2016年12月の活動報告

心のうぶ毛❶

2016/12/21

今回は『心のうぶ毛』という言葉をご紹介します。

 

これは、著名な精神科医である、中井久夫先生の書籍に書いてある言葉です。

 

「統合失調症」という病気をご存知でしょうか?

 

その症状は様々ですが、主に幻聴や妄想といった症状に悩まされ、医学が進歩した現在においても、明確な原因は分かっていない病気です。

 

この病気にかかると、回復に長い時間を要し、心身を激しく消耗してしまいます。そのうえ、根強く残る世間の偏見とも向き合わなければならない場合もあります。

 

中井先生は、人間のもつ繊細さやデリカシーといった感性を「心のうぶ毛」と表現しています。そして、統合失調症から回復する過程において、薬をただ事務的に飲んで治療するだけではなく、すり減った「心のうぶ毛」が回復するように「柔らかに治ってもらう」ことが大切だと書かれています。

 

また、中井先生は、「心のうぶ毛を喪失すること自体は、何も統合失調症と関係があるわけでなく、一般に生活している中においても、それを喪失する人は決して少なくない」と書かれています。

 

つまり、学校や会社でストレスフルな生活を送る現代社会において、「心のうぶ毛が擦り切れた人」もしくは「心のうぶ毛が擦り切れそうな人」は、数多く存在していると言えます。

 

続く。

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2016/12/20

来週26日の月曜日に津幡町で、「ホットミルク」が開かれます。

 

平日の午前中に開かれる会なので、土日が忙しく、夜も仕事で都合がつかない方にとっては参加しやすいのではないでしょうか。

 

アットホームな雰囲気で話を聴いてもらえて、しかも参加費は無料なので、初めての方も参加しやすいと思います。

 

時期に合わせて、親子で参加できるイベントも行っていますので、関心のある方はぜひご参加ください。

 

12月26日(月)
津幡町不登校の親の会 ホットミルク
場所:石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間:午前10〜12時
会費:無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話:076-288-6276
メール oyakosaron@po4.nsk.ne.jp

 

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また、28日の水曜日は加賀市で、「いまここ親の会」が開かれます。

 

いまここ親の会は、ひきこもりや不登校に関する取り組みを行っています。

 

現在、悩まれている親御さんだけでなく、過去にひきこもりを経験した若者も参加されますので、非常に参考になる話を聴くことができます。

 

また、代表の林さんを中心に、親身になって話を聴いて頂けますし、とても話をしやすい雰囲気ですので、初めて参加される方も安心です。

 

関心のある方は、ぜひご参加ください。

 

12月28日(水)
いまここ親の会
場所: 加賀市山中温泉西桂木町ヌ26加賀市消防署山中分署近く
時間: 午後7時30分〜
会費: 500円 (会員の方は100円)
電話: 070-5633-2667
E-mail: dekunobodo@yahoo.co.jp
代表: 林昌則
◎場所は変更になる場合があります。電話でご確認ください。

 

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ゲーム(動画)依存について❸

2016/12/19

これは、ゲームや動画をあえて制限しなかったことで、良い方向へ向かった事例です。

 

もちろん、「一概に好きなだけゲームをさせたり、思う存分に動画を観させれば、100%良い方向へ行く」という単純なことではないです。肝心なのは、親御さんの子供に対する態度や姿勢です。

 

童話の「北風と太陽」の話ではありませんが、厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになります。一方で、相手を受け入れる態度を持って接することで、良い方向へ向かった事例は少なくありません。

 

一般的に多くの場合、不登校になると、前述したようにゲームや動画に没頭したくなります。その後、個人差はありますが、ある程度エネルギーが溜まったら、徐々にゲームや動画以外のことにも関心を示し始めるケースを多く見かけます。

 

当然ながら、親御さんも人間ですので、そういった理屈を頭で理解していても、つい感情的になってしまうこともあるでしょう。でも、その度にあまり自分を責める必要はありません。

 

大切なことは、親御さんが子供の好きなゲームやアニメを肯定し、長い目で見て、たとえ短い時間でも子供の大好きな物に関心を持とうとする姿勢です。そして、その姿勢を保ち続けることが、子供の気持ちに寄り添うことになるのではないでしょうか。

 

