高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は?

高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は?No.2 ❸

2018/10/18

大輔君のように、高校入学後すぐに通学できなくなり、別の高校(通信制)へ転入する方が少なからずいます。

 

大輔君は、高校受験で「全日制」と「通信制」のどちらを選択するかで悩んでいた経緯があります。実際のところ、大輔君のように悩んだり迷ったりするケースは少なくありません。

 

ほとんどの場合は、とりあえず全日制、または定時制へ進学してみて、どうしても合わないようであれば通信制へ転入するという考え方が一般的であるようです。

 

それは、現実的に全日制から通信制へ転入できても、通信制から全日制へは転入するのが難しいからです。

 

大輔君のように、通信制へ変わった後で生き生きと生活する姿を見ていると、それぞれの生徒に適した居場所(学校)があると感じます。

 

現在、大輔君はアルバイトでの人間関係に課題を抱えているものの、仕事を確実に覚え、目標を持って働いています。

 

通信制高校を卒業した後の話を彼に向けると、「今はまだ分からないけど、プログラミングの勉強をやりたい」と言う大輔君。

 

そのプログラミングの勉強も含め、今は自分専用のパソコンを購入することが、彼を動かす一つの原動力になっていると言えます。

 

「パソコンを購入した後の大輔君がどんなふうに変化していくのか?」

 

今後も見守っていきたいです。

高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は?No.2 ❷

2018/10/11

大輔君に、現在の状況を聞いてみました。

 

ーー通信制高校に転入して、アルバイトも始めたようだけど、現在の環境にはだいぶ慣れた?

 

大輔君  慣れました。通信制なので、毎日学校へ行かなくても良いのが自分に合っていると思います。

 

ーー毎日通学するのと、週一回の通学では、だいぶ違いますか?

 

大輔君  週一回ぐらいなら、クラスの雰囲気が自分に合っていなくても、あまり気にならないです。誰にも関わりを持たず、一人で過ごそうと思えば過ごすことができます。全日制高校ではそれは難しかったので、やはり全然違うと思います。

 

ーーアルバイトには慣れた?

 

大輔君  最初は大変でしたが、けっこう慣れました。ずっと前からアルバイトをやってみたかったので、今はとても充実しています。

 

ーー学校には行けなかったけど、アルバイトには普通に行くことができている。これに関してはどう思う?

 

大輔君  学校というシステムが自分に合わないのだと思います。それは昔から感じていました。ざっくり言えば、学校へ通学できなくても、毎日元気に働ければいいかなと。

 

ーーアルバイトをしていて大変に感じることは?

 

大輔君  人間関係で少し感じています。あまり相性が合わない人が一人いるのですが、それほど広くない場所で、苦手な人と同じ時間を過ごすのが大変です。

 

ーー目標はありますか?

 

大輔君  今はゲーミングPC(ゲーム専用パソコン)を買いたいので、お金を貯めることが目標です。他にはプログラミングの勉強もしたいです。

 

続く。

高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は?No.2 ❶

2018/10/01

⬛︎なじめなかった学校

 

今野大輔君(仮名)は、今年の4月に金沢市内の全日制私立高校へ入学した。

 

しかし、そのわずか3日後には通学しなくなった。その後、5月に通信制高校へ転入した。

 

「通学しなかったのは(入学した高校が)自分に合っていなかったから。でも、今はけっこう楽しい」と話すその表情に暗さは見当たらない。

 

通学できなくなったのは、中学1年の夏から。その原因を「学校での人間関係」と本人は話すが、あまり多くを語りたがらない。

 

みんなの家庭教師には中学3年の夏から通ってくれている。進学する際、悩んだ末に全日制高校を選択した。

 

 

 

⬛︎新しい居場所と目標

 

現在は、8月から始めた飲食店でのアルバイトを週4~5回こなしながら、週に一度学校へ通う。

 

「基本的には在宅での学習なので、時間はたっぷりある。バイトは少しずつ仕事を覚えてきたところ。正直、苦手な人もいるけど、とても気が合う人もいる。仕事以外で会って遊んだりもする」と嬉しそうに話す。

 

趣味はマンガとゲーム。最近は、家庭用ゲーム機だけでは飽き足りず、ゲーム専用パソコンを買いたいようだ。

 

「今年中にはゲーミングパソコン(ゲーム専用パソコン)を買いたい。今頑張ってお金を貯めてるところ」と熱を込める。

 

続く。

高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は?❹

2018/09/27

勇人君から話を聞いた後、彼が通学できている理由を書き出してみました。

 

①クラスの雰囲気が彼に合ったこと。

②通学を継続するために、最低限必要な体力・気力が備わっていたこと。

③高校生活を送るうえで、自信になるもの(彼の場合は数学)があったこと。

④生活リズムが整っていたこと。

 

 

①入学してみないと分からないところですが、通学できるできないを一番大きく左右する要素だと思います。担任との相性や、話をしやすいクラスメイトの存在など。

 

②部活動は体力面を考慮して現在おこなっていないものの、通学するのに必要な体力や気力は備わっていました。中学時代に運動したり、外出する機会が多かったことも、影響しているように思われます。

 

③何か一つでも自信になるものがあれば、気力という部分に好影響をもたらす場合があります。

 

④昼夜逆転になるかならないかは、周囲の環境や個々において違いがあります。彼の場合、中学時代から生活リズムは割と安定していました。

 

二学期に入っても安定して通学している勇人君ですが、文系理系を含めた2年時のコース選択に少し悩んでいるようです。

 

今後、様々なことが起こり、気持ちが不安定になる時期もあるかもしれません。

 

そんな時でも、休息をうまく取りながら、彼のペースで一歩一歩進んでいくことを願っています。

高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は?❸

2018/09/17

ーー中学と高校を比べてみて、何か違いを感じるところはある?


