親御さんからの質問

親御さんからの相談❷

2018/01/25

「子どもが髪を切りに行きたがらず、とても困っている」という相談は多いです。

 

なおさら今回のようなことが起きると、髪を切りに行くことから遠ざかってしまうのは避けられません。加えて、別の床屋を探すのも時間がかかりそうです。

 

おそらく、当分の間は床屋に行きたがらない可能性が高いでしょう。

 

この際、別の床屋を探すのではなく、美容院はいかがでしょうか?

 

今まではずっと床屋に行かれていたということですが、床屋とは雰囲気の違う美容院を勧めることも一つの方法だと思います。

 

以前、この活動報告の「職業を知ろう!」でインタビューさせて頂いた美容師の元井さんにお会いするのはいかがでしょうか?

 

元井さんご自身も学生時代、学校へ通えなかったという経験をされています。そういう意味では、息子さんの気持ちに寄り添った接客をして頂けるのではないでしょうか。

 

実際、元井さんの美容院には、学校へ通うことができない生徒さんも来店されているとのことです。

 

第三者として、子どもの悩みも聴ける元井さんのような存在は、親御さんにとって本当に心強いと思います。

 

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親御さんからの相談❶

2018/01/22

先日、このような相談がありました。

 

「小学6年の息子は、小学4年からほとんど学校へ通っていません。先月、息子の髪があまりにも長くボサボサだったため、行きつけの床屋へ連れていきました。髪の毛を切ることに対して、あまり気が進まない息子でしたが、お正月直前ということもあり、スッキリした髪型で年越しするようにと何とか説得しました。

 

と、そこまでは良かったのですが、髪を切り終えて店を出た途端に不機嫌に。どうやら髪型の仕上がり具合が、気に入らないようでした。前もって、店主に頼んでおいたにも関わらず、仕上がった髪の長さが短かめだったのです。帰宅途中、車中での息子は大暴れでした。

 

その後、帰宅するや否や、自分の部屋に閉じこもってしまい、数日間は家族と一緒に食事をとるどころか、顔を合わせることすらしませんでした。それから数週間経過して、少しずつ落ち着きは取り戻していますが、家族以外の誰かとは会おうとせず、外出もできない状態です。

 

当面の問題は、息子の髪を切りに行く場所を失ったことです。「あんな床屋、二度と行くもんか」と、取りつく島もない状態です。息子の髪は伸びるのがわりと早いため、散髪後、二カ月を待たずに切りに行くことがほとんどでした。先日の件以来、人と会うことも嫌がっています。何か良い方法はないでしょうか?」

 

続く。

 

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親御さんからの質問❹

2015/10/27

〈質問〉

現在中学3年の息子がいます。中学2年の3学期から学校へ通っていません。家にひきこもっている時間帯がほとんどで、用事がなければ外出することはありません。時々、「外食に行こう」と誘っても全く応じず、部屋でゲームをする日が続いています。そろそろ高校受験を考える時期ですが、親から見て、現状では全日制高校は難しいと考えており、自宅学習ができる通信制高校を考えております。ただ、年に一度参加しなければならないスクーリングに行けるかどうか心配しています。スクーリングに参加できない場合、単位を取得できず、進級もできないのでしょうか?もし、そういう場合は他にどのような選択肢があるのでしょうか?

 

 
〈返答〉
質問ありがとうございます。そうですね、「もし通信制高校へ進学しても、スクーリングに行けなかったら進級できないのでは。。。」と、心配される気持ちは非常に理解できます。

 

結論から言うと、そのような状況に対応してくれる通信制高校も存在します。ただ、現在と、スクーリングを行うであろう来年では、息子さんの状況も変わっていると思います。

 

「心配してたわりに、スクーリングに行くことができた」という声もよくありますので、今からあまり悲観的に考えすぎる必要はないかもしれません。

 

また、大前提として、親御さんでなく、息子さん御自身が行きたい高校を決める必要があります。

 

まずは息子さんに「どうしたいのか?」と聞いたうえで、通信制だけでなく、定時制や全日制も含めて検討されたうえで、最終的に決断されるのが良いかと思います。

親御さんからの質問❸

2015/09/07

質問〉

子供がときどき学校を休みます。「学校に行きたくないなら休めばいいよ」と子供に伝えたいのですが、実際はためらってしまい伝えられません。やはり今後の進学・将来の就職を考えると、子供は学校へ通うべきだと考える自分もいます。また、現在の苦しみを乗り越えることが、子供の成長につながるのでは、とも考えてしまいます。

 
〈返答〉

質問ありがとうございます。そうですね、親御さんのためらう気持ちはとても理解できます。学校を休むことで、勉強が遅れることは想像できます。勉強が遅れたら、進学に影響があるかもしれません。

 

しかし、ここで第一に考えるべきは、勉強より子供の体調です。多くの場合において、精神的に不安定になると、体にも影響が出てきます。体調が悪くなれば、勉強どころではなくなります。将来の進学や就職は、“心身ともに健康である”という大前提が必要になることは言うまでもありません。

 

