ふさわしい伝え方

ふさわしい伝え方❷

2017/01/30

例えば、不登校状態の中学2年生の生徒さんが、将来大学に行くことも視野に入れているようであれば、「4年間で大学を目指す準備をしよう」と伝えます。

 

あと残り1年で高校受験だと焦っていたのに、大学受験まであと4年あると言われると、多くの生徒さんは少しホッとした表情になります。確かに高校受験まで残り1年という事実は変わっていません。

 

それでも、一年後という短期的な視点ではなく、いかに自分の将来を中長期的に考えてもらうかが大切です。

 

「あと残り1年しかないから、早くみんなに追いつけるように一生懸命頑張ろう」と伝えることが、必ずしも悪いわけではありません。それで上手くいく生徒さんもいるかもしれません。

 

しかし、勉強から遠ざかっていた期間が長かったことや、負担になるであろう心理的プレッシャーは、「繊細で敏感」な生徒さんにとっては、相当辛いはずです。

 

生来、繊細で敏感である彼らに対して、わざわざ萎縮させるような言い回しは、「百害あって一利なし」です。

 

決して彼らを甘えさせるわけではありません。

 

甘えさせるのではなく、彼らの気質を理解したうえで、どのような伝え方がふさわしいのかを丁寧に考える。それが、彼らの気持ちに寄り添うことになるのではないでしょうか。

 

 

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ふさわしい伝え方❶

2017/01/29

「高校受験まで、残り一年しかないよ。そろそろ勉強しないと間に合わないんじゃない?」

 

こんなふうに、現在不登校になっている中学2年の生徒さんに伝えたらどうなるでしょうか。

 

繊細で敏感な方に対しては、焦りや心理的プレッシャーを与えるだけになってしまいます。

 

一方で、反骨心がある方に対しては、この「発破をかける」言い回しは、ふさわしい伝え方かもしれません。

 

実際、不登校になる生徒さんは、繊細で敏感な方が非常に多いです。

 

したがって、これは決して適切な伝え方とは言えません。

 

たとえ、発破をかけて一時的に動き出したとしても、すぐに〝いっぱいいっぱい〟になり、再び落ち込んでしまう確率が高いです。

 

では、他にどのような伝え方があるでしょうか。

 

続く。

 

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