2018年6月の活動報告

みんなの居場所❸

2018/06/20

例えば、高校から再び毎日通学しようと考えた場合、筋肉や内臓の力という意味での「体力」は不可欠です。これに関しては、日頃から少しずつ体を動かそうとする意識が求められます。

 

それと同時に、他の生徒たちと接していく上での「精神的な力」も必ず必要になります。「孤独感・孤立感」を強く感じていると、朝から夕方まで教室にいるだけで非常に疲れてしまい、継続して通学することが難しくなってしまいます。また、人目が気になったり、無力感を感じてしまいがちです。

 

みんなの家庭教師として、これまでは「学力」をつけることを中心に、丁寧に話を聴いたりと心のケアも行なってきました。

 

確かに、高校に合格させることだけを考えるのであれば、それで良いのかもしれません。

 

しかし、合格した高校をしっかり卒業して、近い将来の自立につなげようと考えた時、新たなサポートが必要だと強く思いました。

 

続く。

来週開催される『親の会』のご案内

2018/06/19

来週の29日金曜日、午後7時から、金沢市山の上町にある「フリースクールIRORI」でお茶会が開かれます。

 

「IRORI」のお茶会は、親御さんだけでなく子どもも一緒に参加できます。

 

フリースクールで開かれるお茶会なので、親御さんたちが話をされている間、子どもたちは「IRORI」にある様々な部屋で退屈せずに過ごすことも可能です。

 

このお茶会は、「フリースクールIRORI」に通われている生徒の親御さん以外の方も参加できますので、ぜひご参加ください。

 

6月29日(金)
「フリースクールIRORI」お茶会
【場所】金沢市山の上町26-52
【時間】午後7時〜
【会費】500円
【電話】080-3740-3807(佐々木)

 

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みんなの居場所❷

2018/06/18

家で過ごしている時に、彼らが感じてしまうのが、「孤独感・孤立感」です。「学校へ行けないのはオレだけだ」と思い込んでしまいやすいのです。

 

そこで、彼らはそれらから逃れるためにゲームや動画に没頭したり、昼夜逆転になったりします。自分を守るためです。

 

それを止めさせようとする周囲の大人もいるのですが、好きなことに没頭することで、自分を防衛しているのですから、その時期には必要な行為であると思います。

 

むしろ、そこを通らないことには適切に回復しない、元気にならないということは、今までの多くの生徒たちを見て疑いなく言えます。心配されるゲーム依存は、また別の問題です。まずは没頭できる環境を整えることこそが、回復への最短距離になります。

 

次に、長期間を家で過ごすことで発生する問題の一つが、「体力の低下」です。

 

子ども自身が、ふとした瞬間に体力が低下したと実感した場合、それに失望してしまい、精神の力にも悪影響を及ぼすことも多いです。

 

続く。

みんなの居場所❶

2018/06/17

「みんなの居場所」が、来月上旬にオープン予定です。

 

フリースクールでもない、適応指導教室でもない、新しい居場所としてただ今準備中です。これから数回にわたって、この居場所についてお伝えしたいと思います。

 

最初に、みんなの家庭教師の生徒について触れておきたいと思います。みんなの家庭教師の生徒たちの多くは、とても敏感で繊細な気質を持っています。

 

例えば、家庭教師の授業をキャンセルする理由にも特徴があります。この一か月間で見ても、次のような事例がありました。

 

「さっき、家の台所にゴキブリが出たから(気分が悪くなり)、今日は授業をお休みしたいです」
「ゴールデンウイークに兄が帰省したので、生活リズムが狂ってしまい体調が良くないのでお休みします」

 

「そんな理由で授業を休むなんて。。」と思われる方は多いかもしれません。

 

ところが、敏感ではない人にとっては些細なことでも、彼らにとっては大問題なのです。

 

そんな彼らは、学校へ行けなくなった後、昼間の時間のほとんどを家で過ごしています。フリースクールや適応指導教室にも通えない生徒が多くいるのが現状なのです。

 

続く。

次回のcoconoma カフェ

2018/06/16

次回の『coconoma カフェ』は、あさって18日の月曜日に開かれます。

 

「coconomaカフェ」は、学校が苦手、不登校、行きしぶり、そんなお子さんを持つ親御さんが交流できる場所です。

 

「親の会よりも敷居が低いので、誰でも気軽にふらっと立ち寄れます」と、coconomaカフェの渡邊さん。

 

毎回、お茶やお菓子を味わいながら、リラックスして過ごせる居場所です。

 

ふらっと気軽に足を運んでみませんか。

 

【場所】金沢市小橋町2-17 ゲストハウス「KANAZAWA旅音」1階
【日時】6月18日(月)13:00〜15:00
【料金】300円(場所代として)
【問い合わせ】 coconomacafe@gmail.com (わたなべ)
【ホームページ】 https://www4.hp-ez.com/hp/coconoma/page4/bid-407085(今までの「coconomaカフェ」の様子が分かります)

 

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来週開催される『親の会』のご案内

2018/06/16

来週、24日の土曜日午後2時からは、「おーぷんはうす」の定例会が開かれます。

 

創立して、今年29年目を迎える「おーぷんはうす」は、あたたかく気さくな雰囲気の中、お茶やお菓子を囲みながら、ゆったりと話を聴いてもらえる親の会です。

 

同じ悩みを抱える方と出会い、多くの方の事例を聴くことによって、癒され気持ちにゆとりが生まれます。

 

ぜひ一度、お気軽に参加しませんか?

