、それを認めて受け入れること、共感することで、物事は良い方向へ変わっていくと信じています。

受け入れること❶

2016/09/29

先日、石川テレビ「みんなのニュース」で、みんなの家庭教師が紹介された中で、「吃音」にも触れました。番組終了後、不登校以外に吃音に関する問い合わせがありました。

 

実際、「吃音」という言葉自体、知らない方も多くいらっしゃいます。約百人に一人が吃音と言われており、いまいち理解されにくく、誤解されやすい障害です。

 

現代においても、なぜ吃音になるのかは解明されていません。明確な治療法もありません。

 

そのため、専門家に吃音の相談に行っても、多くの場合「様子を見ましょう」と言われます。これは、不登校の相談に行った時と同じです。

 

この「吃音」を通して得たことがあります。

 

短所や自分にとって嫌なことは、それを追い出そうと懸命に闘っているうちは、「ほとんど良くならない」ということです。

 

まず認めて、受け入れることです。

 

具体的に「受け入れる」とは、自己紹介の時に、自分が吃音傾向だということを話すことです。決して隠しません。

 

もちろん、最初は勇気が必要でしたが、だんだんとそれに関して話すことに慣れてきます。

 

受容することで、吃音の症状が緩和された感触があり、それは年を重ねるごとに緩和され続けているように思います。

 

 そして、この「受容すること」は、「共感すること」につながります。

 

続く。

 

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『えいむ石川〜父親たちの飲み会〜』のお知らせ

2016/09/28

小松市の不登校の親の会「えいむ石川」では、来月10月21日(金)に、「父親たちの飲み会」を開く予定です。

 

当日は、通常通りに「えいむ石川」参加後、男性陣は途中から飲み会の場所へ移動します。

 

「父親たちの飲み会」は、今回初めての試みです。

 

正直、どんな雰囲気になるか分かりませんが、父親たちだけの場所だからこそ、思い切って本音や悩みを語れる絶好の機会になりそうです。

 
また、妻や家族から言われて素直に飲み込めないことも、他の父親達と話をすることで、共感し素直に受け入れることができるかもしれません。

 

さらに、不登校の子供を持つ父親達が同じ問題を共有して共感し合うことは、ふだんの気持ちにゆとりを与え、今後の子供や妻との会話にも何らかの好影響を与えることも期待できます。

 

もちろん、初参加の方も大歓迎です。例えば、飲み会で楽しく過ごすことを目的に、気軽に参加されてもOKです。

 

以前、親の会に参加された、ある父親の言葉です。
「子供が元気になるために大切なのは、父親と母親、両方の足なみをそろえることだと、ようやく気づきました」

 

「父親たちの飲み会」が夫婦の足なみをそろえ、近い将来家族の絆が強まる良いきっかけになればと思います。

 

 

 

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親の会でのひとコマ『ゲーム依存への不安』

2016/09/27

ある親の会で、ゲーム依存の不安についての話が出ました。

 

これについては、親の会でよく議論される話題の一つなんですが、これまでの一般的な事例から気付くことをお話したいと思います。

 

学校に行かなくなり、どうしても家にいる時間が多くなると、携帯ゲームをしたり、動画を視聴する時間が増えがちになります。

 

多くの親御さんからは、ゲーム依存にならないかを心配する声があがります。朝から晩までゲームに没頭する姿を、一番近くで見ているわけですから無理もありません。

 

今までに関わってきた方を振り返ると、確かに多くの生徒さんは、ゲームだけに没頭する時期がありました。ただし、ほとんどの場合は、一定期間、ゲームをしたり動画を視聴することに没頭した後、それ以外の他のことにも関心を示し始めます。

 

一時的にゲームなどに没頭する期間を経ると、他のことに関心を示すためのエネルギーが溜まるのではないでしょうか?

 

つまり、ゲーム依存を恐れるがあまり、ゲーム器を取り上げてしまうと、そこから先に広がるであろう可能性が閉ざされることになりかねません。

 

結果的に言えば、不登校初期段階は、ゲームでも何でも、好きなことに没頭させる段階です。ある程度、没頭してエネルギーがたまれば、相変わらずゲームは続けるものの、ゲーム以外のことにも関心を示す次の段階に進むと思われます。

 

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アナログゲームのすすめ❷

2016/09/26

では、デジタル機器を使った遊びに対して、アナログゲームにはどんなものがあるでしょうか?

 

カードゲームやボードゲームのような複数で遊ぶものや、ジグソーパズルや知恵の輪など一人で遊ぶようなものまで沢山あります。

 

アナログゲームの良い点は何でしょうか?

 

ゲームをする人どうしが、笑ったり悔しがったりして、自然と多くの会話ができる点です。

 

普段は話す話題があまりなくても、ゲームをしながらであれば自然と会話しやすくなります。なかなか出来ない会話も、ゲームが潤滑油となって話せることもあるかもしれません。

 

みんなの家庭教師でも、初対面の時にカードゲームをやりながら会話することが多いです。そうすることで、緊張気味の生徒さんもリラックスでき、多くのことを話してくれるからです。

 

幼少期からデジタル機器に当然のように触れている時代だからこそ、アナログゲームを新鮮に感じる人も多いでしょう。

 

次の休みは、家族でアナログゲームをしてみてはいかがでしょうか?

