私たちの取り組み

みんなの家庭教師では、不登校の問題において良い方向へ導くために、親御さんのサポートと生徒のサポートの両方が必要であると考えております。

親御さんに向けた取り組み

第三者に「話す」ことで「放す」ことが可能に。不登校に理解を示さない「お父様」と一対一で会って話をすることもOK。

不登校で苦しんでいるのは、子供だけではありません。安心できる誰かと話したいのは、親も子供も同じです。現在、不登校について悩んでいる親が、過去に不登校の子供を持つことを経験した親に会い、話を聴いてもらうことで、精神的に癒され前向きになることができます。

さまざまな感情や想いを「話す」ことで「放す」ことができれば、親の精神面が充実します。いら立ちが減り、子供への接し方に余裕が出てきます。

また、不登校に理解を示さないお父様も中にはいらっしゃいます。その場合、お父様さえ嫌でなければ、一対一でお会いして話すことも可能です。男親にも、誰かに話したい気持ちはあります。

あるお父様の感想です。「学校に行かない子供の気持ちを、他のお子さんの事例を交えながら説明して頂けたのは良かった」「誰にも相談できず困っていたので、話を聞いてもらえて楽になりました」

両親がそろって、子供への接し方に余裕が生まれれば、状況は徐々に明るくポジティブな方向へ向かい始めるでしょう。

体験談:子供が不登校になり、イライラして感情的になることが多かった時に、過去に不登校のお子さんを持った経験がある方に、一対一でじっくり話を聴いて頂きました。私は複数の人たちの前で話すのは苦手なので、一対一で話せて非常に安心できました。不登校になった経緯が、非常に似ていたこともあり、とても共感することが出来ました。話を聴いてもらった後は、イライラすることが少なくなり、笑顔を取り戻せました。また話を聴いてもらいたいです。(石川県 金沢市:女性)

「日記をつける」ことで、変化に気付きやすくなり、適切な対応をとれる。また、親の気持ちを安定させ、ポジティブにさせる効果も期待できる。

不登校になる前後は、子供にとって一番不安定になる時期です。同時に、親にとっても悩む時期になります。外部に相談に行った際に、「今はそっと見守りましょう」「しばらく様子を見ましょう」と言われることが多く、親自身「どうしていいのか分からない」と不安になるといいます。

ここで大切なのは、ただそっと見守るだけではなく、能動的に見守る意識が必要だということです。「日記をつける」という具体的な行動は、「自分たちは学校復帰を目指して必要な準備をしているんだ」と感じさせ、ただ時間が流れていくことに対する不安を解消させる働きがあります。また、日記を読み返すたびに、「数ヶ月前と比較して、子供がこんなに変わった」とポジティブになる要因にもなり得ます。

その他、専門家の第三者に助言を求める時に、これまでの記録が記されている日記の存在が大きな助けになります。もちろん、長期の不登校になった後からでも、日記をつけて様子を記録することで、行き詰まった部分を打開するきっかけを期待できます。

体験談:子供が不登校になった時に「どうしたらいいのだろう?」とすごく悩みました。周りからは、「しばらく様子見たほうがいいよ。今はそっとしておいたほうがいいよ」と言われたのですが、正直不安でした。時間がどんどん過ぎていき、何もしないでいることに対して焦りも出てきました。そんな時に、日記をつけることを始めました。子供の様子や自分の気持ちを文章にすることで、頭の中が整理されました。そのせいか、以前と比べて気持ちが落ち着き、不安が和らぎました。不登校になり約5か月経ちました。以前と今を比較すると、子供の変化を感じとれるので、前向きになりたい時はいつも日記を読み返しています。(石川県 金沢市:女性)

アクティブリスニング(傾聴)のすすめ。

1)子供が話した内容を、要約しながら繰り返す。話が長く要約しづらい場合は、後半部分だけを要約して返す。

アクティブリスニング(傾聴)とは、臨床心理士などカウンセラーが悩みを抱えた相手と接する際に用いる基本スキルで、ただ話を聞くのではなく、「能動的に話を聴く」方法です。「能動的に話を聴く」というのは、「子供の気持ちに共感し理解することを目的に、子供が話した内容を要約しながら繰り返すこと」です。傾聴をすることによって、子供は「自分の話をしっかり聴いてもらえた」と感じ、もっと親に話したいと感じやすくなります。

子供と母親の会話です。

子供 :「今日学校で先生に文句言われて、すごいムカついたわ」

母親 :「先生に文句言われてムカついたんやね」

ここで、母親は「何があったの?」とか「また何かやらかしたの?」と言ってはいけません。子供の気持ちに共感する姿勢が大切です。「言おう言おう」ではなく、「聴こう聴こう」の姿勢です。共感する聴き方は、子供の意欲を引き出し、自己肯定感を高めます。※"自己肯定感"についてはこちらを参照してください≫

2)子供の話を要約しながら繰り返す時に、声に抑揚を入れながら、感情を表現する。

せっかく要約しながら繰り返しても、単なる棒読みのように繰り返してしまうと、子供は共感してくれてるとは感じません。一本調子にならないように、声に抑揚をつけて感情を表現することで、共感的理解につながります。

