2016年9月の活動報告

今、不登校をふりかえって〜子供の視点と親の視点〜 No.2 ❶

2016/09/10

【子供の視点】
杉田愛美(仮名)さんは、小学2年の時に学校に行けなくなり、中学3年までの約7〜8年間、主に家で過ごしました。そして、今年の春に全日制の高校に入学し、約7年ぶりに学校に通い始めました。夏休みが終わりに近づく8月下旬に、杉田さん親子にお会いして、「不登校だった時のこと」や、「二学期を前に、今思うこと」などについて話して頂きました。

 

 
ーー学校に通えなくなったきっかけを話して頂けますか?

 

杉田さん  小学2年の時に、兄が学校に行かなくなったことが理由で、私も行かなくなりました。学校には、友達がたくさんいましたし、学校生活自体は楽しかったのですが、「私が学校に行って、兄だけが行かないのはずるい」という感じだったと思います。

 

ーー学校生活は楽しかったんですね?

 

杉田さん  そうです。今考えると、「どうしてそんな理由で学校に行かなくなったのだろう?」と思うのですが、当時は行けませんでした。

 

ーー学校に行かなくなった時に、家でどんなことをしていましたか?

 

杉田さん  兄とは仲が良かったので、一緒にゲームをしていました。また、お菓子を作ったり、ちょっとしたアクセサリーを作ったりして過ごしていました。

 

ーーお兄さんと仲が良かったんですね。

 

杉田さん  はい。両親が仕事でいない時も、いつも兄と一緒にいました。

 

ーー当時は、外出することは少なかったのですか?

 

杉田さん  週1回のピアノ教室や、週2回の公文の教室には通っていました。あとは、平日に、母と買い物に出かけていました。小学生の頃は、外出時、人目が気にならなかったのですが、中学生になると人目を気にするようになった記憶があります。

 

ーー小学生の時と比べて、中学生の時は外出する機会が減ったのですか?

 

杉田さん  中学生になった頃、韓流の音楽やドラマが大好きになったんです。それで、多くの韓流の音楽イベントへ母と一緒に出かけていました。だから、外出する機会が減ることはなかったと思います。

 

ーー今でも韓流が大好きなんですか?

 

杉田さん  はい、今でも大好きです。まだ韓国に行ったことがないので、韓国語を勉強して、いつか行ってみたいです!

 

 

続く。

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LINEを利用した添削指導【理科・社会】

2016/09/09

◎LINEを利用した添削指導の利点は3つあります。

 
「無理なく勉強が継続できる」
計算問題1問、英単語1個から始められるように、一人一人に合わせた課題の量を送信するので、わずかなやる気さえあれば、無理なく継続できると好評です。

 

「勉強を再開するきっかけをつかみやすい」
不登校になって勉強をする機会を持てない生徒にとっては、勉強の遅れが気になり、イライラや不安の原因になる場合があります。LINEを利用して勉強が再開できれば、子供はもちろん、親御さんの不安も軽くなります。

 

「LINEを通して、いつでも気軽に質問できる」
直接、学校の先生や誰かに会って質問することが難しい場合でも、LINEを通して気軽に質問することが可能です。カメラで質問したい問題を撮影し、24時間好きな時に送信することができるので、とても簡単です。

 

★料金は、どなたでも基本的に「無料」です。
★不登校ではない、一般の生徒さんでも利用可能です。

 

少しのやる気があれば、誰でも継続できます。一度お試しください。
理科と社会は、大きく分けると「用語問題」と「記述問題」の二種類があります。無理なく継続できるように、一人一人に合わせた量を送信します。

 

 
◎用語問題の場合です。

 

 

⑴問題を送信します(先生)

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⑵答えを返信します(生徒)

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⑶添削して再送信します(先生)

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⑷答えを確認して、再返信します(生徒)

