活動報告

〝中間〟を目指す意味❹

2018/08/26

過去の様々な事例から分かることは、家での「安心・安全」を担保する大切さです。

 

それは、「甘やかす」や「引きこもりを助長する」ということでは決してありません。

 

「安心・安全」の場所で彼らが少し元気になり、動き出しやすい状態になるのを優先します。

 

この段階では待つ必要があり、親御さんにとっては忍耐が必要な時期かもしれません。

 

ある親御さんの言葉です。

「どこに相談しても、いつも最後には『様子を見ましょう。待ちましょう』と言われる。いつまで様子を見れば良いのだろう。待てばいいのだろうか?」

 

今までにあちこちの親の会で、こんなふうに感じとっている多くの親御さんに出会いました。

 

確かに、「様子を見る。見守る。待つ。」というのは、ある時期においては非常に大切な部分だと思います。

 

一方で、「様子を見守りながら、その後はどうすれば良いのか?」と。

 

「もう少し具体的にアドバイスして欲しい。そうでないと、先が見えなくてしんどい。。」そのように思ってしまうのが自然でしょう。

 

個人差はありますが、多くの場合において、一定期間経過して少し元気になると、ふとした時に「家から一歩出よう」と思いやすくなります。

 

そんな時に、彼らにとってストレスが少なく安心して過ごせるような「学校と家の中間に位置する居場所」を具体的な選択肢として作りたかったのです。

 

ちょっと元気になった後、家から出る時のファーストステップとして「みんなの居場所へ行ったらどう?」と、料金的にも負担のないような選択肢を、親御さんが気軽に子どもに提案できれば良いなと。

 

いきなりフリースクールや塾、予備校、新しい学校は無理でも、まずはワンクッションをはさむ形で、気楽にみんなの居場所を訪れて頂きたいです。

 

みんなの居場所でさらに元気になった後は、それぞれの新しい居場所へ進みやすくなっていると信じております。

 

ひきこもりを越えて

2018/08/25

約2年前、この活動報告の「いま聞きたい人」でインタビューさせて頂いた、ワンネススクールの中村広太郎さんが、8月24日の読売新聞で紹介されました。

 

今回、中村さんが紹介された「ひきこもりを越えて」は、数回からなるシリーズになっているそうで、ひきこもりに関して知れる良い機会になるのではないでしょうか。

 

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2018年8月24日 読売新聞 朝刊より

 

 

以下は、掲載された記事の一部を抜粋しました。

 

 

 

全国に70万人ほどいるとされる、ひきこもり。

 

国がひきこもりの支援事業を本格化させてから、間もなく10年になるが、解決には至らず、高年齢化や長期化が進む。どうすれば孤立から抜け出せるのか。部屋から抜け出して社会で奮闘する人や、抜け出そうともがく人たちを追った。

 

 

自身の経験 子どもたちに

 

⬛︎就労に助言

ひきこもりなど自身の経験を積極的に語り、ひきこもりや不登校の子どもを支援する男性がいる。金沢市と白山市でフリースクールを運営するNPO法人「ワンネススクール」のスタッフ、中村広太郎さんだ。

 

中村さんは、ひきこもりや不登校から抜け出そうとする人が集う金沢市内のシェアハウスの管理人を務める。シェアハウスの住人や、自宅からハウスに通う不登校の少年や少女と一緒に料理を作ったり就労のアドバイスをしたりする。シェアハウスの共有スペースは笑いが絶えず、皆、生き生きとした表情を見せる。

 

この場に通う人は、約1年をかけて社会へ戻る。精神疾患などを理由に不登校となった青年は、掃除が一切できなかった。中村さんがほうきの使い方を根気よく教え、青年は現在、清掃の仕事に就いた。そうした姿を目にすると、中村さんはやりがいを感じる。

 

 

⬛︎昼夜逆転の生活

中村さん自身、中学2年から2年間ひきこもった。借金を理由に幼少期に一家で神戸市へ夜逃げした。父親の度重なる逮捕と死別、股関節の難病で入退院の連続ーー。あっけらかんと語る半生は苦労ばかりだ。阪神・淡路大震災で被災し、復興住宅に入居するため金沢市へ引っ越すと、学校になじめず、「とうとう心の体力がなくなった」とひきこもった。

 

昼夜逆転の生活で、深夜ラジオだけが楽しみだった。同じ頃に7歳年上の姉もひきこもり、家庭内は母や姉とけんかが絶えなかった。部屋に閉じこもり、「毎日死ぬことしか考えていなかった」と振り返る。

 

部屋から出るのを決意したのは、「失った人生を取り戻したい」との思いからだ。ただ、アルバイトを始めても人間関係や職場になじめず、仕事を転々とする日々が続いた。

 

 

⬛︎他者と交流 喜び

飲食店での勤務が一つの転機になった。食事する客の笑顔や客との会話に喜びを感じた。他者との交流を始めると、「人間は本質的に社会や他人と関わりたいと思う生き物。ひきこもりは幸せではなく、助け出したい」との思いが芽生えた。

 

