2017年9月の活動報告

〝安心の種〟をまこう!❶

2017/09/20

先日、Eテレで放送された『不登校〜保護者ができることは?』に、フリースペースたまり場理事長の西野博之さんが出演されていました。

 

西野さんは、神奈川県川崎市で30年以上の間、不登校やひきこもりなど子供の居場所づくりに取り組んできました。

 

以前、この活動報告の書籍案内でも、西野さんの著書『10歳からの見守りBOOK』を紹介しました。

 

「不安を植えるより、安心の種をまきましょう」という西野さんの言葉に、とても共感を覚えました。

 

今回の放送の中でも、「脅しのような叱咤激励はマイナス。大丈夫の種をまいた方がいい」とおっしゃっていました。

 

一部の指導者のように、不安をあおぐことで、生徒のやる気を引き出す方法も、生徒のタイプによっては有効かもしれません。それがピタッとハマる場合もあるのでしょう。

 

しかし、学校に通えず悩んでいる生徒には、とても敏感で繊細な子どもが多く、その方法は決して通用しません。

 

たとえ、一時的に効果があったように見えても、大人の顔色を伺いながら無理している可能性があり、後になって状況が悪化してしまう恐れがあります。

 

続く。

 

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初めての石川県総合模試を終えて❷

2017/09/19

ほとんどの生徒は、石川県総合模試は自分の学力を知るためのテストだと考えているでしょう。

 

実際、その通りだと思います。

 

その一方で、あまり学校に通えずに、ほとんどの時間を家で過ごす生徒にとっては、第一に「受験すること」それ自体に大きな意味があります。

 

試験当日に、時間通りに起きて、朝ご飯を食べて、会場へ向かい、多くの生徒さんたちと同じ空間で模試を受験するという経験が、何より重要であると言えます。

 

午前に3教科を受験し、お昼ご飯を食べた後、午後に残りの2教科を受験して家に帰ると、非常に疲れます。

 

過去の生徒さんの中には、家に帰宅後、夕食も食べず寝てしまったという方もいました。「テストって疲れるんですね」と笑って話してくれたことを覚えています。

 

もちろん、学力をつけることは大切なのですが、入試の予行練習として模試を経験することは、それ以上に大切だと考えております。

 

学力に関して言えば、学校へ通ってなくても、平均点か、または平均点以上をとる生徒もいます。

 

したがって、個人差はありますが、勉強に対する意欲や方法しだいでは、ある程度の学力をつけることは十分可能です。

 

次回の石川県総合模試は、10月1日(日)です。

 

みんなの家庭教師でも申し込みを受け付けております。お気軽に問い合わせください。

初めての石川県総合模試を終えて❶

2017/09/18

先月に実施された第2回石川県総合模試の結果が、先日届きました。

 

当然、生徒たちの自宅に試験結果は届くのですが、みんなの家庭教師の事務所にも同じものが届くことになっているため、一人一人の成績を知ることができます。

 

いつものことですが、結果が良かった生徒もいれば、そうでなかった生徒もいます。

 

今回、初めて試験を受験する生徒たちには、「結果に対して一喜一憂する時期ではないこと」や「受験すること自体が収穫であること」を、前もって伝えてありました。

 

届いた試験結果を確認しながら、「次回の訪問で会った時に、どんな言葉をかけようか」と、一人一人の顔を思い浮かべながら考えました。

 

その後、受験した生徒全員に会いましたが、今回の結果をしっかり受けとめて、次に生かそうとしている生徒がほとんどで、正直安堵しました。

 

生徒たちに今回の感想を聞きました。

 

「受験会場は、学校とは違った雰囲気で緊張して疲れたけど、全部の教科を受験できて良かった」

「国語で時間配分が上手くいかなくて、最後の作文が全く書けなかった」

「自分の学力レベルが分かって、少し安心した」

「いつも起きるのが昼近くだから、朝起きれるかどうかが不安だったけど、意外と早く起きれた」

 

続く。

 

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来週開催される『親の会』のご案内

2017/09/17

来週25日の月曜日午前10時から、津幡町で「ホットミルク」が開かれます。

 