確かに、苦しみを乗り越えることによって、成長するという考え方は間違っていません。

 

ただ、全員がそのように出来るとは限りません。実際、苦しみを乗り越えて成長する前に、病気になったり、最悪自殺を考えてしまう人間もいるのです。

 

世の中には、苦しみや痛みに対して、気質的に耐性がある方もいれば、非常に繊細で敏感な方もいます。不登校になりやすいのは後者だと言われています。

 

特に、繊細で敏感な子供に対して「学校へ行くのが辛かったら休んでいいよ」「命かけてまで学校へ行かなくていいよ」と定期的に伝えることは、子供の気持ちに寄り添い、心理的不安やプレッシャーを和らげる効果が期待できます。

 
「辛い時、苦しい時は我慢しなくていいよ、と親に言われてから逆に学校へ行きやすくなった。楽になった」
ある生徒の言葉です。

 

したがって、「辛かったら学校休んでいいんだよ」と前もって伝えることは、子供が学校へ行きやすくなるために、非常に有効な手段なのではないでしょうか。

親御さんからの質問❷

2015/07/28

〈質問〉

学校へ行かなくなって一週間の子供がいます。最初は「お腹が痛い」と言うので、休ませて様子を見ていたのですが、数日間休んでも学校へ行こうとはしませんでした。一日中、家でゲームをしたり、アニメを見て過ごしています。これ以上休むと、ますます学校へ行きづらくなるのでは、と非常に心配です。無理やりにでも行かせたほうが、良いのでしょうか?

 

 

〈返答〉
しばらく学校を休ませてあげてください。無理やり学校へ行かそうとすると、多くの場合において、状況がますます悪い方向へ向かっています。

 
では、「いつまで休めばいいのか?」ということになりますと、生徒さんによって様々です。十分に休んでエネルギーが蓄えられた時に、徐々に自分から動き出し始めることが多いです。

 
「学校へ行かなければならない」ということは、子供自身が一番よく分かっています。そして、本人が一番苦しんでいます。

 

不登校において最大の問題は、そのような孤独で辛い状況にいる子供の気持ちに、誰も寄り添わないことです。勉強が遅れることや、集団生活ができなくなることではありません。

 

まずは、そのことを理解して、苦しんでいる子供の気持ちに共感することが大切です。「辛かったら学校を休んでもいいんだよ」と心から伝えることは、最も効果的な共感になります。

 
できることならば、不登校になる前段階で、そのような共感を子供に対してすることが、状況を良い方向へ向かわせる手助けとなるはずです。

 
また、一日中ゲームやアニメに没頭してしまうのは、それをすることによって、苦しみから離れて何も考えなくていい時間をつくれるからです。子供にとっては、自分自身を守るための、ある種の自己防衛です。

 

「何も考えなくてすむなら、かろうじて今を生きられる」

ある不登校の生徒の言葉です。

 

一方で、私たち大人でも、何か苦しいことがあった時は、あえて仕事に没頭したり、時にはアルコールを飲んだりすることで気を紛らわせたりすることもあるかもしれません。

 

今、周囲の大人に求められるのは、「子供の外見上には見えない、内面にある苦しみを想像する力」ではないでしょうか。

 

 

 

親御さんからの質問

2015/07/20

〈質問〉

不登校になっている中学生の子供がおります。子供と接する時に、「出来るだけ共感をしよう、褒めよう」と心がけているのですが、普段からイライラすることが多くて思うようにできません。イライラの原因は、職場での人間関係のストレスなどもあるかと思います。そのうえ、子供に対して思うように共感できない自分にもイライラしてしまい、悪循環になっています。どうすればいいのでしょうか?

 

 

 

〈返答〉

職場での人間関係は、さぞかし大変だろうと思います。本当に毎日お疲れ様です。そして、親御さんの「共感をしよう、褒めよう」の心がけは、とても素晴らしいです。

 
ストレスによるイライラは、人間であれば誰にでもあるでしょう。問題は、それをどのように解消していくかだと思います。ストレスの解消方法は人によって様々なものがあります。

 

まず、「親御さん御自身が、誰かによって十分な共感を得ていないと、子供に対しても共感できない、共感する余裕を持てない」という事実があります。したがって、ここでは「誰かに共感してもらう」という点に重きを置いて、二つの方法をあげたいと思います。

 

一つは、友達とおしゃべりをすることです。聴き上手な友達に、話をできるだけ聴いてもらうことは、十分に共感してもらうことになります。会って話すことが難しければ、電話でもOKです。

 

もう一つは、「不登校の親の会」に出向き、話を聴いてもらうことです。過去に不登校の子供に接した方たちに、親身に話を聴いてもらい共感を得ることは、とても有効でしょう。

 
もし、「初対面で、複数の人達の前で話すのはちょっと。。。」というのであれば、一対一で会ってお話することをお薦めします。(詳しくはホームページ「私たちの取り組み」をご覧ください)

 
子供に共感したり、褒めたりすることは大切ですが、毎日にこだわる必要はないと思います。できる時に少しずつ共感することを心がけてください。

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