2012年には、ワンネススクールのスタッフとなった。相談に訪れるのは、かつての自分と同じく社会から孤立する人ばかり。自分の半生をもとにしたアドバイスは、相手から共感を得た。直接支援に関わったのは30人ほどで「自分の半生を宝物のように認めることができた」と語る。

 

専門的な知識や資格を得るため、2年前から大学で心理学を学び始めた。ひきこもりを支援する団体も結成し、当事者同士で悩みを共有する場を設ける。現在は、元当事者たちが自身の経験を語る映像を制作中だ。インターネットに映像を公開して、当事者や家族が見ることで、部屋から抜け出す力になるのが狙いだ。

 

「人生は何歳でだってやり直せる。その手助けになりたい」と語気を強める。孤立するひきこもりを救うため、奮闘し続けるつもりだ。

次回の『coconoma カフェ』

2018/08/25

次回の『coconoma カフェ』は、あさって8月27日の月曜日に開かれます。

 

「coconomaカフェ」は、学校が苦手、不登校、行きしぶり、そんなお子さんを持つ親御さんが交流できる場所です。

 

「親の会よりも敷居が低いので、誰でも気軽にふらっと立ち寄れます」と、coconomaカフェの渡邊さん。

 

毎回、お茶やお菓子を味わいながら、リラックスして過ごせる居場所です。

 

ふらっと気軽に足を運んでみませんか。

 

coconomaカフェ

【場所】金沢市小橋町2-17 ゲストハウス「KANAZAWA旅音」1階
【日時】8月27日(月)12:00〜14:30
【料金】300円(場所代として)
【問い合わせ】 coconomacafe@gmail.com(わたなべ)
【ホームページ】https://www4.hp-ez.com/hp/coconoma/page4/bid-416276

 

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『みんなの居場所』来週の営業時間

2018/08/24

『みんなの居場所』は、来週8月27日から来月9月6日まで、無料開放となっております。

 

ぜひご利用ください!

 

来週の営業時間は、次のような予定です。

 

ご予約は、なるべく前日の夜までにお願い致します。

 

8月

27日(月)10〜15時

28日(火)10〜14時

29日(水)10〜16時

30日(木)10〜16時

31日(金)10〜16時

 

9月

1日(土)13〜17時

 

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明日開催される『親の会』のご案内

2018/08/24

明日の25日、七尾市で学校に行きたがらない子を持つ保護者の交流会、leurir(フルリール) が開かれます。

 

今回が初開催となるフルリールは、息子の不登校に長く悩んでいた山本秀美さんが企画したものです。

 

フルリールは、父母や祖父母など立場を問わず、それぞれが抱える悩みや不安を自由に語ってもらう会だということです。

 

「住所や名前も明かさなくていい。まず見に来てほしい」と山本さん。

 

能登にお住まいの方で関心のある方は、ぜひご参加ください!

 

 

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【日時】8月25日(土)11:00~14:00

【場所】七尾市満仁町ワ部53「田舎のカフェ いろり庵(あん)」

【問い合わせ】090-5178-0528(山本さん)

 

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〝中間〟を目指す意味❸

2018/08/23

学校へ行けなくなった途端に、昼夜逆転が始まるケースを見かけます。

 

実際のところ、「昼間に家にいると居心地が悪い」という生徒の声があります。

 

例えば、家の電話が鳴っても電話を取ることをためらったり、運送会社の配達員への応対がストレスになることがあるようです。

 

また、夕方近くになると、家の前を通る帰宅途中の学生たちの声がとても嫌で、「いつも手で耳をふさいだり、慌ててイヤホンを耳に突っ込んだりしていた」という声も。

 

加えて、「ダラダラと怠けているようにしか見えない」という言葉を家族から言われると、家での居場所が本当になくなってしまい、非常に辛くなります。

 

そういう日常が繰り返されると、自然と昼夜逆転になってしまうのは、「自分の心を守るため」だと言えます。

 

つまり、夕方過ぎに起きて翌朝まで時間を過ごす方が、彼らにとって「安全・安心」だということです。

 

その本質を理解せずに、無理やり昼夜逆転をやめさせよう、改善させようと考えるのは、ほとんど意味がないですし、一時的に改善できたように見えても、元通りになってしまうケースが多いでしょう。

 

続く。

 

「讀賣新聞 朝刊」に掲載されました!

2018/08/22

みんなの居場所が、今日の「讀賣新聞 朝刊」に掲載されました!

 

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以下は、掲載された全文より一部を抜粋しました。

 

 

 

⬛️思い思いの時間

 

「ここで子どもたちは思い思いの時間を過ごします」

 

引きこもりや不登校の子どもを支援する「みんなの家庭教師」の代表、工藤拓哉さん(43)が案内したのは、金沢市笠市町のアパートの一室。不登校児のための居場所を作ろうと、7月17日に「みんなの居場所」と名付けてオープンした。

 

室内はついたてで仕切られた席が6席あり、子どもたちは漫画を読んだり、タブレット端末で動画を見たりと、好きなことをして過ごせる。

 

部屋には、大学生や不登校の子どもを育てた経験のある親などが常駐し、子どもの相談に応じたり雑談相手になったりする。

 

工藤さんは「必ず学校に戻らないといけないと思うと、子どもたちは精神的に追い詰められる。学校や家の他にも居場所があると知ってほしい」と話した。

明日の「読売新聞 朝刊」に掲載されます!