 

当日参加もOKです。駐車場など、詳細は電話にてご確認ください。

 

6月24日(土)
おーぷんはうす 定例会
場所:金沢市笠市町10-9 サンフレッシュ笠市101
時間:午後2〜5時頃
会費:500円
電話:090-5175-5432(工藤)

 

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どんな状態であろうとも❹

2018/06/15

大切なことは、その元凶を親御さんが本当に理解することです。

 

そのためには、子どもを親自身の内側に入れるのではなく外側に置き、子どもを一人の人間として認識することです。

 

それが、近い将来、子どもが自立するうえで大きなサポートになるはずです。

 

通学できなくなる理由は、正しく百者百様です。

 

その一方で、子どもが元気な状態へと回復するかどうかは、ただ一つによって決まると思います。

 

『たとえ、子どもがどんな状態であろうとも、そのありのままを認めて肯定する』

 

第一に、これが実現できて初めて、子どもは安心して休むことが可能になります。言いかえれば、子どもにとっての「安心」が保証されたと言えます。

 

確かに、少しでも早い子どもの学校復帰は、親御さんにとって目先の「安心」かもしれません。

 

しかしながら、子どもにとっての「安心」をまず実現することが自立への近道になり、ひいては親御さんにとって、将来の「安心」に繋がるのです。

どんな状態であろうとも❸

2018/06/14

親なら誰しも、子どもを可愛いと思うはずです。

 

ところが、可愛いと思うがあまり、知らず知らずのうちに子どもを親自身の内側に入れてしまいがちです。

 

つまり、子どもを一人の人間としてではなく、自分の所有物に近い形として支配してしまいやすいです。

 

例えば、子どもが通学できなくなった時に、多くの親御さんが、この傾向に陥りやすくなると言えます。

 

本来であれば、子どもの苦しい気持ちを察して、その状態を肯定することによって、子どもはとても楽になります。

 

ところが、通学できなくなって間もない初期段階では、「不登校にならないようにせねば」「この子の将来が不安定にならないように」という親御さんの意識が先行しがちです。

 

さらに言えば、「あなた(子ども)のためを思って」は、時に「自分(親)のためを思って」になりやすい時期です。

 

そうなると、子どもの苦しんでいる気持ちは置き去りになります。子どもは「学校へ行けない自分は、親に肯定してもらえない。愛してもらえない。自分には存在価値がないんだ」と感じてしまうでしょう。

 

この状態こそが、実は子どもの将来の自立を阻みかねない「元凶」なのです。

 

続く。

今週開催される『親の会』のご案内

2018/06/13

今週、6月16日の土曜日に、石川県立金沢中央高校やすらぎ教室にて、「やすらぎの会」が開かれます。

 

アドバイザーとして、金沢星稜大学の高賢一教授が来られ、丁寧に話を聴いて頂けるので、親御さんは安心してお話をすることができます。

 

ゆったりとした居心地の良い空間で、日頃のモヤモヤを吐き出してみませんか。

 

不登校(行きしぶりを含む)やひきこもりで悩まれている親御さんであれば、誰でも会に参加できます。

 

当日参加もOKですし、ご都合の良い時間帯だけの参加も可能です。

 

お気軽にご参加ください。

 

6月16日(土)
やすらぎの会
場所 : 金沢市泉本町6-165 金沢中央高校やすらぎ教室
時間 : 13〜16時
会費 : 会員200円、非会員500円
問い合わせ : やすらぎの会事務局  miyakowa@docomo.ne.jp

 

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どんな状態であろうとも❷

2018/06/10

とても敏感な子どもの立場で考えると、そもそも「学校へ行けないこと」が当初の問題だったはずなのに、学校へ行けないことによって「学校へ行けない自分は、親に肯定してもらえない。愛してもらえない」と感知してしまうことで、知らず知らずに深く傷つき、もっと大きな別の問題に発展している傾向があります。

 

つまり、「学校へ行ける自分しか愛してくれないんだ」と、自分に対する親の愛情は、実は条件付きだったということに、とてつもない大きな不安を感じてしまう可能性があるということです。

 

そうなると、子どもの親に対する「愛情確認行動」が出てきます。

 

それらは様々で、お金の無心を頻繁にしたり、赤ちゃん返りとも言うべき行動を起こしたり、暴れて物を投げたり。

 

それに気づいていない親御さんにすれば、「単なるワガママや、甘えている行動」にしか見えず、怒ったりしてしまいがちです。そうなると、悪循環に陥り、その状況が長く続いてしまいます。

 

十代から二十代になり、学校へ通学する時代が終わり、不登校という問題が終わったはずなのに、別の問題に姿を変えて、何の解決もされていない状況が続く。

 

そんな状況を防ぐために、どうすれば良いのでしょうか。

 

続く。

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