活動報告

書籍案内『10歳からの見守りBOOK』

2016/07/06

今回は、西野博之さんの「10歳からの見守りBOOK」をご紹介します。西野さんは、神奈川県川崎市で30年間、不登校やひきこもりなど子供の居場所づくりに取り組んできました。

 

サブタイトルに「ゆる親」とあります。「ゆるキャラ」や「ゆるヘア」など、「ゆるい」という言葉は、たいていの物をやわらかいニュアンスに変化させ、なにか安心できるイメージを与えます。

 

でも、「ゆる親」と聞いて、どう思われますか?正直、「子育てをしっかりしていない、てきとーな親」と思う方は少なくないかもしれません。安心できるイメージから離れている感じがします。なぜ、そう思うのでしょうか?

 

おそらく「教育」に関して、「真面目に子供に向き合う親の姿勢こそが、子供を正しい方向へ導く」というイメージが、あまりにも強く社会に蔓延しているからでしょう。

 
本書で書かれているのは、「先回りしないこと」「失敗すること」の大切さです。先回りの「転ばぬ先の杖」が多すぎると、子供は失敗を恐れて挑戦しなくなります。その結果、社会に出ることに対する不安につながります。

 

つまり、失敗に対する免疫があることで社会性が身につきます。親も失敗し、子供も失敗していいんです。社会性というと、とかく学校へ行くことが必要だと思われがちですが、家庭での「ゆる親」の存在が第一に必要だと気付かされます。

 

特に印象的だった言葉です。

「不安を植えるより、安心の種をまきましょう。人を信じられると思えたら、そこに社会性が育ちます」

 
家庭教師を通して感じることは、不登校で苦しんでいる子供にとっては、「今」を考えることで精一杯だということです。一方で、その親にとっては「将来」を考え、先回りすることで精一杯になりがちです。この両者の違いが、あらゆる場面で大きなズレを生む原因になります。

 

「学校へ行って勉強しないと、将来大変よ」といくら不安をあおるような言い方をしても全く効果がなく、むしろ逆効果になる理由がここにあります。先回りせず、〝いまここ〟の子供の気持ちに寄り添う姿勢が求められます。

 

西野さんの言うように〝大丈夫〟のタネをまくことこそが、不登校の子供に何よりも必要なのではないでしょうか?

 

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