活動報告

不登校 Q&A

2016/06/21

22.「高校を中退した息子がいます。その後は、家に一人で過ごすことが多く、友達との交流もほとんどありません。時々パニックを起こしたように、家具を壊したり、部屋の壁を叩いて穴を開けたり、茶碗やコップを投げつけたりして暴れます。周囲に相談すると、『一度、精神科を受診したら?』と言われました。正直、精神科に診て欲しいのですが、そのことを伝えた時に、息子がどんな反応をするか不安です。余計に暴れたりしないだろうかと。どうすれば良いでしょうか?」

 

 

高校を中退した後に、落ち込んだり、イライラしたりして、気持ちが不安定になることもあるでしょう。また、同級生と自分を比較して、思い悩む日々を過ごしているのかもしれません。

 

一般的に、「みんな勉強して大学に進学したり、就職したりしているのに、自分は何もしていない。こんな自分なんか生きている価値がない」と、家でひきこもっている方は少なくありません。

 

安易に、「家で暴れるから精神科に診てもらおう」となると、場合によっては、「親の手に負えないから、医者に丸投げされた」と息子さんが感じてしまう可能性も否定できません。無理やり病院に連れていったために、子供の自尊心が傷ついて、余計に親子関係が悪化し、ひきこもりが長引いてしまう事例もあります。

 

まずは、親御さんが、息子さんのありのままを認めることが必要です。学校へ行くからとか、働いているからとか、親の言うことを聞くからとかの条件付きで、認めるのではありません。そうではなく、高校を中退して家にひきこもっていて、親の立場で世間体を気にしてしまう状態であったとしても、息子さんの存在自体を肯定し認めることが一番必要なことです。

 

息子さんにとって、家族から肯定される眼差しの中で暮らせる日々があって初めて、精神科やカウンセラーへ助言を求めに訪れるという選択があります。または、知り合いのどなたかに、信頼できる第三者がいれば、定期的に話を聴いてもらうのも効果的です。

 

どの人間にも本能としての『生きる力』がもともと備わっています。大切なのは、今の息子さんのありのままを認めてくれる人間を、家族からその周囲へとどんどん広げていくことです。精神科医やカウンセラーの肩書きだけでは、息子さんの状態は改善しません。

 

自分の意思で、一定期間、精神科に通院した人の言葉です。
「自分が元気になれたのは、精神科の先生や薬のおかげではない。どんな時も家族が自分を認めてくれて、明るく接してくれたから、自分のペースで安心して休めた」

 

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