凧(たこ)の糸を引くように

凧(たこ)の糸を引くように❷

2017/03/03

「早く学校に復帰して欲しい」という親御さんの思いが強すぎると、どうしても前のめりで接してしまいがちになります。

 

こんな事例が過去にありました。

 

高校を中退して、1年半ほど家にひきこもっていた子どもが、ある日突然「今年、高校認定試験を受験するよ」と家族に言ったそうです。

 

その親御さんは、急いで書店へ行き、片っ端から高校認定試験のための参考書や問題集を買ってきたそうです。

 

ところが、それを知った子どもは、「オレのペースでやるから余計なことはしないでくれ!」と言い出し、しばらくは高校認定試験の勉強を始めなかったといいます。

 

親御さんとすれば、良かれと思ってしたことでしょう。子どもの発言に対して、「どうして?」と思ったに違いありません。

 

しかし、子どもの決断に対して、親が先回りの行為や言葉がけをし続けると、結果的に子どもの気持ちに水を差すことになり、いつまでたっても子どもが自立できる環境が整いません。

 

そうではなく、「あなたが決めたことに私たちは応援するよ。必要なことがあれば、サポートするよ」という姿勢で接することが求められます。

 

子どもが動き出した時だからこそ、決して前のめりにならず、「凧の糸を引くように」一歩引いた対応を心がけると、ちょうど良いのだと思います。

 

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凧(たこ)の糸を引くように❶

2017/03/02

先日、精神科医でスクールカウンセラーの明橋大二先生の講演会が、津幡町で開催されました。

 

私は都合があり参加できませんでしたが、参加された親御さんから、講演会で話された内容の一部を聞くことができました。

 

その中の一つに、「学校へ再び通い出した子どもに対して、凧の糸を引くように接する」というお話がありました。

 

「凧の糸を引くように」というのは、再び学校に通い出した生徒の背中を、ただ一方的に押し続けるのではなく、「あまり無理しないでね。疲れたら休んでいいんだよ。自分のペースで進めばいいよ」という言葉がけをすることが大切である、という意味ではないかと推測しました。

 

子どもの立場で考えると、学校に行けなかった期間は、「自分のペースでいいよ。焦らなくても大丈夫だよ」と親から言われていたのに、学校に再び通い始めた途端に「もっと頑張れ」と親から言われると、敏感な子どもはすぐに違和感を持つと思います。

 

大切なことは、「敏感で繊細」な子どもに配慮した言葉がけです。

 

続く。

 

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