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LINEを利用した添削指導【英語】

2016/09/08

◎LINEを利用した添削指導の利点は3つあります

 
「無理なく勉強が継続できる」
計算問題1問、英単語1個から始められるように、一人一人に合わせた課題の量を送信するので、わずかなやる気さえあれば、無理なく継続できると好評です。

 

「勉強を再開するきっかけをつかみやすい」
不登校になって勉強をする機会を持てない生徒にとっては、勉強の遅れが気になり、イライラや不安の原因になる場合があります。LINEを利用して勉強が再開できれば、安心して休むこともできます。

 

「LINEを通して、いつでも気軽に質問できる」
直接、学校の先生や誰かに会って質問することが難しい場合でも、LINEを通して気軽に質問することが可能です。カメラで質問したい問題を撮影し、24時間好きな時に送信することができるので、とても簡単です。

 

料金は、どなたでも基本的に「無料」です。

★不登校ではない、一般の生徒さんでも利用可能です。

 

少しのやる気があれば、誰でも継続できます。一度お試しください。

 

 

 

◎英単語は、一人一人に合わせて無理のない量から始められます

 

⑴英単語を送信します(先生)

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⑵書いた単語を返信します(生徒)

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◎定期テストに出題されるタイプの問題にも、少しずつ慣れることが可能です

 

⑴問題を送信します(先生)

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⑵問題を解いて返信します(生徒)

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⑶添削して再送信します(先生)

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⑷正解を確認して、再返信します(生徒)

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不登校 Q&A

2016/09/07

25.「中3の次男がいます。中2から不登校で学校に行っておらず、最近は友達にも会おうとしなくなりました。少し前までは、外出することもあったのですが、ここ1ヶ月は自分の部屋にこもるようになってしまいました。このままでは、ひきこもりになるのではないかと心配です。夫は、息子と顔を合わせるたびに、『自分で乗り越えるしかないんだぞ。将来、社会に出たら誰も助けてくれないぞ』と励ましています。確かにその通りなんですが、息子には響いていないようです。私も、二つ上の兄と比較してしまい、『お兄ちゃんができたんだから』と思ってしまいます。次男の状態は、ますます悪くばかりで正直どうしていいか分かりません」

 

 
質問ありがとうございます。ここ1ヶ月は自分の部屋にこもっているということで心配ですね。

 

「乗り越えよう」や「がんばろう」という言葉は、確かに相手を励ますためによく使われます。相手が元気な時や、困難にも負けずに力強く前に進んでいくタイプの子供には、とても有効だと思います。

 

しかし、不登校やひきこもりになり、気持ちが不安定な状態や落ち込んでいる時に、「乗り越えなさい、がんばりなさい」と励ましても、余計に落ち込んでしまったり、追い込まれてしまうことが多いです。うつ状態の方に、「がんばりなさい」と言ってはいけないのと同じです。

 

当然、元気になるまでは、将来のことを考える余裕も生まれません。今は、「将来のために乗り越えよう」と声をかけるタイミングではなく、今がつらいであろう子供の気持ちに共感する時期です。つまり、「将来」ではなく、「いまここ」に焦点を当てる時期です。まずは、そのことを理解して頂くことが前提です。そして、次に「毎日つらいんだね。ゆっくり休んでていいよ」と声をかけて頂きたいです。

 

以前に比べて、息子さんの状態が悪化しているとありましたので、これ以上の悪化は防がなければなりません。まずは、十分に共感して安心感を与えて、息子さんにとって家がホッとできる居場所になることが大切です。家が安心できる居場所になれば、自分の部屋からリビングへ出てくるでしょう。その次に、リビングから家の外へと行動できる範囲が徐々に広がります。ぜひ、〝安心のタネ〟をたくさんまいてください。

 

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LINEを利用した添削指導【数学】

2016/09/06

先日ご紹介したLINEを利用した添削指導について、詳細を尋ねる問い合わせがありましたので、今回は数学の計算問題を例にとり、LINEでの分解写真を用いて説明したいと思います。

