活動報告

心のエネルギー❶

2017/07/11

「学校へ行けないのであれば、せめて勉強だけでもして欲しい」

 

子どもが通学できなくなった当初、ほとんどの親御さんが言われる言葉です。

 

しかし、実際のところ、生徒さんには、勉強をするための心のエネルギーが残っていないことは珍しくありません。

 

「勉強を頑張りたいと思って、家庭教師をお願いしました」

 

生徒自身が、初めて会った家庭教師に対して、このように明確に言う時でさえ、実は心のエネルギーがあまり残っていないことに、本人が気付いていない場合があります。

 

もし、家庭教師がその生徒の言葉をまともに受けとってしまい、「学校に通学できていない分、それを取り返したいのだな。よし、それなら期待に応えなければ」と意気に感じて、指導を頑張りすぎたとしたら、どうなるでしょうか?

 

もちろん、個人差はありますが、一カ月経たないうちに指導終了となるケースは少なくありません。

 

心が不安定な状態の生徒にとって、一生懸命に勉強することは、心の安定をもたらすメリットもありますが、一方で残り少ないエネルギーを使ってしまうデメリットもあるのです。

 

続く。

 

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