活動報告

職業を知ろう!No.3『美容師』❸

2016/12/25

ーーお休みは、どのように過ごされていますか?

 

元井さん  現在は子供と遊んだり、家族と出かけたりすることが多いですね。独身だった時は、人通りの多い場所へ行って、人間観察をすることが多かったです。

 

ーーどんなふうに人間観察をされていましたか?

 

元井さん  ショップの店員さんや、通りを歩く人々の服装や髪型を観察していました。例えば、「ロックな服装をしている人は、髪型もロックな人が多い」など、服装と髪型は密接に関連しているんです。そういったことから発展して、その人の「職業」や「どんなことに関心があるか?」を想像していました。

 

ーー興味深いですね。具体的に、仕事でどのように生かしていましたか?

 

元井さん  お客様とコミュニケーションをとる時に役立ちました。例えば、初めて来店されたお客様と接する時に、その方の服装などから様々なことをイメージして、前もって心の中で準備ができました。準備ができると、気持ちにゆとりを持ってお客様と会話することができましたし、結果的にお客様にも安心感を与えることにつながったと思います。

 

 

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ーー今までに大変だったり、困難だった時期はいつでしたか?

 

元井さん  美容専門学校を卒業して就職した後の、約2年間の修行時代でしたね。仕事の拘束時間は非常に長かったですし、当時は全てにおいて未熟だったので、身につけなければならないことが山のようにあり、正直しんどいと感じた日は少なくありませんでした。

 

ーーそうだったんですね。その辛かった修行時代、元井さんにとって何が支えになりましたか?

 

元井さん  一番は「お客様を感動させるための技術を早く身に付けたい」という自分の思いでした。当時勤めていたお店に入り浸って、必死に練習していました。

 

ーーやはり、御自身の高校時代に体験した感動が基になっているのですか?

 

元井さん  はい、その通りです。今振り返ると、あの修行時代があったおかげで、こうして独立してお店を持てましたし、今まで多くのお客様に「ありがとう!」を言って頂けたと確信しております。

 

続く。

 

職業を知ろう!No.3『美容師』❷

2016/12/24

ーー美容師として、仕事を始める前と始めた後で、「こんなはずじゃなかった」のようなギャップは、実際にありましたか?

 

元井さん  美容師の国家資格を取得したからと言って、「スタイリストとして、すぐに活躍できるわけではなかった」ということです。スタイリスト、いわゆる何でもできる一人前の美容師になるまでの過程が、非常に大変だということに就職してから気付きました。

 

ーー「美容師の国家資格を取得する=美容師として、直ちに活躍できる」ということではなかったんですね。

 

元井さん  その通りです。国家資格を取ると同時に、一応は美容師になったことになりますが、例えばシャンプーの技術一つをとっても未熟なんです。地道に練習を重ねて、一つ一つ確かな技術を身に付けていく必要がありました。「美容師になったら、すぐにお客様に感動を与えられる」と、大きな勘違いをしていましたね(笑)

 

 

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金沢市額新保にある「Soleil【ソレイユ】」

 

 

 

ーー現在の美容師の働く環境について、教えて頂けますか?

 

元井さん  現在は美容師の労働環境は非常に良くなっています。近年は美容師を目指す若い人が減っており、人手を確保するために業界全体が努力している現状があります。そのため、10年ぐらい前と比較しても、給与面や休日など福利厚生もかなり改善されてきました。

 

ーーそうなんですか?美容院の数はコンビニより多いように感じるので、美容師の数が少ないと聞いて驚きました。

 

元井さん  はい、美容院の数自体は、コンビニの約4倍と言われており、とても多いのは事実です。ところが、「美容師になりたい」という人が圧倒的に減っているんです。独立してお店を持つ人は多くても、一緒に働いてくれるスタッフが非常に少ないということです。そのため、業界の存続そのものが危ぶまれています。

 

ーーそれは意外ですね。なぜ、美容師になりたい人が減っているのでしょうか?