 

先日、お伝えしましたように、LINEを利用した添削指導の利点は3つあります。

 

❶「無理なく勉強が継続できる」

計算問題1問から始められるように、一人一人に合わせた課題の量を送信するので、わずかなやる気さえあれば、無理なく継続できると好評です。

 

❷「勉強を再開するきっかけをつかみやすい」

不登校になって勉強をする機会を持てない生徒にとっては、勉強の遅れが気になり、イライラや不安の原因になる場合があります。LINEを利用して勉強が再開できれば、安心して休むこともできます。

 

❸「LINEを通して、いつでも気軽に質問できる」

直接、学校の先生や誰かに会って質問することが難しい場合でも、LINEを通して気軽に質問することが可能です。カメラで質問したい問題を撮影し、24時間好きな時に送信することができるので、とても簡単です。

 

★料金は、どなたでも基本的に「無料」です。

 

少しのやる気があれば、誰でも継続できます。一度お試しください。

 

 

 

 

◎数学の計算問題です。

 

 

⑴先生から問題を送信します。

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⑵次に、生徒が問題を解いて返信します。

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⑶先生が添削して、再送信します。

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⑷生徒が間違えた問題を解いて、再返信します。

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親と子のリレーションシップほくりく 2016 in ふくい

2016/09/05

親と子のリレーションシップほくりく」は、「子どもの権利条約フォーラム2009 in とやま」をきっかけに結成されたネットワークです。

 

2011年6月に金沢市において、北陸3県で親と子供に関わる団体が集まり、発足集会が開催されました。

 

北陸三県の持ち回りで、毎年一回の大会をおこなっております。

 

今年は「おたがいの声に耳をかたむけて〜みんながみんな、主役なんだぜ〜」というテーマで10月22日(土)に、福井県立大学 共通講義棟で開催されます。

 
ご関心のある方は、ぜひご参加ください。

 

 

<日 時> 10月22日(土) 10:00~17:00

<会 場> 福井県立大学 共通講義棟

<電話>090-8265-7228

<参加費> 大人1,000円/大学生以下無料 ※当日参加も可能です

<内 容> オープニング(はぐるま太鼓)、パネルディスカッション、分散会、分科会

<申込み> メールでお申し込みください

 


relationship_hokuriku2016@yahoo.co.jp

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2016/09/04

来週15日の木曜日に、津幡町で発達障害児の親の会クローバーが開かれます。

 

あたたかい雰囲気で、親身になって話を聴いて頂ける会です。初めて参加される方も、安心して話すことができます。

 

無料で参加できますので、津幡町以外の方もお気軽にご参加ください。

 

9月15日(木)
津幡町発達障害児の親の会 クローバー
場所:石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間:午前10〜12時
会費:無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話:076-288-6276
備考:当日参加OKです

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また、16日の金曜日は、金沢市で「おーぷんはうす」のお茶会が開かれます。

 

ゆったりとした居心地の良い空間で、日頃のモヤモヤを吐き出してみませんか?

 

親身に話を聴いてもらうことで、癒され、前向きになって帰宅できます。

 

現在、不登校の中学生も参加されることが多く、親御さん以外の子供目線の意見も聴くことができます。

 

当日参加もOKですし、ご都合の良い時間帯だけの参加も可能です。
お気軽に連絡ください。

 

9月16日(金)おーぷんはうす お茶会
場所:金沢市泉野出町 (詳細な場所はお電話でお知らせします)
時間:午後2〜6時
会費:300円
電話:090-5175-5432

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同じく16日の金曜日に、小松市で「えいむ石川」の定例会が開かれます。

 

えいむ石川は、30〜40代の親御さん達が中心の会で、男性の参加比率が他の会と比較して高いことが特徴です。

 

毎回、初めて参加される男性や、ご夫婦で参加される方もいらっしゃいます。

 

