2016年11月の活動報告

一人一人に適した形を

2016/11/10

一般的に不登校と言うと、「学校に行けず、家にこもって外に出れない」というイメージを持つ方が多いかもしれません。

 

しかし、実際はそのようなケースばかりではありません。学校に行けないだけで、週末に友達と会って遊んだり、キャンプに行ったり、普通に習い事に通ったりする方もいます。

 

そのため、みんなの家庭教師では、通常の家庭教師のように生徒さんの家に伺い、一対一で指導する形の他に、生徒さんがみんなの家庭教師の事務所に来て頂いて指導する形もあります。

 

生徒さんからは、「家庭教師が来るのを待っている時間は緊張してしんどいので、自分から行きたい」「普段家にいるので、外出する機会を得たい」などの声があります。

 

また、家庭教師一人と生徒さん二人の、一対二で指導する形もあります。

 

これは、「一対一よりも、同じ学年の生徒がそばにいた方が勉強しやすい」「自分以外の人が一人いることで心強い」という声があり、生徒さんの家や事務所で行なっております。

 

このように、不登校の生徒さんにとって第三者に会うために、そして勉強するために適した環境はさまざまです。

 

『家庭教師=生徒さんの家での一対一の指導』という固定観念にとらわれることなく、「生徒一人一人に適した形」を提供したいと考えております。

 

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LINEでつなぐ可能性

2016/11/09

不登校の生徒さんの家に伺って相談を受ける場合、親御さんにはお会いできても、生徒さん本人には会えないケースがしばしばあります。

 

そんな場合は、決して無理をせず、時間をかけながら会える機会を待ちます。会えない時は、まだ生徒さんが第三者に会える段階ではない、その段階にまで回復していないと考えております。

 

そんな時、まだ第三者と会える段階でなくても、「LINEのやり取りであればOK」という方がいます。しばらくLINEのみで交流することによって、その後実際にお会いできるようになることもあります。

 

このように、LINEをとっかかりにすることで、近い将来に直接会える可能性を大きくできるのです。

 

みんなの家庭教師では、LINEを通して無料の学習支援を行なっております。もし、LINEをできる環境であれば、どなたでも始めることができます。

 

たとえ、みんなの家庭教師の指導を受けていなくても、LINEのみでも大丈夫です。計算問題1問から始めることも可能です!

 

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一点突破

2016/11/08

今日は、現在不登校中の、ある生徒さんと一緒にパソコンを見に専門店へ行って来ました。

 

近々パソコンを買う予定だという彼に、「パソコンを買う前に、ぜひ下見に連れて行って欲しい」と言われたのです。

 

パソコンはパソコンなのですが、ゲーミングパソコンという代物で、量販店では取り扱っていないパソコンです。ゲーミングパソコンとは、主にゲームを楽しむためのパソコンで、家庭用ゲーム機よりはるかに高い性能を持っています。

 

店員さんが分かりやすく説明してくれたこともあり、パソコンに詳しくない素人にも何とか理解できました。

 

一通りの説明が終了した後、「質問はある?」とその生徒に尋ねたところ、「特にない」と小さな声で言いました。それでも、実際に欲しいパソコンを見れたことで、とても満足そうな表情をしていました。

 

勉強にはあまり関心がない彼ですが、パソコンのことに関してはネットで多くのことを検索して、知識が豊富にあります。

 

特定の一点(好きな分野)に対してのみ集中的に力を注ぎ、それによって活路を切り開く「一点突破」という考え方があります。とことん好きなことをやることで、次のステップが見つかる可能性はきっと膨らむでしょう。

 

好きなことができる環境をできるだけ整備することは、彼らのために周囲の大人ができることの一つだと思います。

 

 

動物が与える効果

2016/11/07

今年の春から不登校になっていた中学2年生の男子が、先月の中旬からトイプードルを飼い始めました。

 

その男子は数年前から動物を飼いたがっていたのですが、家族に動物嫌いの方がいたこともあり、これまでは飼えませんでした。

 

今回、親御さんは子供のためにトイプードルを飼う決断をしました。実は、ここ数か月間、子供が反抗的になることが増え、笑顔がほとんど見られなくなっていたのです。

 

しかし、トイプードルが家にやって来たその日から、子供の表情が非常に穏やかになりました。まだ小さいプードルを、自分の子供のようにかわいがる彼の姿はとても印象的です。

 

一般的に、よほどの動物嫌いでなければ、動物と触れ合うことで癒される効果を期待できます。自然に笑顔になりますし、動物に向かって何か言葉を発したくなります。

 