2018/08/21

みんなの居場所が、明日の「読売新聞 朝刊」に掲載されます!

 

みんなの居場所に関する新聞掲載は、北國新聞、北陸中日新聞、朝日新聞、毎日新聞、そして今回の読売新聞で5誌目になります。

 

ありがたいことに、多くの新聞社に取材して頂きました。

 

実際のところ、この活動報告や新聞の記事を、子どもたちが直接目にすることは少ないかもしれません。

 

それでも、これらの新聞記事を読まれた親御さんや周囲の大人から「『みんなの居場所』があるよ」と、子どもたちへ伝わっていくことを期待しております。

 

子どもたちに「居場所に来て欲しい」というより、まずは「居場所を知って欲しい」というのが本音です。

 

「知る」が「生きる」に、繋がってくれることを信じて。

 

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夏の暑い時期に怖い話で涼みませんか?【怪談夜話】

2018/08/21

明日、8月22日にワンネススクール主催の怖い話を楽しむ会「怪談夜話」が開かれます。

 

以下は、ワンネススクールのホームページからの抜粋です。

 

 

怖い話を楽しむ会「怪談夜話」

 

古典の怪談話ではなく、現代社会、今生きている私たちの身近で起こった生活の中で体験した話を楽しむ会です。

 

あなたの体験した怖い話、聴いた怖い話、怖い言い伝えなど。

 

まだまだ夏の暑い夜に、怖い話で涼しくなりませんか?

 

話がうまくできなくても大丈夫です、素人が集まって「本当にあった」とされる怪談話を楽しむ会です。

 

基本的には実際に体験した話、実際に起こったとされる聴いた話をお話ししていただきます。

 

もちろん聴いているだけでも構いません。

 

創作かどうか確認できなくても構いませんが、明らかな創作はご遠慮願います。

 

また、今回はこうした霊や怪異にまつわる真意を議論する会ではなく、「怖い話を楽しむ」ということが主題となっておりますので、この点をご理解の上、ご参加ください。

 

 

ルール

・霊や心霊現象を起こしたり「本物」を呼んだりしないでください。

 

・あくまでも「怪談話」を楽しむ会ですので、極端に脅かしたりびっくりさせたりしないでください。

 

・怪談話を批評する会ではありませんので、聴いて楽しんでください。

 

・創作かどうか確認できなくても構いませんが、明らかな創作はご遠慮願います。

 

あくまでも「怪談話」を楽しむ会です!

 

初企画の内容ですので、さらに楽しくなるみなさんのアイデアがあればぜひご助言ください。

 

【日時】2018年8月22日(水)19:00〜21:00ごろ

【場所】ふらっとホーム/ワンネススクール金沢校舎(金沢市久安5丁目8)

※駐車場に限りがありますので、駐車する車の台数をカウントします。車でお越しの方はご連絡ください。バスは北鉄バス久安5丁目バス停になります。

【参加費】施設利用料として300円のみ(食べ物飲み物持ち込み歓迎です。簡単な飲み物は用意します。)

※参加申し込みは特に必要ありませんが、ご連絡をいただけると準備がしやすいです。フェイスブックページからも参加申し込みができます。

 

参加申し込みはこちらからhttps://www.facebook.com/events/2303500083009841/

 

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来週開催される『親の会』のご案内

2018/08/21

来週、8月27日の月曜日に、津幡町で「不登校を考える親の会 ホットミルク」が開かれます。

 

今回の場所は、津幡町役場となり福祉センター1階相談室、時間は午前10〜12時となります。

 

アットホームな雰囲気に加えて、初参加の方は無料なので、気軽に参加しやすいと評判です。

 

どうか一人で悩まず、気軽にご参加ください。

 

ここで出会う仲間と支え合いながら、一緒に学んでいきませんか。

 

8月27日(月)

不登校を考える親の会 ホットミルク

【場所】石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階 相談室
【時間】午前10〜12時
【会費】200円(初参加の方は無料です)
【電話】076-288-6274 (広村)
【備考】事前の申し込みは必要ありません。途中からの参加・退席も自由です。また、参加者数が少ない場合、午後4時より早く終了する場合がありますので、ご了承ください。

 

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また、31日の金曜日は午後7時から、金沢市山の上町にある「フリースクールIRORI」でお茶会が開かれます。

 

「IRORI」のお茶会は、親御さんだけでなく子どもも一緒に参加できます。

 

フリースクールで開かれるお茶会なので、親御さんたちが話をされている間、子どもたちは「IRORI」にある様々な部屋で退屈せずに過ごすことも可能です。

 

このお茶会は、「フリースクールIRORI」に通われている生徒の親御さん以外の方も参加できますので、ぜひご参加ください。

 

8月31日(金)
「フリースクールIRORI」お茶会
【場所】金沢市山の上町26-52
【時間】午後7時〜
【会費】500円
【電話】080-3740-3807(佐々木)

 

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