活動報告

職業を知ろう!No.3『美容師』❹

2016/12/27

ーー働くうえで、大切にしていること、気をつけていることは何ですか?


元井さん
  技術は反復練習でいくらでも身につけることはできますが、一番に美容師として大切なことは接客だと考えております。私は、老若男女問わず、どんなお客様と接する時でもジャケットを着用しますし、丁寧な言葉使いを心がけています。

 

ーーちなみに、接客を重視している美容院は少ないのですか?


元井さん
  もちろん、接客を重視しているお店はあると思います。それでも、世間一般的に、「美容師=チャラい」と思われている風潮はあるでしょう。実際に、挨拶も満足にできない美容師が多いのも事実です。そういう業界の悪いイメージを変えていきたいという思いもあります。

 
ーー美容師の国家試験内容には、接客の部分は含まれているのですか?


元井さん
  いえ、含まれていません。

 
ーーでは、美容師になるための国家試験に含まれていない接客が、実は一番大切だと思われているんですね。


元井さん
  その通りです。この仕事は「人間性」が非常に大切です。美容師という仕事を通して、人間性も高めていきたい思いは常に持っています。

 
ーー技術以前に「接客」が大切なんですね。

 

元井さん  当然ながら、美容師としての技術は大切です。ただし、技術は経験によってある程度身につきますが、「本物の接客」は、人間性も高めていかないと簡単には身につかないと私は考えております。

 

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ーーこの仕事をされて、どういう時に喜びを感じますか?

 

元井さん  なんといっても、お客様から「ありがとう」を言って頂いた瞬間ですね。お客様の喜ぶ表情を見ながら、「この仕事をやっていて本当に良かった」と、その都度思います。

 
ーーお客様に「ありがとう」を言って頂いた瞬間なんですね。当時高校生だった元井さんが衝撃を受けたように、現在は元井さんが美容師になって、誰かに衝撃を与えているかもしれません。

 

元井さん  実は、うちの美容院にも、学校に行っていない、いわゆる不登校のお子さんたちが来店されます。その中の一人に「くせ毛」の男の子がいたんです。その子にしてみれば、その「くせ毛」が誰にも言えない恥ずかしいことだと思っていたらしく、美容師である私にそっと打ち明けてくれたんです。

 
ーー第三者である元井さんには、悩みを打ち明けられたんですね。


元井さん
  そうなんです。そこで、「どうせ学校に行っていないなら、ストレートパーマをかけてみたら?」と提案しました。親御さんの了解を得て、ストレートパーマをかけたところ、「オレって、こんなふうに変われるんや!」と悩みも解決して、本当に嬉しそうな表情をしました。その後、学校に行ったそうです。きっと、そのヘアスタイルを友達に見て欲しかったんでしょうね(笑)

 
ーーとても素敵なエピソードですね。そういう意味でも、お客様の喜ぶ表情が見える瞬間に、「この仕事をやっていて良かった」と思われるんですね。

 

元井さん  本当にその通りです。

 

ーーそれにしても、第三者として、若いお客様の悩みも聴ける美容師さんの存在は、親御さんにとって本当に心強いと思います。

 

続く。

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