活動報告

〝今聞きたい人〟『ワンネススクール 中村広太郎さん』❸

2016/07/22

ーー今までの4年間で、嬉しかったことや印象に残ったことは何ですか?

 

中村さん  元気になった子がいるのを感じれると、本当に嬉しいですね。私たちは、特別なことをしていないのに、勝手に生き生きし出して、ステップアップしていくんです。

 

ーーワンネススクールという場所で、様々な人間に出会い、自然に触れたおかげで、人間にもともと備わっている回復し立ち直る機能が働き出したのかもしれません。

 

中村さん  はい。すっかり元気になってワンネスを通過していき、次の場所で活躍している話を聞くと最高に嬉しいです。

 

ーーワンネススクールがきっかけとなり、社会に出て活躍されている卒業生がたくさんいるんですね。とても頼もしく感じます。

 

中村さん  彼らが活躍している姿を想像すると、本当に幸せな気分になります。

 

ーー毎日、生徒さんと関わる時に、特に意識していることは何ですか?

 

中村さん  一人一人の良い所探しです。ほめることで自尊心を高めたいんです。

 

ーーどんな点に注意してほめていますか?

 

中村さん  第一に、嘘ではないことです。当たり前ですが、嘘だったり、わざとらしいほめ方はバレてしまいますし、不信感を抱かせるので、余計に関係が悪化してしまいます。

 

ーー生徒さんは、嘘には敏感に反応しますからね。他にはありますか?

 

中村さん  もう一つは、「たぶん今までほめてもらってないだろうなぁ」という所を見つけて、ほめたいと考えています。

 

ーー未開拓の部分に焦点を合わせようとするんですね。大変そうですが、面白い試みです。生徒さんにとっては、ほめられることで自分の強みに気づきますし、結果的に自己肯定感も高まりますね。

 

中村さん  その通りだと思います。

 

ーー家庭教師もそうですが、第三者でないと気づかない所が必ずあると思います。家族だと近すぎて見えにくくなっているんですね。そういう、まだ掘り起こされていない長所を見つけて、ほめて、気づかせて、自己肯定感を高めることが中村さんの役割なんですね。

 

中村さん  はい、それを意識しています。さらに、もう一つ気をつけていることは、全体を見て場のバランスをとるようにしています。

 

ーー全体を見てバランスをとる?

 

中村さん  はい。例えば、生徒が多くいて騒がしい状況の中に、誰とも口を聞かず、ぽつんと一人でいる生徒に対しては、意識的に声をかけます。一方で、あえてそっとしておく場合もあるのですが。

 

ーー常に生徒全体を見て、一人一人の表情やしぐさで判断し、臨機応変に声をかけバランスをとれるのは、敏感な中村さんならではの特性ではないでしょうか?先ほどの接客の話に通じますね。

 

中村さん  本当ですね、接客業とフリースクールがつながりました。人生に無駄はありません(笑)

 

続く。

 

imageimage

 

金沢校舎での授業風景。

メイクフレンズ

カテゴリー別アーカイブ

通信制高校サポート校 リモート家庭教師 吐露カフェ メイクフレンズ みんなの家庭教師とは みんなのQ&A