活動報告

生徒たちを繋ぐ役割❷

2017/10/08

一方で、中学3年生の中には、思い通りに学校へ行けないことで、高校受験を心配し、気持ちが不安定になる方もいます。

 

「もう、オレの人生は終わった〜」「(全日制高校行きたいけど)どこにも行くところないわ〜」と、ある男子は会うたびに叫んでいます。

 

ところで、今年の3月まで、みんなの家庭教師が訪問していた生徒さんで、現在高校1年生の男子がいます。彼は、中学3年間のほとんどの期間、学校へ行けませんでした。

 

しかし、彼は全日制高校を受験することを決めて、短期間ですが受験勉強し合格しました。そして、入学して半年経った現在も継続して通学できています。

 

彼が入学した高校は、中学時代に不登校だった生徒が比較的多く通っていて、その先生方も十分に生徒たちをサポートできているようです。

 

そのため、近いうちにメイクフレンズの一環で、お互いの了承を得た上で、その中学3年の生徒が、この高校1年の生徒と会う機会を作りたいと考えております。

 

境遇も年齢も近い同年代の生徒に会うことは、精神面で大きな助けになることが期待できます。

 

加えて、高校のホームページや体験入学から知られる情報とは違った、新しい情報も得ることができるでしょう。

 

みんなの家庭教師は、今後も様々な形でメイクフレンズを実行し、「生徒たちを繋ぐ役割」を担っていきます。

 

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生徒たちを繋ぐ役割❶

2017/10/06

みんなの家庭教師が担当する生徒の中には、通信制高校に通う方が何名もいます。その中で、学年は違うのですが、女子生徒2名が同じ高校に在籍しています。

 

ところが、同じ高校であっても、それぞれ通学する曜日や時間帯が違うために、彼女らは会って話をしたことが一度もありませんでした。

 

そこで、メイクフレンズの一環で、二人が知り合って会話をできるような環境を何とか作りたいと、以前から考えておりました。

 

そして、先日、その絶好の機会が訪れました。

 

その通信制高校は体育の授業の一つとして、定期的にボーリングを行うため、その会場で二人が出会う機会を提案したのです。

 

事前に、みんなの家庭教師を通して、お互いの名前や顔写真を知り、二人が使っているカバンの色や特徴までも確認しました。

 

それでも、二人とも人見知りということもあり、話しかけられずに終わってしまう可能性も想定していました。

 

しかし、結果的に彼女らは会うことができて、連絡先も交換できたようです。

 

その日の夜、「めっちゃ優しくて話しやすい子だった」「これから学校へ行きやすくなった」「何より学校に友達ができたことが本当に嬉しかった」など、二人の嬉しそうなメールが届きました。

 

彼女たちからの、このようなハッピーメールは、非常に幸せな気分にさせてくれます。

 

続く。

 

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安心感を与えること❸

2017/10/05

では、どのような対応をするのが望ましいでしょうか?

 

みんなの家庭教師が常に心がけていることは、「安心感を与えること」です。

 

このように言うと、「むやみに安心感を与えてしまうと、家での居心地が良くなってしまい、ひきこもりを助長してしまうのではないか」と心配する声を聞きます。

 

これは、「ゲームをずっとさせていいのか?」という議論にも通じるのですが、心のバランスがとれている方と、心のバランスが崩れている方とを区別して対応する必要があります。

 

ゲームは、ある意味「浮き輪」のような存在で、命綱になっているということを、以前にこの活動報告でも書きました。

 

依存の危険も指摘されているゲームは、毒にもなり得ますが、同時に薬にもなり得ることは、多くの方の事例で実感しております。

 

安心感を与えることに関しても同様です。大切なことは、その時の心の状態に適した対応をとることです。

 

通学できないことに悩み苦しみ、心がバラバラになりそうな時、彼らの心に安心感を与えることは、枯れてしまいそうな心に水を与えることに等しいのではないでしょうか。

 

「見た目が元気そうだから、つい小言を言いたくなってしまう」と言われる方もいるでしょう。

 

確かに、表面的には元気そうに見えるのですが、その内面は反対であることが多いです。周囲の大人には、その内面を察しようとする姿勢が求められます。

 

その姿勢こそが、子どもの自己肯定感を保つために不可欠なのです。

 

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安心感を与えること❷

2017/10/04

学校へ行く行かないにこだわり過ぎてしまうと、どうしても視野が狭くなり、周りが見えなくなってしまいます。

 

確かに、出席日数を稼ぐことは、高校受験を「人生の最終ゴール」と考えた場合であれば、死にものぐるいで立ち向かう価値があると言えるでしょう。

 

しかし、あくまで高校受験は通過点であり、人生の最終目的では決してないはずです。

 

したがって、出席日数にこだわるがあまり、身体や心をボロボロにしてまで学校へ行こうとするのは本末転倒です。心身が疲弊した状態で進学することになってしまいます。

 

過去の事例からも、何とか高校へ入学した後、一学期の途中で通学できなくなるケースをよく見かけます。

 

高校に入った後に再び不登校になってしまうと、大きく自信を失うことになり、「何をやっても、どうせまた。。」「どうせオレなんて。。」と、負のスパイラルから抜け出しにくい状態になりやすいです。

 

さらに、周囲から責められ圧力をかけられてしまうと、敏感な生徒の自己肯定感は非常に低くなってしまいます。

 

続く。

 

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安心感を与えること❶

2017/10/03

毎年、この時期になると、当然ながら多くの中学3年生は進路について考えるでしょう。

 

思い通りにいかない現状に対して落ち込むことも、一般的な中学3年生にとっては、決して珍しいことではないと思います。

 

ただ、不登校の時期を乗り越え、体力・精神面と格闘しながら、何とか通学していた方にとって、特にこの時期は大きな試練となります。

 

