100%自分の意思で決断すること

100%自分の意思で決断すること❸

2016/11/17

親御さんが一生懸命に子供を思う親心は、いつの間にか無意識に子供に対する支配になりがちです。

 

子供の将来を考えることは、親御さんの子供に対する自然な愛情です。

 

ところが、それが強すぎてしまうと、子供の問題を「親の問題」として受けとめてしまいます。子供が考えるべき問題を親が考えてしまい、子供が考えて決断しているようで、実質的には親が決断していることと等しくなります。

 

もちろん、幼少期は子供だけで選択し決断するのは難しいので、ある程度は親の意思で導く必要があります。それでも、子供の成長とともに、少しずつ子供自身の意思で選択し決断する力を、丁寧につけさせる必要があります。

 

成功か失敗か、結果にこだわることも時には大切でしょう。しかし、「子供に失敗をさせたくない」という「転ばぬ先の杖」の親心が強すぎてしまうと、思わぬデメリットを生んでしまいます。

 

子供が100%自分の意思で決断できている時、自分らしい、ありのままの人生を歩んでいると言えます。親御さんは親御さんの人生を、子供は子供の人生を歩んでいる時、お互いに自立し、良好な親子関係でいられます。

 

そのような関係を築くことが、不登校やひきこもりを考えるうえで、非常に大切なことではないでしょうか。

 

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100%自分の意思で決断すること❷

2016/11/16

以下は、不登校を経験した、ある男性の体験談です。

 

「小学生の時、勉強したくなかったけど塾に通っていました。本音を言うと、当時もっと友達と遊ぶ時間が欲しかったです」

 

その後、高校に進学し、文系と理系のどちらを選択しなければならない時期がありました。

 

「非常に迷いましたが、理系コースを選びました。本当は理系より文系に関心がありました。でも、周囲の意見を取り入れ、将来の就職におけるアドバンテージを考えて理系を選択しました」

 

彼は歴史に関心があり、本当は文系の学部を受験したい願望があったのですが、周囲には第一志望は薬学部と伝えていました。

 

「今ふりかえると、『周囲からどう思われるか?』ということばかりを優先して、薬学部を希望したように思います。『自分がどうしたいか?』で選択していませんでした」

 

結局、彼は高校2年の夏休み明けから学校に行けなくなりました。

 

「成績が良くなかったこともありましたが、将来の就職のためだけに、自分のしたいことを隠して勉強することが辛くなってしまったんです」

 

一方で、彼の親御さんは、「昔からその都度、進路は息子の意思で決めてきたはずです。今まで、彼の意思を尊重し応援してきました」と言われました。

 

彼にとってはどうだったでしょうか?

 

「小学生の頃、どうしても友達と遊びたくて塾に行きたくなかった日があったんです。それを父に伝えたら、すごい剣幕で怒鳴られ、怖い思いをしたことがありました。その日以降、周囲の顔色を見て、二度と怒鳴られないように生きてきました」

 

このあたりに、彼と親御さんとのズレがあるようです。実のところ、今までの彼の決断は、真の彼の意思ではなく、小学生の頃の体験をもとに周囲の空気を読んだうえでの決断でした。

 

彼は高校を中退した後、高校認定試験に合格し、現在は考古学を研究できる大学を目指し受験勉強中です。

 

続く。

 

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100%自分の意思で決断すること❶

2016/11/15

11月中旬になり、受験生は進路について考える時間が一般的に多くなります。

 

先日、ある男子の生徒さんが「A高校に進学したい」と伝えてくれました。「どうしてA高校へ行きたいの?」と尋ねると、彼は「親や周りも喜んでくれるだろうし、学校のイメージもいいから」と答えました。

 

もちろん、その理由でA高校へ進学してもOKです。OKなのですが、その返答に「100%本人の意思で決めたという感触はあったか?」というと疑問でした。どこかで、親の顔色を気にして、周囲の空気を読むような決断だったのではないかと。

 

中学生以降になると、幾度となく進路に関しての選択を迫られます。「どの高校や大学を選べば良いか?」「文系と理系、どちらを選択すべきか?」「どの会社に就職すれば幸せか?」

 

「成功した」と笑うこともあれば、「失敗した」と落ち込むこともあるでしょう。それは、あくまで結果に対する感情です。長い人生、結果だけを追いかけて、ずっと成功し続けるとは限りません。失敗して落ち込むことの方が多い時期もあるはずです。

 

それでも、「100%自分の意思で決めた」という過程が、その決断に至るまでにあれば、仮に望むような結果ではなかったとしても、最終的に納得し受け入れやすくなります。そして、失敗を前向きに考え、成長につながります。

 

つまり、決断までの過程を大切にすることは、結果とは別の次元の充実感を与えてくれるのです。

 

続く。

 

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