 

元井さん  昔は、雑誌やテレビなどに美容師が取り上げられ、「カリスマ美容師」という言葉が流行った時代もありました。そのため、美容師という職業に対して憧れを抱いていた若い方は少なくなかったですし、私もその一人でした。近年、美容師の人気が低下した理由の一つとしては、若い人にとって、美容師に対するイメージが悪くなっていることが挙げられると思います。例えば、休日が少ない、拘束時間が長い、給料が安いなどです。でも、先ほど申しましたように、実際はかなり改善されて、あらゆる面で充実しています。

 

ーー話を伺っていると、これから美容師を目指す若い人にとっては、逆にチャンスであるように思います。

 

元井さん  その通りです。これから本気で美容師を目指す方にとっては、福利厚生は充実しておりますし、今後はさらに良くなるでしょう。だから、本当に安心して就職できます。また、人手が少ないので、本気で努力すれば、スタイリストとして活躍できるフィールドは大いに期待できると思います。

 

続く。

職業を知ろう!No.3『美容師』❶

2016/12/23

今回の「職業を知ろう!」は、美容師です。今日から数回にわたり、Soleil【ソレイユ】の代表で、美容師の元井浩貴さんへのインタビューを掲載します。

 

美容師は、主に髪の毛のカットやカラー、セット、パーマ、シャンプー、ブローなどを行い、お客様をキレイにする仕事です。近年は、メイクやネイル、エステ、着付けなどのサービスを提供する美容室が増えており、求められる仕事の幅も広がっています。加えて、お客様に満足して頂くために、技術力だけでなく、人間性や接客力、コミュニケーション能力なども求められます。

 

 

ーー元井さんが、この職業を目指したきっかけを教えて頂けますか? 

 

元井さん  私は、小さい頃から野球少年だったので、学生時代の大部分を、ずっと坊主頭で過ごしてきました。その後、高校で野球を引退して、「これから何をしようか?」と将来について考えていた時期に、生まれて初めて美容院へ行ったことがきっかけでした。

 

ーー高校時代に、美容院へ行かれたことがきっかけだったんですね。

 

元井さん  そうです。うちの実家は床屋だったこともあり、いつも髪を切る時は鏡の前に座らされ、じっとしているうちに、いつの間にか坊主頭になっていました。それもあって、美容師さんから「どんな髪型にしますか?」と聞かれたことが、まず新鮮に感じました。そして、実際に髪を切ってもらった後に、「オレって、こんなに変わるんだ!」と衝撃を受けたことを覚えています。

 

ーー衝撃を受けたんですね。

 

元井さん  「オレをこんなふうに変えてくれるんだ。美容師ってすごいなぁ!」と感動して、この職業に興味を持ちました。

 

ーーどういう過程を経て、美容師になられましたか?

 

元井さん  私の場合は、美容専門学校へ2年間通い卒業して、国家資格を取得しました。その後、金沢市内の美容院に就職しました。

 

ーーちなみに、美容師になるために、美容専門学校へ行く以外にも方法はありますか?

 

元井さん  まず美容院に就職して通信制を選択し、美容師を目指す方法もあります。その場合は、卒業して国家資格を取得するまでに3年かかりますが、費用は専門学校より非常に安いです。それぞれの事情に応じて、美容師を目指すことができます。

 

続く。

 

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Soleil【ソレイユ】の情報はこちらで知ることができます!

https://www.facebook.com/clinic.design.soleil/

心のうぶ毛❷

2016/12/22

うぶ毛は「産毛」と書くように、産まれた時から生えている柔らかい毛です。大人の顔などにも、うっすらと生えています。

 

うぶ毛には、外の気温の変化や、雑菌類や風邪のウイルスなど、肌にくっつくことで体内に入ろうとする外的刺激から身体を保護するという、非常に大切な役割があります。

 

「心のうぶ毛」も、目に見えるうぶ毛と同じように、私たちの心を柔らかく包んでくれています。

 

「心のうぶ毛」を擦り切らしながら学校に通い続けると、敏感な生徒さんの一部は通うことが困難になり、不登校になってしまいます。

 

学校や社会に適応するためには、他者との間に生じるであろう、多くの摩擦をやり過ごさなければなりません。そのためには、徐々にですが、ある程度は図太く鈍感になっていくことが求められます。

 

つまり、「心のうぶ毛」の良さを保ちながらも、少しずつ図太くなるという状態に達するために、「『敏感で細い』と『鈍感で太い』の白か黒か?」ではなく、その間の『敏感で図太い』のグレーを目指す必要があります。