開催時間は午後7〜10時なので、仕事帰りにぶらりと参加することも可能です。

 

もちろん、初参加の方も大歓迎ですので、お気軽にご参加ください。

 

9月16日(金)えいむ石川 〜学校が苦手な子供の親の会〜

場所:小松市こまつまちづくり交流センター
時間:午後7〜10時
会費:500円
電話:090-7740-0761
備考:可能であればお菓子を持参

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職業を知ろう! No1. 『客室乗務員(キャビンアテンダント)』【完全版】

2016/09/03

客室乗務員とは、旅客機に搭乗して、乗客の搭乗から到着まで、機内サービスや乗客の安全を守る対応など、さまざまな業務を行う仕事です。CA(キャビンアテンダント)というのは和製英語であり、海外ではフライトアテンダントまたはキャビンクルーと呼ばれています。

 

今回は、昨年まで17年間、日本航空(JAL)で客室乗務員(キャビンアテンダント)を務められた山下里佳さんに、インタビューを行いました。

 

 

ーー山下さんが、客室乗務員を目指したきっかけを教えて頂けますか?


山下さん  高校の修学旅行で初めて飛行機に乗った際に、客室乗務員の方と記念撮影をして頂きました。客室乗務員の方の帽子をかぶせてもらい写真を撮ったのですが、その時に強く憧れを抱いたことを覚えています。

 

ーー客室乗務員との記念撮影がきっかけだったんですね。


山下さん  はい。現在の客室乗務員は、帽子はすでに着用していないのですが、当時は着用していました。本当に素敵でした。

 

ーー客室乗務員になるまでの過程を教えて頂けますか?


山下さん  短大を卒業後、ホテル日航金沢に就職しました。そのホテル日航金沢の一角に、航空券を販売するブースがあり、そこで働いている「グランドスタッフ」に強い憧れを抱きました。

 

ーー最初は、ホテルスタッフとして就職されたんですね。その職場であるホテルで、グランドスタッフに強い関心を持たれたのですか?


山下さん  はい、そうです。グランドスタッフとは、「グランドホステス」とも呼ばれていて、主に空港での接客業務に携わる人を指します。結局一年後に、グランドスタッフ採用試験を受けて転職しました。

 

ーーホテルスタッフからグランドスタッフに転職されたんですね。


山下さん  その後、グランドスタッフとして働き、とても充実した日々を送っていました。そんな時に、会社が取り寄せていたエアライン雑誌を何となく読んでいたら、客室乗務員の募集記事が掲載されている箇所に目がとまりました。その瞬間、高校の修学旅行で強く憧れを抱いた記憶が蘇ってきたんです。それで、思い切って客室乗務員の採用試験に挑戦する決心をしました。

 

ーーホテルスタッフから、グランドスタッフ、そして客室乗務員というように、徐々に夢に近づいていったのですね。


山下さん  はい。ただ、客室乗務員になるといっても、そんなに簡単な道のりではありませんでした。まず、最初に、当時の日本エアシステム(JAS)の採用試験では、一次試験(書類選考)で不合格でした。めげずに、次の全日空(ANA)の採用試験に臨むも、二次試験で不合格になってしまいました。

 

ーー確かに、客室乗務員の採用試験は志願者も多く、倍率も高いと聞きます。ふつうだったら、不合格が二回続いたことで、めげてしまいそうですが。


山下さん  そうですね、今の私であれば、めげてしまうかもしれません(笑)でも、当時の私はあきらめきれず、日本航空(JAL)の採用試験に挑みました。そして、何とか最終面接を突破して、晴れて客室乗務員になることができました。

 

ーーあきらめずに挑戦し続けた結果、3度目の正直で山下さんの夢が叶ったということですね。このような成功体験は、十代の学生たちが聞くと、非常に勇気づけられ、自分の夢に向かって行動しようとする気持ちがわいてくるのではないでしょうか?