また、動物に自分の気持ちを吐露することもできます。人間と違って何かを言い返したりせず、黙って聴いてくれるので、下手なカウンセラーよりずっとマシかもしれません。

 

そのうえ、ワンちゃんの場合は散歩をする必要があるので、外に出るきっかけにもつながります。

 

このように、家に愛すべき動物がいることは、ゲームやアニメ、動画以外の『気持ちの居場所』の一つになり得ます。

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2016/11/06

来週11月18日の金曜日午後2時から、金沢市の「おーぷんはうす」でお茶会が開かれます。

 

いつもながらの暖かい雰囲気の中、ゆったりと話を聴いて頂ける会です。

 

27年間継続してきた会だからこその安心感で、どんな内容の話にも親身に対応してくれます。

 

また、親御さんだけでなく、子供たちの参加も多い会ですので、子供目線での話を聴けるメリットもあります。

 

お好きな時間に、ぶらりとお立ち寄りください。

 

11月18日(金)
おーぷんはうす お茶会
場所:金沢市泉野出町(詳細な場所はお電話でお知らせします)
時間:午後2〜6時ごろ
会費:300円
電話:090-5175-5432

 

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また、同じ18日の金曜日に、小松市で「えいむ石川」の定例会が開かれます。

 

この会の特徴として、男性の参加比率が他の会と比較して高いことです。悩んでいるお父さんにとっては参加しやすいのではないでしょうか?

 

また、開催時間は午後7〜10時なので、仕事帰りにぶらりと参加することも可能です。

 

もちろん、初参加の方も大歓迎ですので、お気軽にご参加ください。

 

11月18日(金)えいむ石川 〜学校が苦手な子供の親の会〜

場所:小松市こまつまちづくり交流センター
時間:午後7〜10時
会費:500円
電話:090-7740-0761
備考:可能であればお菓子を持参ください

 

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高校受験はどうすればいい?❷

2016/11/05

では、通信制高校はどのようになっているのでしょうか?

 

一口に通信制高校といっても、さまざまな特色の学校があります。公立の通信制高校以外に、いくつかの私立の通信制高校があり、その中から選択できます。私立の場合、株式会社が運営する学校や、学校法人が運営する通信制高校などがあり、それぞれにおいて費用や校則なども変わってきます。

 

入試に関しては、教科試験がなく、主に作文や面接を実施している高校がほとんどです。

 

一般的に通信制高校は、学校に通わずに自宅学習が可能です。毎日登校しなくても、年間で定められた最低限の登校日数をクリアできれば進級・卒業できる点が、全日制や定時制と異なる点です。

 

したがって、なかなか家から出られない生徒さんでも、卒業できる可能性が十分にあります。もし、自宅で一人勉強することが不安だという生徒さんは、みんなの家庭教師が勉強をサポートすることもできます。

 

また、自宅でなく学校に通うコースもあり、週に通う日数を選ぶことができます。高校生活を楽しみたいという方や大学進学を目標にバリバリ勉強したいという方も、通信制高校で実現可能です。

 

このように、生徒さんそれぞれの都合に合わせて、さまざまな形で対応してもらえる柔軟さを持ち合わせている点が、通信制高校の特徴です。

 

近い将来の社会的自立のためには、その過程を一歩ずつ丁寧に歩むことが大切です。そのために、生徒一人一人に合った高校を選ぶことこそが、一番必要なのではないでしょうか。

 

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高校受験はどうすればいい?❶

2016/11/04

11月に入り、中学3年生はいよいよ進路について、考えなければならない時期になりました。

 

石川県の全日制高校の入試日は、主な私立高校は来年2月1日、公立高校は3月15日です。その後、3月下旬に定時制高校の入試がありますし、それ以降でも通信制高校に入学することが可能です。

 

もちろん不登校であっても、さまざまな形で高校に入学することができます。仮に、全日制高校に受験し合格できなかった場合や、受験しようとしたけれど何らかの事情で受験できなかった場合でも、定時制高校や通信制高校を選択するチャンスがあります。

 

定時制高校に関しては、自分にふさわしい時間帯を選ぶことができるので、中学の時は朝が弱くて学校に通えなかった生徒さんでも、通えるようになった事例がたくさんあります。また、アルバイトもできるので、中学まで不登校だった方が、意欲的に働きながら生き生きと登校されている事例もあります。

 

一般的に国語、数学の学力検査と面接・作文があります。ただし、合格ラインは高くないので、過去問を参考にして一通り解いておくことが大切です。みんなの家庭教師が指導した生徒さんも、毎年合格されています。

 

では、通信制高校はどのようになっているのでしょうか?

