最初の週

最初の週❹

2018/04/14

新学期が始まり、最初の週が終わりました。

 

昨日は、「今朝、子どもが学校に行き渋っています。どうしたらいいでしょうか?」というメールが2件ありました。週末の金曜日ということで、生徒がかなり疲れていたこともあるでしょう。

 

親御さんの立場で言えば、「今日行けば明日から土日なのに。何とか行けないの?」と言いたくなる気持ちが出てくると思います。

 

加えて、担任の先生から「最初の一週間が肝心です。何とか行かせましょう」とか「出席日数が足りないと高校進学に影響が出てきます」などと言われ、親御さん自身もプレッシャーをかけられているようです。

 

ここでもお伝えしていますように、出席日数が少ないからと言って、中学卒業ができないわけではありませんし、高校進学も可能です。

 

親御さんが学校側からプレッシャーをかけられ不安になってしまうと、敏感で繊細な子どもたちも不安になってしまい、悪循環に陥ります。

 

むしろ、学校側は「生徒にはしっかり休む権利があります。出席日数は気にしなくていいので、ゆっくり休ませましょう。勉強は元気になってからでも遅くありません」と言うべきです。

 

そのように伝えると、親御さんの気持ちに余裕が生まれ、子どもにも安心して休む余裕が生まれやすくなります。

 

結果的に、学校へ復帰しやすい環境ができるので、不登校児童は現在より減少するのではないでしょうか。

 

現在までのやり方は、出席日数などを引き合いに出して、家庭にプレッシャーをかけることで登校させようとする手法が一般的です。教育機会確保法が成立して一年以上経過した現在も、周囲の話を聞く限りでは、状況はほとんど変わっていない感じです。

 

生徒を安心させ、気持ちに余裕を持たせることが、不登校児童増加の助長につながるわけではありません。むしろ、その逆です。

 

「いかに登校させるべきか?」という短期的な視点でなく、「将来的な自立を手助けするために、今どのように接するべきか?」という長期的な視点に立つと、もっと本質が見えてくると思います。

 

鈍感な大人たちが、敏感な子どもたちを理解してサポートできるかどうか?それが大きな鍵です。

最初の週❸

2018/04/13

実際は、「高校を卒業したい!」という明確な意思さえあれば、全日制、定時制、通信制のいずれかで、高校卒業にたどり着くことは十分可能です。

 

ざっくり言ってしまえば、中1〜中3までの計算問題を解く学力があれば、一部の全日制公立高校や私立高校は何とかなります。

 

そして、学校へ行かないと、その学力が身につかないかと言えば、実際はそうでもありません。また、学校へ通っているからと言って、必ずしも成績が良くなるわけでもないのです。生徒のやる気など、気持ちによる部分が大きいと言えます。

 

また、出席日数は受験にどう影響するのでしょうか?

 

実際は、出願倍率の高い人気の公立高校への合格は難しくなります。それは、過去の生徒さんの受験状況から見ても、そう言えます。

 

ただ、中学全体を通しての欠席日数が多いから、合格は絶対無理かと言えば、それぞれの高校側の判断による部分もあります。

 

例えば、「中1〜中2はほとんど学校へ行けなかったけれど、中3からは行けるようになった」というのと、「中2までは学校へ行けていたけれど、中3になってから全く行けなくなった」という事例があったとします。欠席日数で言えば前者が多く、後者は少ないです。

 

「どちらが高校入学以降で通学できそうですか?」となると、おそらく高校の先生方は前者だと言うでしょう。

 

また、人気の進学校は定員があるのに加えて、大学合格を達成する確率が高い生徒を欲しがります。そのためには、毎日通学できることが大前提になるため、出席日数が判断基準になるのです。

 

しかし、その他の公立高校や私立高校については、一部を除き出席日数に関して、それほど心配する必要がないのが事実です。

 

みんなの家庭教師の生徒たちも、中学の3年間を通して出席日数が少ない人がほとんどでした。それでも、全員合格しています。

 

加えて、私立高校の受験は専願にすれば有利ですし、英検や漢検など加点の対象も多くあります。出席日数に不安がある方で、将来の大学受験を考えるのであれば、私立の進学校がお勧めです。

 

最後に、定時制や通信制高校については、出席日数は全く関係ありません。入試自体が落とすための試験ではないのです。

 

続く。

 

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最初の週❷

2018/04/12

最初の週が終わり、毎日疲弊しながらも、何とか通学できたケースもあるでしょう。

 

ただ、4月中旬〜ゴールデンウイーク明けにかけて、学校へ通えなくなる場合を想定する必要があります。その場合、親御さんの子どもへの接し方として一番良くないのは、「自分の感情を子どもに向けてしまうこと」です。

 

これは学校へ行ける行けないだけの話ではないですが、自分の感情を子どもにぶつけてしまうことが頻繁に起こると、どんな恐れがあるでしょうか?

 

一つは、子どもの自己肯定感が下がり、極端に「失敗するのが怖い」「失敗=自分は価値がない」と思いやすくなることです。敏感で真面目な生徒は「また失敗したらどうしよう。また親を失望させてしまうかも」という思考パターンになりやすいのです。

 

その結果、その後の人生において、自分自身で何かを決めることが困難になりやすいです。

 

失敗に対する恐れから自分だけで決められず、誰かに考えて決めてもらわないと不安になってしまう。そのくせ、良い結果が得られない時は、「お前のせいだ!」と、八つ当たりして暴れ散らしてしまうような人生になる恐れがあります。

 

したがって、親御さんには、子どもが学校へ行けない日があったとしても、「子どもが安心して再び通学にトライできるような雰囲気を作ること」に意識を向けて頂きたいです。

 

とはいえ、親御さんが、目先の学業や近い将来の受験を考え、不安になってしまう気持ちも理解できます。多くの親御さんから心配の声をよく聞きます。

 

実際には、この不安が子どもに感情をぶつけてしまう根源の一つになっているとも思われます。

 

そこで、明確にしておきたいのは、「学校へ行けなかったら受験はどうなるの?」ということです。

 

続く。

 

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