山下さん  そう言って頂けると嬉しいです。

 

 

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ーー客室乗務員には、一般的に華やかでスマートなイメージがあります。高校生に抱いた憧れがきっかけで客室乗務員になったわけですが、実際に仕事をされる前と、された後で感じたギャップのようなものはありましたか?


山下さん  はい、とても大きなギャップを感じました。私が頭の中で描いていた憧れの客室乗務員のイメージとは、優雅でエレガントなものでした。ところが、現実はそれとは全く違い、働き始めた頃の私にとっては、とにかく過酷なものでした。

 

ーー抱いていた憧れのイメージと現実は大きく異なっていたんですね。


山下さん  そうです。採用試験をパスしたと言っても、まず研修期間があるので、旅客機で客室乗務員としてすぐに働けるわけではありませんでした。約1ヶ月半の研修期間は、全員が寮で生活を共にして、接客や英語など様々なことを学びました。英語が苦手だった私は、とにかく授業についていくのに必死でした。厳しい研修についていけず、途中でやめてしまう方もいらっしゃいました。

 

ーー採用試験をパスしたのも束の間、すぐに旅客機で働くための大変な研修期間があったんですね。


 山下さん  研修期間を修了した者でしか、憧れの客室乗務員の制服を身につけることはできなかったんです。とにかく、「あの制服を着て働きたい!」という一心で、なんとか研修期間を終えることができました。

 

ーー憧れの制服を初めて着ることができた時は、本当に嬉しかったでしょうね。


 山下さん  はい、私の人生の中でも特別な瞬間でした。

 

ーー実際に機内で働き始めた後、どんなことが大変でしたか?


山下さん  まず、お客様の重い荷物の収納が大変でした。後に、国際線で働くようになってからは、時差に悩まされる日々でした。早朝便乗務では、午前2時に起床することもあり、深夜便の徹夜乗務では、仮眠がとれない場合、丸一日睡眠がとれなかったこともありました。おかげで、昼夜逆転の日々がしょっちゅうでした。

 

ーーそれはハードですね。イメージとは全然違います。


山下さん  国際線だと、深夜に食事をとる必要があります。私は、深夜にステーキなど重たいものをとる食事は苦手だったのですが、仕事のために頑張って食べていました。また、食事サービスのカートは約100kgあるのですが、それを押して運ぶのは辛かったです。とにかく、体力勝負の毎日でした。

 

ーー大変です。食べたくなくても、しっかり食べないと体力的に持ちませんよね。


山下さん  そうなんです、おかげでかなり鍛えられました(笑)

 

ーー客室乗務員の一日の流れを簡単に教えて頂けますか?


山下さん  例えば、11時出発のニューヨーク線の便に乗務する場合、前日に荷造りし、ニューヨーク線の予習をします。

 

ーー予習というのは?


山下さん  食事の盛り付けの仕方や、サービスの流れについてのシュミレーションを約1時間おこないます。実は、エコノミー、ビジネス、ファーストのどこに配置されるかは、当日にならないと明確になりませんでした。当然、各クラスによってサービスの内容は異なるので、どこに配置されてもいいように、前もって準備する必要がありました。

 

ーー前日の準備が大切なんですね。


山下さん  そうです。そして、乗務当日は午前5時に起床し、6時の電車に乗りバスに乗り換え、7時20分に成田空港に到着します。会社で朝食をとった後、制服に着替えて8時にオフィスへ向かいます。そこで、乗務便の事前学習をおこないます。車イスのお客様や一人旅のお子様、特別食(アレルギーや宗教など)や上顧客のお客様の対応などです。9時からはブリーフィングがあり、一緒に乗務するメンバーと打ち合わせをします。

 

ーー機内に向かう前に、綿密な準備があるんですね。


山下さん  はい。その後、10時に機内へ入り、コックピットブリーフィングをおこないます。ここでは、気流が原因で揺れる時間帯やフライトタイムの確認をします。それから、機内食の数を確認し、新聞を並べ、ハンガーをセットするなど、お客様ご搭乗前の準備をおこないます。

