活動報告

親の会でのひとコマ『ゲーム機を取り上げるべきか?』❸

2016/08/08

では、親はどう対応すればいいのでしょうか?

 

最も重要なことは、「なぜ子供がゲームを長時間したい気持ちになるのか?」に対する本質を見極めた対応をとることです。

 

子供は傷つき疲れて、現状を不安に感じながら生きています。そのような状態では、ゲームやアニメの世界に入り没頭し、しばらく何も考えない時間を持つことが必要になります。その期間を経て、少しずつですがエネルギーがたまって充足感を感じれば、ゲーム以外のものにも関心を見出したりできるようになるのではないでしょうか?

 

百者百様ではありますが、これまでに出会った多くの不登校経験者の発言や事例は、ゲームに限らず、好きなことを心ゆくまで思う存分やらせたほうが、回復に向かいやすくなることを明らかにしています。

 

つまり、一時的なゲーム依存や好きなこと依存は、枯渇したエネルギー不足の子供を充電させる効果が大きいことに気づかされます。

 

加えて、子供の気持ちに共感したり、「〜してくれてありがとう」の言葉がけを試みてください。親御さんの中には、「私自身、気持ちに余裕がないから子供に共感するどころではない」と言われる方もいるでしょう。その場合は、余裕がある時に、できる範囲でいいので、少しずつ始めてみてください。

 

気持ちを共感される機会が増えれば、彼らの居場所は内なるゲームの世界から外の世界へ広がりやすくなり、徐々に親の話に耳を傾ける時間が増えてきます。

 

そして、かなり回復して元気になってくれば、第三者の風を入れて、家庭以外の居場所を見つけることも可能になります。例えば、みんなの家庭教師の「メイクフレンズ」では、同年代と一対一での交流を通して、話題を共有できる人と会うことも可能です。また、様々な複数の年代の人たちと会うことが可能であれば、フリースクールなどの居場所を利用する方法もあります。

 

結論としては、ゲーム機という「命綱」を取り上げて、さらなる不安定状態を招くより、その居場所をそっと残しておくことが元気になる第一歩になります。そして、できる範囲で子供を認めて共感し、居場所を外の世界へ広げていくことこそが、ゲーム依存に対する真の予防になるのではないでしょうか?

 

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