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ゲーム(動画)依存について❷

2016/12/18

ある一つの事例をご紹介します。三人兄弟の末っ子である中1の彼は、今年の9月から不登校になりました。その後、ゲームをする時間が増えたのですが、親御さんはあえてゲームをする時間に制限を設けていません。

 

実は、三男が不登校になる数年前に、長男も不登校になったことがあったそうです。当時は、長男のゲームの時間を制限したり、ゲーム機を取り上げたりしたそうです。

 

「ゲーム機を取り上げたら、パソコンで動画を観るようになり、パソコンで時間制限をしても、友達の携帯ゲーム機で観たりと、いたちごっこでした」

 

その後、どうすれば本質的に改善されるのかを考えた結果、昼間の時間には制限を設けず、ゲームをしたり動画を観たりすることを認めたそうです。

 

「昼夜逆転はなんとかしたかったので、苦肉の策でしたが、昼間の時間はできるだけ自由にさせました。長男は昼間にたくさんゲームできたことに満足した様子でした。その後、徐々に定時に寝れるようになりました」

 

その後、親御さんは長男の好きな動画について話をしたり、短い時間でも一緒にゲームをしたりする時間を作ったりもしたそうです。

 

「できる範囲内で、長男の好きなことを共有しようとしました。現在、長男は元気に高校に通っています。それだけで十分です。三男も不登校になった時は、正直うんざりしましたが、長男の時の経験を生かしたいです。もちろん、長男で上手くいったからと言って、三男もそれで上手くいくかどうかは分かりませんが」

 

続く。

 

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ゲーム(動画)依存について❶

2016/12/17

学校から遠ざかり、家にいる時間が長くなると、どうしても携帯ゲームをしたり、動画を視聴したりする時間が増えがちになります。

 

親御さんからは、「ゲーム依存にならないか不安」「夜中も隠れて動画を観たり、ゲームをすることで昼夜逆転の原因にもなるのでは」という声も聞かれます。

 

親御さんは、朝から晩までゲームや動画に没頭する子供の姿を、一番近くで見ているわけですから、不安な気持ちになるのは無理もありません。

 

仮に、家族会議を開いて、動画やゲームを楽しむ時間を決め、その通りに行動できるのであれば、その方が良いと思います。

 

しかし、多くの親御さんの声を聴く限りでは、「時間を決めても、ほとんど約束を守らない」「結局はゲーム機やタブレットを取り上げてしまうことになり、お互いに後味が悪くなる」と悩まれているようです。

 

では、どうすれば良いでしょうか?

 

続く。

 

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LINEを通して気づく調子の波

2016/12/16

LINEで送信する課題は、一人一人に応じて量も違いますし、難易度も違います。第一に、毎日無理なく取り組むことができることに重きを置いて送信しています。

 

それでも、ふだんは必ず返信してくれる生徒さんが、課題を返信しない場合があります。そのような場合、いくつかの原因が考えられます。例えば、病気で体調が悪かったり、家の用事で都合が悪かったり、スマホやタブレットに何らかの故障があったりするケースもあります。

 

また、不登校の生徒さんの中には、気持ちの浮き沈みが定期的にある方もいらっしゃいます。気持ちが安定している時は、LINEでの課題を返信する頻度が高くなる一方で、そうではない時は、課題の返信が難しくなります。

 

したがって、LINEでの課題を通して、最近の生徒さんの調子の波にある程度気づくことができるようになり、それを踏まえたうえで家庭教師としての指導が可能になります。

 

特に不登校の生徒さんに接する場合、ふだんの様子を知ることは、実際に会った時にかける言葉の選択に大きな影響を与えます。つまり、その時の生徒さんの調子の波に応じて、ふさわしい言葉がけをすることが可能になります。

 

このように、「LINEでの課題」というフィルターを通して、生徒さんの調子のバロメーターを見ることもできるのです。

 

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第5回石川県総合模試の結果

2016/12/15

先日行われた、第5回石川県総合模試の平均点が公開されました。

 

今回の各教科とそれらの合計の平均点です。昨年の同じ時期の模試と比較してみました。

 

平均         英語   数学   国語   理科   社会   合計
28年5回    32     39     52     38     48     209
27年5回    52     54     47     41     56     250

 

昨年と比較すると、合計点は41点も下がっています。英語が20点、数学が15点と下降しており、明らかにこの二教科が原因です。

 