 

ーーいよいよ出発ですね。


山下さん  その後、10時30分にボーディング(搭乗)スタート、11時に離陸の流れになります。その後、2回の食事のサービスと1回の軽食サービスがあり、13時間後の日本時間の深夜0時にニューヨーク到着になります。この時、ニューヨークは午前11時です。乗務を終えてホテルに到着できるのは、日本時間の深夜2時頃です。

 

ーー日本時間で言うと、5時に起床してから、ホテルに到着して休めるのは26時以降ということですね。本当にハードです!


山下さん  非常に大変ですが、「無事に乗務を終えることができた」という充実感は本当に大きいです!

 

ーー次に、休日や残業について教えて頂けますか?


山下さん  基本的に、月に約90時間の乗務に対して、月に10日の休日があります。また、ほとんど残業はありませんが、トラブルがあった時はレポートを提出する必要があります。

 

ーー休みの日は、どんなふうに過ごされていましたか?


山下さん  友人とランチへ行ったり、ヨガやマッサージ、観劇でリフレッシュしていました。

 

ーー英語の力は、実際にどの程度必要とされますか?


山下さん  採用基準としての英語力は、TOEIC600点以上が必要です。入社後も、スキルアップが求められます。例えば、チーフになるために750点以上が要求されます。

 

ーーやはり学生時代から勉強しといた方がいいですね。


山下さん  私は英語で苦労したので、絶対に早めに勉強したほうがいいと思います。

 

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ーー客室乗務員は、常に笑顔で優しく対応されているイメージがあります。実際、どんな性格の方が多いのですか?


山下さん
  客室乗務員という仕事は、酔っぱらいのお客様、暴言を吐くお客様など、様々なお客様に対応しなければなりません。そのため、ときに毅然とした態度で接する必要があります。もちろん、優しさがあるのは大前提ですが、入社後、全員が徐々に強い女性に変わっていきます。強くないと、やっていけない仕事ですね。

 

ーー優しさだけでなく、強さが必要なんですね。体力やパワーも必要ですし、従来のイメージとの違いを感じる人も多いかもしれません。


山下さん  みんな鍛えられて、強い女性へ変身していきます(笑)

 

ーー客室乗務員時代、一番の大きなトラブルは何でしたか?


山下さん  気流が原因で発生する、突然の大きな揺れです。足が浮き、カートも浮くぐらいの揺れに遭遇したことがありました。席にも戻れず、しゃがみ込み、イスにつかまりながら、「シートベルトをしめてください!」と叫びながら、揺れがおさまるまで待つしかありませんでした。

 

ーーどんな揺れでも、常に冷静に対応しているイメージがありますが、それでも大変な場合もあるんですね。


山下さん  気流が原因で起こる揺れは、ほとんどの場合、事前に察知しているのですが、予測不可能な突然の揺れは本当に恐怖でした。過去には、揺れによる転倒が原因で、大ケガをされた客室乗務員もいました。

 

ーーそれを聞くと、過酷さが伝わってきます。その他にも、トラブルや御苦労はありましたか?


山下さん  規則を守って頂けないお客様への対応に悩まされたことが時々ありました。また、お客様のご要望にどうしてもお応えできない時の対応にも苦慮しました。

 

ーーこれまでは、辛かったことや苦労、トラブルなどを伺いましたが、一方で客室乗務員になって良かったことを教えて頂けますか?


 山下さん  仕事で訪れた先々で、世界の絶景を観たり、世界遺産を目の当たりにした時は、本当に感動しました。この仕事をしていなければ、なかなか訪れない場所もあったと思います。

 

ーー多くの国の様々な素晴らしい場所に行けるのは、うらやましいですね。他の職業にはない魅力です。


 山下さん  本当にそうですね。この仕事の魅力の一つだと思います。

 

ーーその他に、良かったことや嬉しかったことはありましたか?