平日の午前中に開かれる会なので、土日が忙しく、夜も仕事で都合がつかない方にとっては参加しやすいのではないでしょうか。

 

アットホームな雰囲気で話を聴いてもらえて、しかも参加費は無料なので、初めての方も参加しやすいと思います。

 

時期に合わせて、親子で参加できるイベントも行っていますので、関心のある方はぜひご参加ください。

 

9月25日(月)
津幡町不登校の親の会 ホットミルク
場所:石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間:午前10〜12時
会費:無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話:076-288-6276
メール oyakosaron@po4.nsk.ne.jp

 

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また、29日の金曜日午後7時から、金沢市山の上町にある「フリースクールIRORI」でお茶会が開かれます。

 

「IRORI」のお茶会は、親御さんだけでなく子どもも一緒に参加できます。

 

フリースクールで開かれるお茶会なので、親御さんたちが話をされている間、子どもたちは「IRORI」にある様々な部屋で退屈せずに過ごすことも可能です。

 

このお茶会は、「フリースクールIRORI」に通われている生徒の親御さん以外の方も参加できますので、関心のある方はぜひご参加ください。

 

9月29日(金)
「フリースクールIRORI」お茶会
場所:金沢市山の上町26-52
時間:午後7〜9時
会費:500円
電話:080-3740-3807

 

 

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ホームエデュケーションについて❷

2017/09/16

これまでに活動報告で紹介しているように、みんなの家庭教師はLINEを通した無料添削指導をおこなっており、これをホームエデュケーションに生かすことが可能だと考えております。

 

毎日5〜10分程度で終わる内容なので、少しのやる気があれば生徒自身のペースで継続できます。

 

このLINEの添削指導と家庭教師としての訪問指導を組み合わせることで、多くの生徒たちの学力が向上しています。

 

今後は、家庭教師の訪問を希望するしないに関わらず、この無料添削指導だけでも多くの方に提供したいと考えております。

 

「現在は学校に通えていないけど、いずれ進学したいと考えていて、基本的な学力を少しずつ身につけたい」という方にはぴったりです。

 

現在のところ定員何名までというのはありませんが、添削指導の協力者も募っていきたいです。

 

ホームエデュケーションに関して、みんなの家庭教師ができるサポートを今後も追求していきます。

 

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ホームエデュケーションについて❶

2017/09/15

現時点において、金沢市内の小中学生が学校へ通うことができなくなった場合、フリースクールへ通うことが選択肢の一つとして挙げられます。

 

ただ、御家庭によっては、フリースクールへ通わせたくても、経済的に難しいことも考えられます。また、金沢市以外になると、フリースクール自体がないので、選択肢にすら入らないのが現状です。

 

フリースクール以外で考えると、自宅で過ごすこと、ホームエデュケーションがあります。

 

ホームエデュケーションとは、ホーム(家)を中心に学ぶという意味で、学校ではなく家庭を中心にして子供を成長させていこうとする選択です。

 

ホームエデュケーションは、数学や英語の「教科学習」だけでなく、料理や洗濯、掃除などの家事をしたり、平日に家族と外出すること(登山やキャンプ、旅行など)も含んでいます。

 

勉強、いわゆる教科学習に関しては、インターネットを通して、安い料金で映像学習を受けることが可能です。

 

また、必要があれば、家庭教師に分からないところを聞いて、勉強不足を補うこともできるでしょう。

 

続く。

 

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先日の講演会とパネルディスカッションの感想❷

2017/09/14

奥地先生のお話からも感じましたが、石川県内はフリースクールについての意識は低く、ホームエデュケーションも整備されていません。

 

以前に比べると多少穏やかにはなったと言われていますが、やはり「学校復帰一辺倒」という流れは、基本的に大きくは変わっていないと思います。

 

そこから脱するためには、まずは学校現場をはじめ、適応指導教室の先生方が、フリースクールや各地の「親の会」の情報を、積極的に親御さんに伝える意識を持って頂きたいです。

 

それらの情報を積極的に伝えることで、親御さんや子どもは居場所ができて、気持ちが安定しやすくなるでしょう。

 

また、とても忙しい学校の先生も、全てを抱え込まずに、ある程度の余裕を持って、親御さんや生徒と関わることができると思われます。

 
それぞれの立場にとって、望ましい状態になるのではないでしょうか。

 