英語に関しては、今年の入試から傾向が変わったことで、ハイレベルになりました。特に今回は、選択問題だったところが記述問題になったり、長文化がさらに進んだことがあげられます。

 

また、リスニングがナチュラルスピードに近づいて聞き取りづらかったうえ、その内容も難易度が高かったこともあります。

 

今回のように平均点が低い場合、注目すべきは偏差値です。平均点からの上下で数値化されており、相対的な判断が可能になります。

 

したがって、親御さんは安易に得点だけで良い悪いを判断されるのではなく、偏差値や順位をきちんとご覧になったうえで、適切な言葉を子供にかけてあげてください。

 

点数だけで安易に言葉がけしてしまうことは、子供の反発を招き、やる気を削ぎかねません。

 

第6回の石川県総合模試は、来年1月8日です!

 

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役立つアプリのご紹介

2016/12/14

勉強にあまり関心を持てない生徒さんと接する時、タブレットをよく使います。デジタル機器に慣れている最近の生徒さんにとってタブレットは馴染みやすく、親近感を持ちやすいからです。

 

そのタブレットにインストールしてあるアプリの中に、ほとんどの方に反応が良いものがいくつかあります。

 

今回は、それらの中の「都道府県に関するパズル」や「市町村に関するパズル」をご紹介します。

 

それらは、ジグソーパズル感覚で、都道府県やその市町村の位置や名前を覚えることができます。タイムを競ったり、ゲームとして楽しくテンポ良く取り組めるので、毎週楽しみにしている生徒さんもいるくらいです。

 

これらのアプリをさせてみて思うことは、石川県に住んでいるにもかかわらず、県内の市町村の位置に関する知識が、意外に少ないことです。金沢市や小松市など金沢・加賀エリアの生徒さんは、能登にある市町村について詳しくありません。

 

自分たちが住む石川県に関心を持ってもらうためにも、まずは、これらの地図アプリで始めてみてはいかがでしょうか。

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2016/12/13

来週19日の月曜日に、津幡町で発達障害児の親の会クローバーが開かれます。

 

あたたかい雰囲気で、親身になって話を聴いて頂ける会です。初めて参加される方も、安心して話すことができます。

 

無料で参加できますので、津幡町以外の方もお気軽にご参加ください。

 

12月19日(月)
津幡町発達障害児の親の会 クローバー
場所:石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間:午前10〜12時
会費:無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話:076-288-6276
備考:当日参加OKです

 

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また、24日の土曜日には金沢市で、おーぷんはうすのクリスマス会が開かれます。

 

毎年恒例になっているクリスマス会は、バザーが開催されるほか、手作りの美味しいクリスマスケーキも用意されています。

 

また、石川テレビに取材され、9月21日に放映された、「おーぷんはうす」のお茶会での模様を上映する予定です。見逃した方は、ぜひご覧ください。

 

今年も親子でクリスマス会を楽しみましょう!

 

12月24日(土)
おーぷんはうす クリスマス会
場所:金沢市笠市町10-9 サンフレッシュ笠市 101
時間:午後2時〜夜まで
会費:1000円
電話:090-5175-5432

 

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今後の進路について❷

2016/12/12

定時制高校を受験する場合、教科の試験は数学と国語の二教科です。

 

特に数学は、計算問題を含めて基本的問題が多く出題されます。計算問題は、今からでも十分に間に合いますので、しっかり練習してください。

 

国語は、漢字の読み書きは必ず出ますので、日頃から意識して練習しておく必要があります。苦手であれば、「読み」だけでも良いでしょう。

 

そして、国語は最後に百字程度の作文があります。前もってテーマを想定し、書く練習をしておいてください。書いた後は、必ず誰かに添削をしてもらいましょう。みんなの家庭教師でも添削指導をおこなっています。

 

ただ、明確な合格ラインがあるわけではありません。面接からうかがい知れる生徒の態度も含めて、総合的に合否が決定されるようです。一番大切なのは、「真摯な姿勢」です。

 

最後に、通信制高校に関してです。石川県内にも様々な学校がありますが、実質的に入試らしい入試はありません。簡単な面接や作文を提出する程度です。

 

最初から通信制高校に入学を希望される方以外に、全日制高校や定時制高校へ入学後、途中で通信制高校に転校される生徒さんも多いです。

 

通信制高校については、今後もホームページにてご紹介する予定です。

 

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