活動報告

職業を知ろう!No.3『美容師』❷

2016/12/24

ーー美容師として、仕事を始める前と始めた後で、「こんなはずじゃなかった」のようなギャップは、実際にありましたか?

 

元井さん  美容師の国家資格を取得したからと言って、「スタイリストとして、すぐに活躍できるわけではなかった」ということです。スタイリスト、いわゆる何でもできる一人前の美容師になるまでの過程が、非常に大変だということに就職してから気付きました。

 

ーー「美容師の国家資格を取得する=美容師として、直ちに活躍できる」ということではなかったんですね。

 

元井さん  その通りです。国家資格を取ると同時に、一応は美容師になったことになりますが、例えばシャンプーの技術一つをとっても未熟なんです。地道に練習を重ねて、一つ一つ確かな技術を身に付けていく必要がありました。「美容師になったら、すぐにお客様に感動を与えられる」と、大きな勘違いをしていましたね(笑)

 

 

img_0568

金沢市額新保にある「Soleil【ソレイユ】」

 

 

 

ーー現在の美容師の働く環境について、教えて頂けますか?

 

元井さん  現在は美容師の労働環境は非常に良くなっています。近年は美容師を目指す若い人が減っており、人手を確保するために業界全体が努力している現状があります。そのため、10年ぐらい前と比較しても、給与面や休日など福利厚生もかなり改善されてきました。

 

ーーそうなんですか?美容院の数はコンビニより多いように感じるので、美容師の数が少ないと聞いて驚きました。

 

元井さん  はい、美容院の数自体は、コンビニの約4倍と言われており、とても多いのは事実です。ところが、「美容師になりたい」という人が圧倒的に減っているんです。独立してお店を持つ人は多くても、一緒に働いてくれるスタッフが非常に少ないということです。そのため、業界の存続そのものが危ぶまれています。

 

ーーそれは意外ですね。なぜ、美容師になりたい人が減っているのでしょうか?

 

元井さん  昔は、雑誌やテレビなどに美容師が取り上げられ、「カリスマ美容師」という言葉が流行った時代もありました。そのため、美容師という職業に対して憧れを抱いていた若い方は少なくなかったですし、私もその一人でした。近年、美容師の人気が低下した理由の一つとしては、若い人にとって、美容師に対するイメージが悪くなっていることが挙げられると思います。例えば、休日が少ない、拘束時間が長い、給料が安いなどです。でも、先ほど申しましたように、実際はかなり改善されて、あらゆる面で充実しています。

 

ーー話を伺っていると、これから美容師を目指す若い人にとっては、逆にチャンスであるように思います。

 

元井さん  その通りです。これから本気で美容師を目指す方にとっては、福利厚生は充実しておりますし、今後はさらに良くなるでしょう。だから、本当に安心して就職できます。また、人手が少ないので、本気で努力すれば、スタイリストとして活躍できるフィールドは大いに期待できると思います。

 

続く。

メイクフレンズ

カテゴリー別アーカイブ

通信制高校サポート校 リモート家庭教師 吐露カフェ メイクフレンズ みんなの家庭教師とは みんなのQ&A