 

みんなの家庭教師は、生徒さん一人一人の「心のうぶ毛」を大切にし、それを感じ取りながら、向き合っていきたいと思います。そして、「心のうぶ毛」が擦り切れた生徒さんに対しては、その生徒本来の「心のうぶ毛」が回復するように、ていねいに接していきます。

 

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心のうぶ毛❶

2016/12/21

今回は『心のうぶ毛』という言葉をご紹介します。

 

これは、著名な精神科医である、中井久夫先生の書籍に書いてある言葉です。

 

「統合失調症」という病気をご存知でしょうか?

 

その症状は様々ですが、主に幻聴や妄想といった症状に悩まされ、医学が進歩した現在においても、明確な原因は分かっていない病気です。

 

この病気にかかると、回復に長い時間を要し、心身を激しく消耗してしまいます。そのうえ、根強く残る世間の偏見とも向き合わなければならない場合もあります。

 

中井先生は、人間のもつ繊細さやデリカシーといった感性を「心のうぶ毛」と表現しています。そして、統合失調症から回復する過程において、薬をただ事務的に飲んで治療するだけではなく、すり減った「心のうぶ毛」が回復するように「柔らかに治ってもらう」ことが大切だと書かれています。

 

また、中井先生は、「心のうぶ毛を喪失すること自体は、何も統合失調症と関係があるわけでなく、一般に生活している中においても、それを喪失する人は決して少なくない」と書かれています。

 

つまり、学校や会社でストレスフルな生活を送る現代社会において、「心のうぶ毛が擦り切れた人」もしくは「心のうぶ毛が擦り切れそうな人」は、数多く存在していると言えます。

 

続く。

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2016/12/20

来週26日の月曜日に津幡町で、「ホットミルク」が開かれます。

 

平日の午前中に開かれる会なので、土日が忙しく、夜も仕事で都合がつかない方にとっては参加しやすいのではないでしょうか。

 

アットホームな雰囲気で話を聴いてもらえて、しかも参加費は無料なので、初めての方も参加しやすいと思います。

 

時期に合わせて、親子で参加できるイベントも行っていますので、関心のある方はぜひご参加ください。

 

12月26日(月)
津幡町不登校の親の会 ホットミルク
場所:石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間:午前10〜12時
会費:無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話:076-288-6276
メール oyakosaron@po4.nsk.ne.jp

 

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また、28日の水曜日は加賀市で、「いまここ親の会」が開かれます。

 

いまここ親の会は、ひきこもりや不登校に関する取り組みを行っています。

 

現在、悩まれている親御さんだけでなく、過去にひきこもりを経験した若者も参加されますので、非常に参考になる話を聴くことができます。

 

また、代表の林さんを中心に、親身になって話を聴いて頂けますし、とても話をしやすい雰囲気ですので、初めて参加される方も安心です。

 

関心のある方は、ぜひご参加ください。

 

12月28日(水)
いまここ親の会
場所: 加賀市山中温泉西桂木町ヌ26加賀市消防署山中分署近く
時間: 午後7時30分〜
会費: 500円 (会員の方は100円)
電話: 070-5633-2667
E-mail: dekunobodo@yahoo.co.jp
代表: 林昌則
◎場所は変更になる場合があります。電話でご確認ください。

 

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ゲーム(動画)依存について❸

2016/12/19

これは、ゲームや動画をあえて制限しなかったことで、良い方向へ向かった事例です。

 

もちろん、「一概に好きなだけゲームをさせたり、思う存分に動画を観させれば、100%良い方向へ行く」という単純なことではないです。肝心なのは、親御さんの子供に対する態度や姿勢です。

 

童話の「北風と太陽」の話ではありませんが、厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになります。一方で、相手を受け入れる態度を持って接することで、良い方向へ向かった事例は少なくありません。

 

一般的に多くの場合、不登校になると、前述したようにゲームや動画に没頭したくなります。その後、個人差はありますが、ある程度エネルギーが溜まったら、徐々にゲームや動画以外のことにも関心を示し始めるケースを多く見かけます。

 

当然ながら、親御さんも人間ですので、そういった理屈を頭で理解していても、つい感情的になってしまうこともあるでしょう。でも、その度にあまり自分を責める必要はありません。