 山下さん  降機時に、旅客機から出て行かれるお客様から「ありがとう!」と言って頂いた瞬間です。たとえどんなに辛く過酷な乗務だったとしても、その言葉を聞いた瞬間に、それまでの苦労が報われました。

 

ーー「ありがとう」の感謝の言葉が嬉しかったんですね。


 山下さん  はい。接客は本当に奥が深いです。マニュアル通りにお客様に接することは、もちろん大切ですが、時に臨機応変に対応することも大切です。お客様に高く満足して頂き、後日、感謝の手紙が会社に届いた時もありました。本当に嬉しかったです。

 

ーー型にはまったサービスを、ただ単調におこなうのではなく、常にお客様側に立って考え、場面に応じて柔軟に対応する姿勢を持つことが大切なんですね。


 山下さん  はい。当然ですが、お客様は一人一人違います。それぞれのご要望をお客様の表情や仕草から察知して、きめ細やかなサービスを提供することが、お客様の満足度を高めると思います。

 

ーーその他に、仕事をする上で大切にしていたこと、気をつけていたことはありましたか?


 山下さん  先ほども話しましたが、とにかく体力勝負でした。体が資本なので、常に健康管理には気をつけていました。また、たとえプライベートで嫌なことがあっても、仕事に持ち込まないように注意し、お客様の前では、いつも笑顔で接するように心がけました。

 

ーー昨年、会社を退職されたわけですが、現在ふりかえって思うことは何かありますか?


 山下さん  現役時代は、過酷な仕事に対して「仕事を辞めたい」と思うことも、正直に言うと何度かありました。でも、去年退職し結婚して、別の仕事をしている今、このように当時をふりかえると、素晴らしい仲間に出逢い、仕事から多くを学び、そして世界中の多くの魅力的な場所に行けたことが、私自身を大きく成長させてくれたということに気づきました。かけがえのない私の財産です。

 

ーー山下さんの今後の目標は何でしょうか?


山下さん  現在において、「これを目指したい!」という具体的な目標はありませんが、英語は現在の仕事にも役立っていますので、今後も勉強を続けていきたいと思います。

 

ーー最後に、これから客室乗務員を目指す方へメッセージをお願いします。


山下さん  とにかく、あきらめず前に進んでいってください!実際に私自身も、二度の採用試験に失敗しております。また、当時の私の英語の力は、客室乗務員に採用されるために必要な力からは程遠いものでした。それでも、「必ずキャビンアテンダントになるんだ!!」という強い気持ちを持ち続けてチャレンジし続けてきました。〝努力をすれば必ず道が開ける〟ということを、多くの失敗を通して学びました。失敗しても、その都度必ず成長しているので大丈夫です。前を向いて頑張ってください!

 

ーー大変勇気づけられるメッセージに感謝です。今日はインタビューを引き受けてくださり、本当にありがとうございました。

 

(聞き手・工藤拓哉)

 

 

山下 里佳さん
金沢市内の短大を卒業後、ホテル日航金沢に入社。その後、グランドスタッフを経て、客室乗務員として日本航空(JAL)に入社。昨年、日本航空を退職し、現在は『味処 山下』の若女将として店を切り盛りする。17年間の客室乗務員で培った英語力と接客サービスは、日本人のみならず来店する多くの外国人観光客にも好評を得ている。

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味処 山下
氷見、新湊漁港で取れたばかりの新鮮な海の幸を堪能できる、金沢で人気の割烹店。今年1月、『ニューヨークタイムズ紙』に掲載されて以降、県内外の観光客だけでなく、外国人観光客も増加し人気を博している。長年こだわりつづけた山下オリジナルの日本酒「吽」が、ニューヨーカーの間で評判になっているとか。

 

http://r.gnavi.co.jp/c0rsznta0000/

 