みんなの家庭教師の生徒の中には、一学期は自分のペースで通学できていた方も、進路に関して思い悩むことで不安が大きくなり、身動きがとりにくい状態になってしまう方もいます。

 

その結果、学校から足が遠のいてしまうケースを見かけます。

 

親御さんや学校の先生など、周囲の大人から見ると、一学期と比べて学校へ行く頻度が下がったわけですから、どうしても「学校へ行かなくなった」ことに焦点を当ててしまいがちになります。

 

周囲の大人は、学校へ行けないことに対して直接的に責めることを絶対にしてはいけません。彼らを追い込んでしまうだけで、一利もないです。

 

加えて、遠回しに圧力をかけるような言い回しも、彼らは敏感に感じ取り、落ち込んでしまう原因になります。

 

続く。

 

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月刊誌『IRODORI』10月号

2017/10/02

「フリースクールIRORI(いろり)」が発行している月刊誌『IRODORI』10月号をご紹介します。

 

秋真っ盛りの今月は、楽しいイベントで盛りだくさんです。

 

今週5日の木曜日は、『オリジナルゲーム作り』があります。パソコンでプログラミングに挑戦して、自分だけのオリジナルゲームを作ってみましょう!

 

また、来週の11・12日は、『IRORIキャンプ』があります。山に囲まれたフィールドで、みんなで協力しながら思いっきり野遊びを楽しむ二日間です!

 

さらに、19日の木曜日は、『バスボム作り』があります。お風呂に一つ入れるだけで、いつもとは違う気分を味わうことができます。自分だけのバスボムを作れば、お風呂の時間も楽しくなるはず!

 

10月最終日は、『ハロウィンイベント』が行われます。年に一度のハロウィンです。オバケやドラキュラ、いろんなものになりきって、みんなで盛り上がりましょう!

 

 

◎フリースクールIRORIの情報はこちらから

https://www.irori.lyhty.or.jp/irodori

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来週開催される『親の会』のご案内

2017/10/01

10月14日の土曜日に、石川県立金沢中央高校やすらぎ教室にて、「やすらぎの会」が開催されます。

 

アドバイザーとして、金沢星稜大学の高賢一教授が来られ、丁寧に話を聴いて頂けるので、親御さんは安心してお話をすることができます。

 

ゆったりとした居心地の良い空間で、日頃のモヤモヤを吐き出してみませんか。

 

不登校(行きしぶりを含む)やひきこもりで悩まれている親御さんであれば、誰でも会に参加できます。

 

当日参加もOKですし、ご都合の良い時間帯だけの参加も可能です。

 

お気軽にご参加ください。

 
10月14日(土)
やすらぎの会
場所 : 金沢市泉本町6-165 石川県立金沢中央高校やすらぎ教室
時間 : 午後1〜4時
会費 : 会員200円、非会員500円
問い合わせ : やすらぎの会 事務局
miyakoyo@hotmail.co.jp

 

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居場所【ふらっと・ホーム】

2017/09/30

ワンネススクールが運営する居場所【ふらっと・ホーム】をご紹介します。

 
「ふらっと・ホーム」は、不登校やひきこもり、発達障がいから、生きることにつらさを抱えた子ども・若者が、ふらっと訪ねることができる居場所です。

 

やりたいことを見つけたい人、仲間に出会いたい人、心に安らぎを求めている人にもお勧めです。

 

そのほか、子育てで孤立感を持っているお母さんやお父さん、お金はないけど、様々な体験や学びをしたいという子ども・若者たち、子どもたちを応援したいという人が顔を出し、人の循環からみんなが“いのち”を豊かに生きあっていくことのできる場所です。

 

使い方はいろいろです!
居場所・情報スペース・女子会・レンタルスペース・ボードゲーム・クラフト教室・子育て相談・カフェ・ミニ図書コーナー・ギター遊び・講演会・・・

 

もちろん、ただふらっとやって来て、お話していくのも大歓迎です。

 

関心のある方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

ホームページhttp://flat.jpn.org

 

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誰かのために役立つ感覚❸

2017/09/29

「自分のしたことが、誰かのために役立つ」と感じることは、彼女にとっての大きな支えになっていると感じます。

 

一般の人から見ると、家事を手伝うことは、ごく当たり前のことであり、特別なことではないかもしれません。

 

しかし、自分が作った料理を誰かに食べてもらい、「美味しい!」と言われることは、大きな喜びであり、これ以上ない共感であると言えます。

 

こういった経験を通して、笑顔が増え、明るい表情になり、近い将来のさらなる行動につながっていくのではないでしょうか。

 

彼女を通して分かることは、「誰かの役に立った」という感覚は、家の外だけでなく、家の中でも持てるということです。

 

まずは、家族がそのような雰囲気を創り出し、小さなきっかけにつなげることが求められます。

 

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誰かのために役立つ感覚❷

2017/09/28

その親御さんは、最近の娘さんの様子を見て「昔と比べて、とても元気になったみたい」と話されています。

 

高校に通えなくなった数年前は、ほとんど外出できず部屋にひきこもっていたそうです。

 

数ヶ月に一度の美容院や歯科医など、必要に迫られて出かける時は、必ずマスクをしていました。

 

出かけたついでに立ち寄ったコンビニでは、レジへ商品を持っていけないほど、人に会うことが難しい時期もあったそうです。

 

そんな彼女ですが、時間の経過とともに、少しずつ回復し、積極的ではないにしても、今では第三者に会うことも可能になりました。

 

そして、昔から何かを作ることに関心があったことも影響したのか、家族の夕食を作るようになりました。

 

料理を作っている時の彼女の表情は、とても明るく生き生きしているのではないでしょうか。

 

続く。

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