 

続く。

 

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不登校における親子の回復段階❸

2016/11/03

不登校やひきこもりの期間を脱して、元気に勉強したり、働いている方に当時のことを振り返ってもらうと、彼らの多くは「不登校の経験があったからこそ今の自分がある」と言います。

 

他には、「あの期間があったから、人の優しさが分かるようになった」「辛い時期に話を聴いてくれた先生やカウンセラーのように、私自身も将来そのような仕事に就きたいと思った」「不登校の時に、出会った人や好きなことが、現在している勉強や職業につながった」などの声を聴いています。

 

着実に回復段階を歩むために、親や学校の先生など周囲の大人は、その段階に応じた適切な対応をとる必要があります。そうでなかった場合、長期のひきこもりに発展する可能性もあります。

 

例えば、初期の段階で子供の状態を無視して、無理に適応指導教室へ通わせたり、フリースクールへ連れて行くことは絶対に避けなければなりません。そのような行動をとった場合、子供は余計に不安定になり、二次的な精神症状が出たり、さらに落ち込んでしまうことが見受けられます。

 

子供が、ある程度自発的に動き出すまでは、急がずに見守る姿勢が求められます。

 

もちろん、親御さんも人間です。頭で理解していても、つい言い過ぎたりすることもあるでしょう。だからこそ、親の会や、第三者などに辛い思いを聴いてもらう必要があります。もし、複数の前で話すことに強い抵抗があるなら、一対一で話を聴いてもらえる場所もあります。

 

ある親御さんからは、「良くなったかと思えば、また悪くなったりの繰り返しです。本当に回復しているのか不安です」の声を聞きます。

 

親御さんのお気持ちは理解できます。喜んだり失望したりの繰り返しが続くと、当然ながら不安や焦りが出てくるでしょう。そんな時は、『三歩前進して、二歩後退』のように、トータルで一歩ずつ前進していくようなイメージを持って子供に接してください。

 

親子それぞれが、急がずに着実に段階を歩んでいけば、近い将来の完全回復や社会的自立に、必ず達することができると信じております。

 

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不登校における親子の回復段階❷

2016/11/02

親御さんの場合は、どのような段階を経て回復していくのでしょうか?

 

❶朝に学校との連絡方法に悩む不安や、「子供が不登校になったら、どうしよう」と焦ります。毎朝、学校に行くか行かないかで、家庭の中がいつも緊張している状態です。

 

❷周囲からいろいろなことを言われたり、焦りや不安で揺れる段階です。夫婦間でも、不登校の子供に対する考え方に違いが生じてきます。親の会やカウンセリングなど、外部に相談して、辛い思いを聴いてもらう必要があります。

 

❸子供が安定してきたことで、相変わらず不安はあるものの、その不安をちょっと脇に置いて子供を見守れるようになります。学校以外の話題に関しては、普通に会話ができている状態です。その一方で、「こんなに家では元気でいるのに、どうして学校に行かないのだろう?」と心が揺れ、不安や焦りが出てきます。

 

❹子供が家以外の場所に行きたがっているようであれば、フリースクールや適応指導教室、家庭教師など、子供の興味に応じた居場所を探す段階です。まず親御さんだけでも見学に行って、その居場所の運営者や指導者と話をしておくことも有効です。子供が学校を休むことを恐れずに対応できるようになり、何か前進できたことがあれば、それを認めたり褒めたりできるようになってきます。

 

❺やりたいことをして生き生きと活動している子供を見ると、それがなんであっても嬉しく感じます。

 

続く。

不登校における親子の回復段階❶

2016/11/01

不登校になった後、段階を経て回復していくのは、子供だけでなく親御さんも同様です。

 

 

子供の場合、どのような段階を経て回復していくのでしょうか?

 

❶最初は学校を行きしぶり、朝起きられなくなったり、頭痛や腹痛などの身体症状が表れます。

 

❷次に、完全な不登校になり、昼夜逆転し、ゲーム・ネット依存で生活習慣を崩してしまいます。これは、「心の居場所」を強く求めて何かにすがりたくなる結果であり、回復する途上どうしても通る道です。

 

❸その後、ゲームやネットなど好きなことに依存して、エネルギーを徐々に回復していくと同時に時間をもて余すようになります。

 

❹さらに時間が経過して、エネルギーがたまってくると、第三者の人間に関わることが可能になります。フリースクールや家庭教師、ピアノや絵画などのお稽古ごと、アルバイトなど、家以外の場所に身を置くようになります。

 

❺最終的に、好きなことや、自分がしたいことを通して十分元気になると、学校に復帰・進学したり、仕事に復帰できるようになります。

 

 

では、親御さんの場合は、どのような段階を経ていくのでしょうか?

 

続く。

 

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