活動報告

親御さんからの質問❷

2015/07/28

〈質問〉

学校へ行かなくなって一週間の子供がいます。最初は「お腹が痛い」と言うので、休ませて様子を見ていたのですが、数日間休んでも学校へ行こうとはしませんでした。一日中、家でゲームをしたり、アニメを見て過ごしています。これ以上休むと、ますます学校へ行きづらくなるのでは、と非常に心配です。無理やりにでも行かせたほうが、良いのでしょうか?

 

 

〈返答〉
しばらく学校を休ませてあげてください。無理やり学校へ行かそうとすると、多くの場合において、状況がますます悪い方向へ向かっています。

 
では、「いつまで休めばいいのか?」ということになりますと、生徒さんによって様々です。十分に休んでエネルギーが蓄えられた時に、徐々に自分から動き出し始めることが多いです。

 
「学校へ行かなければならない」ということは、子供自身が一番よく分かっています。そして、本人が一番苦しんでいます。

 

不登校において最大の問題は、そのような孤独で辛い状況にいる子供の気持ちに、誰も寄り添わないことです。勉強が遅れることや、集団生活ができなくなることではありません。

 

まずは、そのことを理解して、苦しんでいる子供の気持ちに共感することが大切です。「辛かったら学校を休んでもいいんだよ」と心から伝えることは、最も効果的な共感になります。

 
できることならば、不登校になる前段階で、そのような共感を子供に対してすることが、状況を良い方向へ向かわせる手助けとなるはずです。

 
また、一日中ゲームやアニメに没頭してしまうのは、それをすることによって、苦しみから離れて何も考えなくていい時間をつくれるからです。子供にとっては、自分自身を守るための、ある種の自己防衛です。

 

「何も考えなくてすむなら、かろうじて今を生きられる」

ある不登校の生徒の言葉です。

 

一方で、私たち大人でも、何か苦しいことがあった時は、あえて仕事に没頭したり、時にはアルコールを飲んだりすることで気を紛らわせたりすることもあるかもしれません。

 

今、周囲の大人に求められるのは、「子供の外見上には見えない、内面にある苦しみを想像する力」ではないでしょうか。

 

 

 

メイクフレンズ

カテゴリー別アーカイブ

通信制高校サポート校 リモート家庭教師 吐露カフェ メイクフレンズ みんなの家庭教師とは みんなのQ&A