 

大切なことは、親御さんが子供の好きなゲームやアニメを肯定し、長い目で見て、たとえ短い時間でも子供の大好きな物に関心を持とうとする姿勢です。そして、その姿勢を保ち続けることが、子供の気持ちに寄り添うことになるのではないでしょうか。

 

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ゲーム(動画)依存について❷

2016/12/18

ある一つの事例をご紹介します。三人兄弟の末っ子である中1の彼は、今年の9月から不登校になりました。その後、ゲームをする時間が増えたのですが、親御さんはあえてゲームをする時間に制限を設けていません。

 

実は、三男が不登校になる数年前に、長男も不登校になったことがあったそうです。当時は、長男のゲームの時間を制限したり、ゲーム機を取り上げたりしたそうです。

 

「ゲーム機を取り上げたら、パソコンで動画を観るようになり、パソコンで時間制限をしても、友達の携帯ゲーム機で観たりと、いたちごっこでした」

 

その後、どうすれば本質的に改善されるのかを考えた結果、昼間の時間には制限を設けず、ゲームをしたり動画を観たりすることを認めたそうです。

 

「昼夜逆転はなんとかしたかったので、苦肉の策でしたが、昼間の時間はできるだけ自由にさせました。長男は昼間にたくさんゲームできたことに満足した様子でした。その後、徐々に定時に寝れるようになりました」

 

その後、親御さんは長男の好きな動画について話をしたり、短い時間でも一緒にゲームをしたりする時間を作ったりもしたそうです。

 

「できる範囲内で、長男の好きなことを共有しようとしました。現在、長男は元気に高校に通っています。それだけで十分です。三男も不登校になった時は、正直うんざりしましたが、長男の時の経験を生かしたいです。もちろん、長男で上手くいったからと言って、三男もそれで上手くいくかどうかは分かりませんが」

 

続く。

 

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ゲーム(動画)依存について❶

2016/12/17

学校から遠ざかり、家にいる時間が長くなると、どうしても携帯ゲームをしたり、動画を視聴したりする時間が増えがちになります。

 

親御さんからは、「ゲーム依存にならないか不安」「夜中も隠れて動画を観たり、ゲームをすることで昼夜逆転の原因にもなるのでは」という声も聞かれます。

 

親御さんは、朝から晩までゲームや動画に没頭する子供の姿を、一番近くで見ているわけですから、不安な気持ちになるのは無理もありません。

 

仮に、家族会議を開いて、動画やゲームを楽しむ時間を決め、その通りに行動できるのであれば、その方が良いと思います。

 

しかし、多くの親御さんの声を聴く限りでは、「時間を決めても、ほとんど約束を守らない」「結局はゲーム機やタブレットを取り上げてしまうことになり、お互いに後味が悪くなる」と悩まれているようです。

 

では、どうすれば良いでしょうか?

 

続く。

 

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LINEを通して気づく調子の波

2016/12/16

LINEで送信する課題は、一人一人に応じて量も違いますし、難易度も違います。第一に、毎日無理なく取り組むことができることに重きを置いて送信しています。

 

それでも、ふだんは必ず返信してくれる生徒さんが、課題を返信しない場合があります。そのような場合、いくつかの原因が考えられます。例えば、病気で体調が悪かったり、家の用事で都合が悪かったり、スマホやタブレットに何らかの故障があったりするケースもあります。

 

また、不登校の生徒さんの中には、気持ちの浮き沈みが定期的にある方もいらっしゃいます。気持ちが安定している時は、LINEでの課題を返信する頻度が高くなる一方で、そうではない時は、課題の返信が難しくなります。

 

したがって、LINEでの課題を通して、最近の生徒さんの調子の波にある程度気づくことができるようになり、それを踏まえたうえで家庭教師としての指導が可能になります。

 

特に不登校の生徒さんに接する場合、ふだんの様子を知ることは、実際に会った時にかける言葉の選択に大きな影響を与えます。つまり、その時の生徒さんの調子の波に応じて、ふさわしい言葉がけをすることが可能になります。

 

このように、「LINEでの課題」というフィルターを通して、生徒さんの調子のバロメーターを見ることもできるのです。

 

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