 

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アナログゲームのすすめ❶

2016/09/25

現在、世の中にはデジタル機器があふれており、家の中どころか、屋外でもコンピュータゲームをしている光景は、珍しいものではなくなりました。

 

子供だけでなく、大人も仕事の合間などの隙間時間に、スマホやタブレットでゲームをしている姿を昔より多く見かけます。

 

もちろん、決してコンピュータゲームが悪いというわけではありません。

 

例えば、お手軽なスマホゲームは、ちょっとしたリフレッシュになり、仕事や勉強で疲れた気持ちを癒す効果もあるはずです。

 

しかし一方で、最近「スマホ老眼」という言葉を聞くように、やり過ぎることで身体に与える悪影響には注意する必要があります。

 

また、中高生になり、スマホを使うようになったことで、家庭で向かい合って過ごす時間が減少し、家族が会話する機会は少なくなったという声も聞きます。

 
では、デジタル機器を使った遊びに対して、アナログゲームにはどんなものがあるでしょうか?

 

続く。

 

 

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第2回石川県総合模試の結果

2016/09/24

だいぶ遅れましたが、第2回石川県総合模試の結果について触れたいと思います。

 

第2回目の各科目の出題範囲は、例年とほとんど同じで、中1・中2の範囲が中心でした。

 

まだ8月という時期のテストということもあったので、本番3月の入試に比べると難易度は低いと思います。

 

進学校を希望する人はもちろんですが、そうでない方も基本的な問題を確実に解けるようになることが大切です。

 

石川県の県立高校入試の場合、例えば社会や理科に関しては記述問題が多いです。まず用語を暗記して、その用語を説明できるようになると記述問題も強くなります。

 

これはもう、コツコツ積み重ねていくしかありません。遅かれ早かれ、やれば結果は出る教科です。

 

以下は、第2回石川県総合模試の教科別平均点です。

 

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国語 56.5

理科 49.8

英語 50.8

社会 45.9

数学 43.3

合計 246.1

 

標準偏差とは、データの散らばりを表す量です。数字が小さいほど、平均点の周りの散らばりの度合いが小さいことを意味します。

 

第3回石川県総合模試は、10月2日(日)です!

 

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石川テレビ『石川さん みんなのニュース』での放送日時が決まりました!

2016/09/23

先日、お伝えしました「石川さん みんなのニュース」で、みんなの家庭教師が紹介される件ですが、放送日時が決まりました!

 

来週9月26日の月曜日、石川テレビ「石川さん みんなのニュース」にて、午後6時14分〜7時の中で、4分間放送される予定です。

 

取材当日は、不登校に関してたくさん話したのですが、正直なところ、どのように編集されているのか分かりません。

 

ただ、視聴者に優先的に伝えたい部分を、取材して頂いた記者さんにお話したつもりなので、「番組を観た方に、不登校の現実がうまく伝わりますように」というのが本音のところです。

 

よほどの大事件や大災害が発生しない限りは、予定通り放送されると思います。

 

お時間あればご覧ください。よろしくお願いします。

 

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LINEによる無料添削指導がもたらす効果

2016/09/22

家庭教師という立場で、第三者として生徒と接する時、彼らの話をできるだけ丁寧に丁寧に聴いて、思いを受けとめます。

 

そのような姿勢で時間をかけて、彼らと少しずつ信頼関係を構築していきます。

 

LINEの無料添削指導は、2年半ほど前から、一部の希望する生徒さん向けに始めました。「家庭教師の指導日以外も、何かバックアップできるようなことがあったら」と考えたことがきっかけでした。

 

ご存知のように、LINEでのやり取りはスマホやタブレットなどのデジタル機器を通しておこないますが、手書きで添削したものを返信するので、アナログ的な温かみも合わせ持っています。手書きの添削指導も、生徒の話を聴く時と同じように、一つ一つ丁寧に添削します。

 

そして、できるだけ迅速に、遅くともその日のうちに添削したものを返信します。「彼らの気持ちに寄り添う」という点で、早く返信することが好ましいと考えているからです。

 

また、彼らの勉強以外の趣味に関する情報、日々の様々な思いを、LINEでやり取りすることもあります。

 

結果的に、指導日以外で生徒とLINEで関わることは、より多くの情報を共有・共感し、いち早く信頼関係の構築に結びつけることができます。

 

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親の会でのひとコマ『気持ちをていねいに聴く』

2016/09/21

過去に不登校やひきこもりを経験し、現在は専門学校に通っている娘さんが、「今日は学校に行きたくない」と話したことがあったそうです。

 

その後、親御さんは事情を娘さんから聴いた上で、「そんなにしんどいなら、今日はお休みしてもいいんじゃない?」と答えました。そう言われた娘さんは、「やっぱり1時間だけでも学校に行ってくる」と言って出かけたそうです。

 

子供の気持ちに寄り添い、共感し理解することは、単に甘やかすこととは違います。中には困難な状況にも動じず、どんどん前進していく子供もいるかもしれません。一方で、繊細で敏感な子供もいます。それぞれのタイプに応じた対応をすることが大切です。

 

繊細で敏感な子供が、学校で辛く不安な状況に直面したとします。その際、「頑張って乗り越えなさい」と単に厳しい言葉をかけたとしても、さらに子供を追い込んでしまい、状況が改善する可能性は低いでしょう。

 

そうではなく、子供の気持ちを丁寧に聴いて、その思いを受けとめてください。それが継続されることで、今回の娘さんのように、子供の苦しみや辛さが和らぎ、頭の中が整理され、行動しやすくなります。

 

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