勇人君  中学時代と比べると、クラスの雰囲気が騒がしくないところ、静かなところかな。

 

ーー以前、中学の時のクラスはザワザワしてたと話してたね。


勇人君  ザワザワ感じても最初の頃は何とか行ってた。でも、だんだん行けなくなった。運動会とか修学旅行とかの行事には参加できたけど。

 

ーー学校やクラスが変わり、新しい環境になったことが一番の違いなのかな。


勇人君  新しい環境になって、自分と同じタイプが周りにいて話をしやすかったというのもあると思う。

 

ーー現在の学校生活はどんな感じ?


勇人君  先週、文化祭が終わったばかり。中学の時は文化祭がなかったから新鮮だった。この後、来月初めに定期テストがあるから、勉強を頑張らないと。

 

ーーもうすぐテストか。勇人君は特に数学が得意だね。


勇人君  数学は自信ある。英語は中学からずっと苦手だったけど、この前のテストは平均点を少し超えたから、次も平均点を上回りたい。

 

ーー中学の時と比べると英語も数学も良くなっているね。ところで、高校は週によっては土曜日に授業があるよね。一週間を長いと感じたり、疲れを感じる時はある?


勇人君  時々感じる。4月に比べれば体力はついてると思うけど、夜は早めに寝てしまうかな。土曜日に授業がある日は、帰宅したら午後はいつも昼寝してる。

 

ーー今は部活してないようだけど、今後はする予定あるの?


勇人君  今のところないけど、2年になって余裕が出てきたら考えると思う。まずは一年間を通して学校に慣れていきたい。

 

続く。

高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は?❷

2018/09/13

⬛︎高校入学後の変化

 

今回、ご紹介する生徒は荒木勇人(仮名)君。金沢市内の私立A高校に通う1年生だ。

 

去年までの中学時代、週一度のペースで学校に行ければ良い方だった。一カ月近く、行けない時期もあった。

 

『学校へ行こう』という意思はあっても、制服に着替えている最中、ボタンをとめる指が不意に止まってしまう。そんな朝を繰り返し、なかなか抜け出せず苦しんだ。

 

そんな彼が今年4月、高校に入学して以降、現在まで2日しか欠席していない。土日が休みの中学とは違い、週によっては土曜日も授業がある。

 

「多少の雨でも自転車で通うよ。少しぐらい濡れても大丈夫やし」と、日焼けした顔で元気に話す。

 

学校近くの親戚の家まで、毎日15分かけて自転車で通う。祖母と会話をしてから通学するのも、すっかり毎朝のルーティンになった。

 

 

 

⬛︎将来を見据えた決断

 

勇人君は、中2の9月から、みんなの家庭教師に通い始めた。家から近いため、晴れていれば自転車で通うか、徒歩30分ぐらいで通ってくれる。

 

中学時代、学校へ行けなかった日は、週に数回程度、家族に連れられて行ったジムで身体を動かした。また、休日は家族でよく外出した。決して家にこもってばかりではなかった。

 

去年の冬、A高校を受験しようと決めたのは「内申点をほとんど問わない」と、学校説明会で聞いたから。

 

加えて、近い将来の大学進学を目指す彼にとっては、まずは普通科に入ることで、その目標へ近づきたかったようだ。

 

もともと理数系に強かったため、受験勉強はわりと順調に進んだ。石川県総合模試は全7回のうち5回も受験したし、志望校判定も悪くなかった。特に数学の成績が良かった。

 

高校入学後、成績はクラスで常に上位に入っている。相変わらず数学が強く、苦手だった英語もクラスの平均点を上回るまでになった。今後は、どうやら理系を選択するらしい。

 

 

 

⬛︎理由を探る意味は?

 

「なぜ、高校入学後は通学できるようになったのか?中学と高校で何が変わったのか?」

 

勇人君に限らずだが、学校へ行けない理由がぼんやりしている生徒は意外に多く存在する。

 

生徒自身、理由が本当に分からないようでもあるし、思い出したくないことがあり、無意識に封印しているようでもある。

 

ただ、一つ言えるのは、学校へ行けない理由を探り過ぎてもあまり意味がないということ。だから、普段はそれを問うことはしない。

 

しかし、今回は彼に今までのことを少し聞いてみた。

 

続く。

高校入学から5カ月後。彼らの『現在地』は?❶

2018/09/12

みんなの家庭教師の生徒のうち、全日制、定時制、通信制を合わせて19名の生徒が今年の4月、それぞれの高校に入学しました。

 

それから5か月が経過し、季節は春、夏から秋に変わり、9月も中旬にさしかかってきました。

 

現在、彼らはどんなふうに学校生活をおくっているのでしょうか?

 

実際は、中学時代に長期間不登校だった生徒が、高校入学後は普通に通学できているケースがあったり、一方では入学直後に通学できなくなり、現在は転入した高校で学生生活をおくっている方もいます。

 

担任やクラスメイト、クラスや学校の雰囲気など、実際に入学してみないと分からない要素もあり、それらが現状に影響を与えている部分もあるようです。

 

ここでは、その中から数人の生徒に焦点をあて、可能であれば彼らへのインタビューをまじえながら、彼らの『現在地』をお伝えしていきます。

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