2015年6月の活動報告

子供が学校へ行かなくなったら❶

2015/06/29

病気以外で子供が学校を休む日が多くなったら、どのように対処したらいいでしょうか?

 
不登校だった生徒や、その親の多くの体験談をもとに言えることは、いかに子供の気持ちに寄り添うか、共感するかということです。

 
子供が不登校になった時に、多くの親が最初に問題だと思うことは、「勉強が遅れてしまう」や「学校生活に参加できなくなるということは、将来、社会生活をおくれなくなってしまう」です。

 
そうではなく、不登校であることの一番の問題は、「子供が抱える辛い痛みが誰にも共感されず、孤独に苦しんでいること」だと思います。

 
一番身近な家族が子供に共感できないのであれば、誰が共感できるというのでしょうか。

 

子供に共感するための第一歩として、親が「学校へ行かなくていいよ」と心からはっきり言い切ることです。

 
心からはっきり言い切るというのは、親がなんとなく「学校に行かなくてもいいよ」と言っていても、「本当は学校に行ってほしいと思っているくせに」と、子供はどこかで察知します。

 
だからこそ、本気の「学校へ行かなくていいよ」が大切になります。

 
そして、それを伝えること自体が「子供の辛い痛みに共感する」ということになるのです。

新法制定は「不登校を救う希望の光」となるか❷

2015/06/22

一方で、今後課題になる点は何でしょうか?

 
「個別学習計画」について考えてみます。

 
新法が制定され、学校以外での学習が認められれば、「早く学校に復帰しなければならない」という圧力から解放されます。そういう意味では、子供や親にとって以前よりも焦りや不安が軽減されるかもしれません。

 
しかし、もし「個別学習計画」を作成して、それを実行する人しない人で差が生まれ、中学卒業や高校受験資格において有利不利が発生するとなったらどうでしょう。これまでとは違う圧力になるかもしれません。

 
「早く学校に復帰しなければならない」から「早く個別学習計画を作成して実行しなければならない」の圧力に変わり、結局これまでと同じように、焦りや不安が発生する可能性があります。

 

やっとの思いで学校から逃れてきて、相当に心が疲れている子供もいるはずです。

 

休む暇を与えられず、急かすように周囲から「個別学習計画」を作成するように言われたら、すでに苦しんでいる子供に追い打ちを与えるようなことになりかねません。

 
だからこそ、心が疲れている子供達の目線に立ち、彼らの痛みに十分な共感がなされた新法であってもらいたいです。

新法制定は「不登校を救う希望の光」となるか❶

2015/06/15

2015年5月27日、不登校の子供たちが、家庭やフリースクールで行なう学習を義務教育と認める法律の試案が、フリースクールと夜間中学校の合同議員連盟総会で発表されました。

 

早ければ法案の施行は、再来年度の2017年度からとなるそうです。

 

文部科学省は、不登校の小中学生が約12万人いる現状を踏まえて、フリースクールで学ぶ生徒を支援する方向で、有識者会議を設けました。法案は、「多様な教育機会の確保」という考えに基づくものであり、その対象を「様々な事情により、学校で義務教育を十分に受けていない者(年齢、国籍を問わず)」と定めました。

 
保護者が子供と合意して、学校以外で学ぶことを選んだ場合、地元の教育委員会や学校等から助言を得て「個別学習計画」を作り、教育委員会に申請します。そして、教育委員会の「教育支援委員会(新設)」がそれを審査し認定します。

 
学習計画を実施した後、教育委員会が修了認定を発行します。これにより、保護者は子供に対する就学の義務を履行したものとみなされ、子供は高校への進学が可能となる流れです。また国や自治体は、家庭への経済的支援も検討するという内容です。

 

不登校の子供たちへの対策を、これまでの学校復帰一辺倒から、学校以外の場所で学ぶことも可能である、と明確化したことは画期的だと思います。

 

フリースクールまたは自宅での学習が、義務教育制度の一環であると認められることは、不登校の子供や保護者、そして学校関係者にとっても希望の光となるのではないでしょうか。

 

次回へ続く。

不登校だった生徒の「その後」❸

2015/06/08

不登校を経験した生徒の多くが、卒業後も人間関係に不安を抱えているということが、文部科学省の調査で明らかになっています。

 

また、調査で「中学校3年生の時にあれば良かったのに」と思ったことを振り返ってもらったところ、「こころの悩みについての相談」と並んで、「自分の気持ちをはっきり表現したり、人と上手につき合ったりするための方法についての指導」という答えが3人に1人の割合にのぼったそうです。

 
もともと人づき合いが苦手だったことに加え、長期間学校を休んでしまい、人とつき合う機会が少なくなってしまったことにより、苦手な人づき合いを克服する機会をもてなかったことを反映しています。

 

不登校になった後、職に就くことができずにいる若者の支援をしている人たちに聞くと、こうした若者の多くは人と目を合わせたり、挨拶をしたりすることに慣れていないようだと言います。

 

また、心の中では人と交わりたいという潜在的な思いはあるものの、なかなか一歩を踏み出せずにもがいているようだとも言います。

 

対策としては、趣味を通したサークル活動に参加したり、短期のアルバイトに挑戦したり、地域の行事やボランティア活動に参加したりすることが有効だと考えられます。

 

そこで出会った人たちから、「ありがとう」と声をかけられることで、自己肯定感が少しずつ高まることも期待できます。

 

大切なことは、一歩前に踏み出そうとする本人の勇気と、長い目で見守りながら、そっと背中を押してあげられる家族や地域の大人の存在なのではないでしょうか。

不登校だった生徒の「その後」❷

2015/06/01

一つは、高校進学を考える時に、全日制の高校だけでなく、定時制や通信制の高校まで選択肢を広げること、決断は生徒自身がすることが大切です。

 

高校=全日制、というこだわりを捨てて、本当に自分に合った高校を生徒本人が選ぶことは、高校に通い続けるうえで、非常に意味があります。

 
一つの例として、親が子供に全日制の高校へ行くよう強引に勧めた後に、入学した高校で不登校が再発したケースがあります。その時に、子供が絶望感に襲われ、「親のせいでこうなったんだ」と、家庭内暴力に発展したことがありました。

 
このように、本人が望まない高校への進学は、かえって事態をこじらせる可能性を高めてしまいます。最終的には、子供自身が決断し、親はそれを尊重することが重要です。

 

 
もう一つは、「子供のために、親が本当の意味での味方になることができるか」です。

 
不登校の生徒と話をした時に、よくこんな声を耳にします。

 
「親はどうでもいい時に口出しするくせに、力になって欲しい時には全然かまってくれん」

 
親は、どんな時に子供の力になればいいのか、背中を押してあげればいいのかを、しっかり見極める必要があります。

 
不登校を経験した生徒が高校進学後に、不登校を再発する可能性もあります。その時に、親がどんな対応をするかで、その後が大きく変わっていきます。

 
無理に学校へ行かせようとするのか、それとも子供の気持ちに寄り添い、話にじっくり耳を傾ける姿勢をとるのか。非常に重要な分岐点になります。

 
「親」という漢字のように、木の陰に立ってそっと子供を見守る、という姿勢で接することが求められます。

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