3)子供の話す声の調子やスピードに合わせる。

要約しながら繰り返す時に、子供の話す声の調子やスピードに合わせます。子供が早口で話してきた時は、早口で返します。また、ゆっくりと話してきた時は、ゆっくりしたペースで返します。ペースを同じに保つことで、一体感が生まれてきて子供は安心感を持ちます。ふだん、早口で話す親と、ゆっくりで話す子供の場合は、特に違いを意識して話すようにしてください

体験談:二人一組でロールプレイをすることで、聴くことの大切さを知りました。「話をする側」と「話を聴く側」の両方の立場になって、良い聴き方と悪い聴き方を体験したのですが、全然違う気持ちになりました。正しく話を聴くことは、話をする人の意欲をさらに高めてくれます。これは現在、不登校になっている子供に対してだけでなく、職場での大人に対しても有効だと気付きました。「聴く」という行為は毎日することなので、もっと大切にしていこうと思います。(石川県 金沢市:男性)
生徒に向けた取り組み

勉強を教えるだけでなく、「メイクフレンズ」など社会性を身につけるための様々な取り組みを実施。

不登校を経験した生徒の多くが、卒業後も人間関係に不安を抱えているということが、近年の文部科学省の調査で明らかになっています。つまり、社会性についての不安を抱えている現実があります。

みんなの家庭教師では、勉強だけでなく、一緒に身体を動かしたりゲームをしたりすることで、第三者として関わり、家族以外の人間との交流を設けます。さらに、客観的に生徒を見ることによって、親御さんの目線からは気づきにくい生徒の変化に、いち早く気づくこともできます。

また、新しい取り組み「メイクフレンズ」を通して、同学年や同年代の交流をサポートしております。「メイクフレンズ」とは、不登校(ひきこもり)の生徒さんが、友達との交流をスムーズに再開できるように、趣味を共有できる同学年や同年代の人たちと、一対一で話したり遊んだりできる居場所です。

生徒の中には、「フリースクールや他の居場所で、不特定多数の人たちに会うのはしんどいけど、話題を共有できる人と一対一でなら話せる」「違う学校の人だったら気楽に話せる」などの声があります。そこで、彼らが交流できるように、一対一で会って話をしたり、遊んだりできる機会を設けております。その延長線上で、生徒二人一組に対して勉強を指導することも、ご希望に応じて行なっています。

そうすることにより、同年代の人間へのコミュニケーションに対する彼らの不安を緩和し、少しずつ自信を取り戻すことが可能になると考えております。最終的に、「今までは学校に行けず家で勉強していたけれど、新しい高校や大学では、たくさん友達をつくり、キャンパスライフを楽しみたい」という目標にも近づくはずです。

体験談:以前は、マスクなしでは、近所のコンビニで買い物をすることも出来ないくらいに、人前に出ることに対して辛い時期がありました。そんな時期に、親の紹介で家庭教師を始めました。家庭教師といっても、勉強だけでなく趣味の話もたくさん聴いてくれるので、落ち込んでいる時でも家庭教師に会うと、気分が大きく変わりました。家族以外の人と話すことによって、最近、マスクなしでもコンビニで普通に買い物ができるようになりました。(石川県 金沢市:高校2年 男子)

無理なく高校卒業が実現できるように、生徒一人一人に合った通信制高校選びをサポート。また、大学・専門学校へ進学できるように、高校認定試験の対策も指導。

通信制高校の進学を考えた場合、全日制とは違い、石川県内を含め全国にある多くの通信制高校が対象になります。その場合、どこの高校が自分に合っているのかを探すことが必要になります。

みんなの家庭教師では、全国の多くの高校の中から、生徒それぞれの希望に合った高校を見つけ出すお手伝いをします。

例えば、外出することが難しく、家に引きこもっているような生徒であっても、それに適した通信制高校を紹介し、高校卒業が実現できるように支援します。

また、みんなの家庭教師では、高校認定試験の対策も行なっております。高校を卒業していない場合でも、高校認定試験に合格することによって、大学や専門学校への道が開けます。

体験談:自分に合った高校に入り、卒業証書を手に入れたことで自分に自信がつきました。自信がついたおかげで、以前はマスクをしないと外出できなかったのですが、今はマスクなしで外出できるようになりました。(富山県 富山市:高校3年 女子)

LINEを通して、24時間いつでも質問したり、無料で添削指導を受けることが可能。

LINEを使った添削指導を無料でおこなっています。

不登校になると勉強が遅れてしまいがちです。勉強をしようにも、「分からないところを誰に聞くのか?」という問題もあります。

そのため、LINEを使った添削指導を通して勉強不足を補います。LINEによる添削指導は、不登校の生徒さんであれば、どなたでも無料で受講可能です。

また、毎日の勉強で分からない所をLINEで送信してもらうことで、生徒の分からない所を事前に知ることができます。したがって、指導に伺った時は分からない所を中心に効率良く勉強できます。

体験談:僕は典型的な三日坊主でした。でも、LINEで宿題を毎日やりとりすることで、以前より継続的に毎日勉強できるようになりました。家庭教師は週に一度ですが、毎日LINEで分からないところを質問できるので便利です。簡単な質問はLINEでして、難しい質問は直接会った時にするので効率的だと思います。(石川県 金沢市:中学3年 男子)