今後は、「学校」と「フリースクールなど学校以外の場」との交流を、もっと行なう必要があります。

 

そして、両者の信頼関係を築き、子どもたちのために何ができるかを考えることこそが、現在の状況を改善するために大切だと思います。

先日の講演会とパネルディスカッションの感想❶

2017/09/13

先日、金沢市の教育プラザ富樫で開催された『石川県内の不登校問題 現状と提案』のイベントに参加しました。

 

NPO法人 東京シューレの理事長である奥地圭子氏の講演会の後に行われたパネルディスカッションでは、壇上にて発言させて頂きました。

 

フリースクールや学校現場、そして保護者の方、それぞれの目線から様々な意見が出され、大変興味深いパネルディスカッションだったと思います。

 

みんなの家庭教師としては、学校現場の方と意見を交換できたことが何より新鮮でした。

 

 

このイベント終了後に、ある親御さん達からメールで感想を頂きました。以下は、その感想の一部です。

 

「金沢市内の適応指導教室に通っているにも関わらず、フリースクールの情報を全くもらえない現状を知りました。本当に残念であり、閉鎖的に感じました」

 

「このイベントに参加して、暗闇の中に少し光が見えました。勇気を出して親の会へ行ってみようと思いました」

 

「石川県は、フリースクールに関してまだまだ遅れている地域であることを知りました。子どもたちのために、今後の改善を望みます」

 
個人的には、今までにメールや電話で連絡頂いた親御さんたちに、会場で直接お会いしお話できたことを嬉しく感じました。

 

加えて、この「活動報告」に対するご感想も頂き、大変勇気づけられ、励みになりました。

 

続く。

来週開催される『親の会』のご案内

2017/09/11

来週22日、金曜日の午前10時から、津幡町で発達障害児の親の会クローバーが開かれます。

 

あたたかい雰囲気で、親身になって話を聴いて頂ける会です。

 

初めて参加される方も、安心して話すことができます。

 

無料で参加できますので、津幡町以外の方もお気軽にご参加ください。

 

9月22日(金)
津幡町発達障害児の親の会 クローバー
場所 : 石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間 : 午前10〜12時
会費 : 無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話 : 076-288-6276
備考 : 当日参加OKです

 

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また、23日の土曜日には「おーぷんはうす」の定例会が開かれます。

 

創立して、今年28年目を迎える「おーぷんはうす」は、あたたかく気さくな雰囲気の中、お茶やお菓子を囲みながら、ゆったりと話を聴いてもらえる親の会です。

 

同じ悩みを抱える方と出会い、多くの方の事例を聴くことによって、癒され気持ちにゆとりが生まれます。

 

ぜひ一度、お気軽に参加しませんか?

 

当日参加もOKです。駐車場など、詳細は電話にてご確認ください。

 

なお、おーぷんはうすは、2016年11月23日、金沢市文化ホールにて、『金沢市ともしび賞』を受賞しました。金沢市ともしび賞とは、長年にわたり、福祉奉仕活動を続け、地域の福祉の向上に著しく貢献していると認められる個人又は団体の功績を讃えるものです。

 

9月23日(土)
おーぷんはうす 定例会
場所:金沢市笠市町10-9 サンフレッシュ笠市101
時間:午後2〜5時頃
会費:500円
電話:090-5175-5432

 

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フリースクールとの連携❸

2017/09/11

さらに今後は、フリースクールという受け皿を増やす一方で、みんなの家庭教師のように、フリースクールに来れない生徒を訪問して、一対一で関わり、話を丁寧に聴くことができる存在を増やしていくことが求められます。

 

学校に通えず、フリースクールにも通えず、誰にも気持ちを伝えられず、一人で悩んでいる生徒たちは、日本全国に多くいることでしょう。

 

彼らを訪ねて、彼らの気持ちに寄り添い、ありのままを認め、彼らの自己肯定感を考慮できる存在を増やす必要があります。

 

その存在が増えることは、元気になってフリースクールに通える生徒が増え、結果的に生徒にとって将来の選択肢が増える大きな原動力になるのではないでしょうか。

 

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