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親の会でのひとコマ『第三者との交流』

2016/09/02

先日参加した、ある親の会で、印象的だった言葉をご紹介します。

 

数年間、ひきこもりを経験した30歳の男性参加者は、「自分のことを知っている親や友達には話せないことでも、全く自分のことを知らない第三者には、いろいろ話すのは平気だった。気楽に話すことができた」と話されていました。

 

親や家族と話すことが難しくても、第三者とであれば気楽に話すことができて、前進するきっかけをつかみやすくなります。

 

不登校やひきこもりの場合、誰かと会うことを拒んでいる段階から、少しずつ回復して誰かと話せる段階に達した時に、スムーズに趣味や話題を共有できる第三者と話ができる機会を持てるかどうかが重要になります。

 

共有できる話題や体験を通して、第三者に共感し理解してもらえることは、自信を深め、行動できる範囲のさらなる拡大につながります。

 

みんなの家庭教師でも、アウトリーチ(訪問支援)を通して、趣味や話題を共有できる時間を提供しております。

 

一緒にキャッチボールや将棋をしながら会話したり、好きなゲームや動画の話をしながら気持ちに共感し、前向きな気持ちになる時間を創り出します。

 

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取材されたテレビ・新聞・雑誌のご紹介

2016/09/01

これまでに、みんなの家庭教師が取材されたテレビ、新聞や雑誌のご紹介です。

 

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2018年8月22日 読売新聞 朝刊

『みんなの居場所 』が紹介されました!

 

 

 

 

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2018年8月20日 毎日新聞 朝刊 

『みんなの居場所 』が紹介されました!

 

 

 

 

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2018年8月7日 朝日新聞 朝刊

『みんなの居場所 』が紹介されました!

 

 

 

 

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2018年6月28日『石川さん プライムニュース』にて、みんなの家庭教師が紹介されました!

HSC(とても敏感な子ども)について取り上げられ、『みんなの居場所』が紹介されました。

 

こちらからご覧頂けます。https://ja-jp.facebook.com/みんなの家庭教師-不登校でお悩みの方へ-791240977655394/

 

 

 

 

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2018年6月28日 北陸中日新聞 朝刊

北陸中日新聞・石川テレビ放送の共同企画 『守る』の第一部「子どもを守る」にて、みんなの家庭教師が取材を受けました!

 

 

 

 

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2018年6月27日 北國新聞 朝刊

「みんなの居場所」開設で取り上げられました!

 

 

 

 

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2017年7月28日 NHK「ナビゲーション」

「とても敏感な子 『HSC』とは何か」で、「HSCを支援する家庭教師」として紹介されました!

 

 

 

 

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2017年5月19日 NHK「かがのとイブニング」(石川県)

2017年5月23日 NHK「おはよう日本」(東海北陸の7県)

不登校の生徒を支える家庭教師』として紹介されました!

 

https://www.facebook.com/みんなの家庭教師-不登校でお悩みの方へ-791240977655394/

 

 

 

 

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2016年9月26日 石川テレビ「みんなのニュース」にて、『不登校児を支える家庭教師』として紹介されました!

 

 

 

 

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2016年2月1日 朝日新聞 朝刊

朝日新聞の「いま聞きたい」で、不登校を支援する家庭教師として掲載されました!

 

 

 

 

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クラビズム2015年8月号

「家庭教師のプロフェッショナル」として掲載されました!

 

 

 

 

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クラビズム2014年8月号

『S級パーソンズ』として掲載されました!

 

 

 

 

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クラビズム2013年8月号

『この分野ならこの人だ!』の「家庭教師」として掲載されました!

 

 

 

 

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金澤 2012年7月号

『合格のプロフェッショナル』として紹介されました!

 

 

 

 

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クラビズム2011年8月号

『評判のいい塾&家庭教師』として紹介されました!

 

 

 

 

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クラビズム2010年7月号

『頼れる家庭教師&塾講師』として紹介されました!

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