活動報告

褒めるために❸

2015/03/08

褒めるためにシリーズ、最後のポイントです。

 

「〜してくれてありがとう」

 

「ありがとう」と言われて、なぜ嬉しいのでしょうか?自分のしたことが誰かの役に立ったと思えるから嬉しいのだと思います。相手の存在価値を高める「ありがとう」は最強の褒め言葉です。家庭でも学校でも、どんどん「ありがとう」を言っていきましょう。

 

 

前回まで紹介したポイントのおさらいです。

 

◎「結果だけでなく、過程を重視する」

◎「他者と比較するのでなく、過去の本人と比較する」

◎「できた部分に注目する」

 

 

 

CASE❸小学6年生 男子

 
最近、料理に興味を持ち始めた息子。
休日になると、夕食の準備を手伝いたがることがしばしば。

 

でも、息子に教えながら料理をすると、一人で準備するより時間がかかってイライラしてしまう。そのうえ、不器用な包丁さばきを見ていると、危なっかしいと感じて料理に集中できない。

 

今日は日曜日。夕食の準備を手伝いたいと張り切っている息子。嬉しい反面、自分のペースで料理をしたいとも思う。

 

準備の途中、息子は不器用なりに丁寧に野菜を切っている。前回より上達している様子だ。

 

ところが、切った野菜をまな板から鍋に入れようとした瞬間、バランスを崩して、野菜がまな板から床にこぼれ落ちてしまった。息子が慌てて床に落ちた野菜を拾い始める。

 

今回も夕食の時間が遅れそう。。。

 

 

ここで、どのような言葉がけをしますか?

 

 

 

パターン①

 

「もっと注意しないとダメでしょ。落とした野菜、すぐに洗ってちょうだい。あんたに任せていたら、夕食の時間がどんどん遅れていってしまうわ」

 

〈改善すべき点〉
⑴失敗した部分に注目している。できた部分、よくなった部分に注目するべき。
⑵母親を手伝おうとする息子の一生懸命な姿勢に対して、「ありがとう」の言葉をかけるべき。

 

 

 

 

パターン②

 

「野菜は洗えば大丈夫だよ。前回に比べたら、包丁の使い方もよくなったね。最近よく手伝ってくれて助かる。今日も夕食の準備手伝ってくれてありがとね」

 

〈良い点〉
⑴前回の息子と今回の息子を比べて、上達した部分に注目して褒めている
⑵夕食の準備を手伝ってくれたことに対して「ありがとう」を伝えている。

 

 

 

 

【まとめ】

 

野菜を床に落としてしまい、焦っている息子に対して、どんな言葉をかけるか?

 

前回と今回、手伝ってくれた時の息子を比べて、できた部分、よくなった部分を伝えることは、褒めるうえで非常に大切なポイントです。

 

切った野菜を落としたり、包丁の使い方にぎこちない点があっても、料理が上達している事実を伝えることで、息子の意欲は大きく膨らみます。失敗したことより、上達している過程に重きを置いて言葉がけをします。

 

そして、夕食の準備を手伝ってくれたことに対して、「手伝ってくれてありがとう」を伝えることは、子供の存在価値を高め、子供の自己肯定感を高めることに大きく貢献します。

 

次の休日も、きっと夕食の準備を手伝ってくれることでしょう。

 

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